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雑BLソムリエ~台湾・韓流編~

雑にタイBLドラマソムリエの続きもさることながら、今回は台湾・韓流編を書いてみます。が先に謝ります。ちなみにタイに比べ、こちらはまだ全般漁れていないので、正直「前編だ!よろしく」、という心持ち。Historyシリーズは特に美味しすぎて……ゆっくり食わせてくれ、ゆっくりだ、で、先に数個ぶちこみます。
&中華ブロマンスがない?……すまんな、本命なので、後に回した。とりあえず先にこれを見よということで一つお付き合いください。
なお、Notオタク、映画好き・極端な濡れ場苦手でもお勧めできるものをメインにさらっと紹介したいなと。

※タイお待ちの方はThe Giftedが待望のテラサ配信とか悲鳴あげたいこともあるんだけどまた別途。年末年始の台湾・韓国BL事始めの一助になれれば幸いです(?)。

台湾BLの特徴

Historyシリーズという金字塔を抱く台湾BLのポイントは、思い切った尺の短さと音楽の使い方。またロケ地の美しさもあります。特に音楽=BGMに混ぜていくスタイルの挿入歌「歌詞」とのリンクは、中華とも被るのですが「にくいね」の一言に尽きる!!

WE BEST LOVE 永遠の一位

紹介するまでもなく立派に広がりつつある略称WBL。あらすじは「小中高ずっと勝てずにいた相手と大学でやっと離れてほっとした主人公シューイー。ところがその1位を常に攫って行くライバル:シード―がまたも入ってきて……。こともあろうに失恋したシューイーを写真で脅し、雑用係を言いつけるが……」。徐々に近づく二人、という王道も王道ものですね。
CPは、永遠に一位でいることで、二位の主人公を執着させようとする重めのスパダリ×強気女王様気質受けで、「はいはいBL」と思いきや侮れないのは、演技もさることながら丁寧な描写。正直、予算が其処まであるとは思えないのですが、映像&音楽のセンス、特に主題歌含め歌詞含めた歌の入れ方が刺さります。台湾も中華ブロマンスもですが、歌詞を字幕で出さねばと思わせるレベルでリンクさせて演出するやり方が卑怯です(誉め言葉)。
内一つ挿入歌はまさかの主人公:楊宇騰YU自らが歌っていて(そりゃそうだ歌手なんだよ彼)めちゃくちゃ切ない……。また脚本上も、ご本人も日本人ハーフなので、ちょいちょい挟まる日本語が微妙にいいテイストになっています。アミューズから今年日本デビューも果たしてるので気になる方は是非チェック。

尺が短く30分枠×6本なのですが、ライトにみられるバランスに癒されると思います。サブカプや周りの事情も気になるところですが、突っ込み過ぎず、無理がなく……きれいにまとめてるなと。青空、雲、緑、プールの青……無理ないシチュエーションと美しい絵作りは青春もののお手本のようだなと思いました。脚本はHIStoryシリーズの方なんですね。某話のあからさまなビジュアルにひいて見てなかったのですがこれを機会に見ることに……台湾BLの凄みへの入り口になりました。(新参者ですまん)
少女漫画や男女CPドラマ好きでもサラッと楽しめる設計だと思います。が、ちゃんとメンズでなきゃできない距離感を楽しませてくれるのが秀逸。
一発目から長くなっちまった!!!のでここまで。罠としては、最終話あけのオマケエピソードが思いっきり続編『二位の逆襲』に繋がってること。

二位の逆襲

上記と合わせてみたい続編。一位が学生青春モノ萌えなら、こちらはリーマンもの。分かりやすいです。ハイ。スーツにネクタイっていいよね?
すれ違い?おいしいね……。語彙がバカになるほどの萌えを届けてくれるので、一位にハマったら確定です。雑ソムリエポイントは、やはり続編=サブカプの取り上げ方。この辺りはタイとも被ってくるのですが、もうちょい深いというか重めな出し方してくるので、ご注意。(良くも悪くも好みで)
楽曲の使い方は相変わらずえぐいなと思います。なおこのパターン……最近消えた初恋見てて、「あ、同じだ」と思いましたまる。そちらのスタッフが見てたかどうかは別として、お手本になりえるパターンだと思います。
相変わらずみんなイケメン。イケメンが渋滞。
こちらの見どころは主人公のパパン。何この萌えキャラ。おっさんずラブに通じる何かを感じるので、気になった方は是非。

HIStory2「是非~ボクと教授」

Historyシリーズといえば現在、全4シリーズ・8エピソード……もはや台湾BLドラマの金字塔という噂で、これは見ねばと思っておりました。雑ソムリエするにあたって今回全部サラッと書きたいところではありますが、ちょい私ごとで時間がなく……申し訳ないのですが、特にお勧めと考えた結果、一番がこちらに(好みもあります※)
男手ひとつで幼い娘を育てる大学教授と教え子(主人公)のフェイ。娘が心配で家事の代行をするようになる主人公……ある意味で家族ものなのですが、もうね、どうしてくれようか(真顔)。元奥さんや友人やらちゃんと回りも含めて丁寧に描かれており、好感度爆上がり。子供ももうね、可愛いし、丁寧に以下ry。小さな事件と、それぞれ乗り越えなければならない葛藤の描写が辛過ぎず、ラフ過ぎず、Loveとの味付けずにならない采配がよき。大人な先生のダンディ~な空気と、学生な不安定さとのバランスが美味。

HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You

好きな女性の気を引くために始めた「同居友人との恋人のふり」が、まさかの本当の恋に発展!という王道オブ王道。いわゆるノンケ(若干うぇーい)×クールイケメンものなのですが、もうな……「ねーわ」と思いつつも楽しめてしまうのは、全体のコミカルな作りと、女性陣の味の良さのおかげですかね。さらっと、サブカプに義兄弟とかいう重めのところをぶっこんでくるあたりにHistoryシリーズのお家芸をみました。
正直個人的にノンケ側の見た目があまり好みでなく&実際うぇーい営業系出来るマン苦手だったのですが、何コイツ……いいやつ、これは仕事できる、もてる……と、回を追うごとにやみつきになり、一途なイケメンに「くうぅ」と小さく悲鳴を漏らせる程度には楽しみました。はい。
メインビジュアル……もうちょっと違ってたらもう少し早く手をだしたんだが(おい)というのもあり、BLBLしてるの苦手族にも敢えてプッシュしたいです。これは良き王道ラブストーリー。

2020 Because of you

「金持ちに三人の息子がいてな?それぞれのBがLするぞ」で済むあらすじ。
1話15分で10話の淡々コミカルで、「そんな尺で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」という勢いで終わるのですが……も、ものたりねぇよ!!
という部分は正直あります。が、サラッと見てその後二次創作でもしろよとばかりの潔さは素晴らしいなと。
そう流せる程度に、下手するともてあましかねない設定を、ファンタジーに使い切ってるんですね、はい。ちょいBLをおつまみ感覚で楽しみたい方にお勧めします。なお、面白いポイントとしては、長男が韓国留学してたかなんかでちょくちょく言葉が混ざるんですが、総スルーで他は台湾語。うん、みんなお勉強できる設定な?OK……雑味はありますが、この時間と軽さは衝撃でした。台湾BLのらしさを見たぞ。

隔離が終わったら会いませんか?

コロナ渦だからこそのリアルな状況設定……内情で言えばRakutenTVが加わり最初から日本でも売るよがはっきりしてる為だとは思うのですが、日本と台湾を渡った設定が、この状況で刺さるサラッとショート。
残念なのは尺が短い!!!!というか、10分で一旦ストップかかるので、集中が途切れてしまうのです。それでも、脚本はHistory2 WeBestLoveと同じ方で、見終わった後の印象は決して悪くはありません。ほっこり。
ビデオチャットのカメラ目線ありきで作るのは、アリだよねという感じでした。特にスマフォで見ることをお勧めします。やったらリアルだから。

あらすじですが、「学生の主人公(台湾の子)が欲しいと思っていたアンティークカメラを買われてしまいガッカリしていたところ、諸々あってミラクルのミラクルが起き、カメラを買った相手から連絡が。しかも、相手はまさかの元恋人と勘違いしてるようで……」。タイトルどおり、「隔離があるので終わったら会いましょう」という流れまでがキレイに回収されています。
兎に角時間がないけど、爽やかなイケメン&爽やかな恋愛が摂取したいんだYOという人にはこちら一択です。本当に。爽やかさがスゴイ(語彙どこいった

まだ見てると思うのですが、一旦ここまで。また足します。

韓国BLの特徴

設定が美味しい、アレコレキレイ。ただお前…まだ本気出せるだろ?と思うのは韓流コメディがとてもとても面白いせいですね(予算が違うよママン)
そうとはいえ、拡大傾向になってきた&丁寧さ増してきているので、今後がめちゃくちゃ楽しみです。間が多いのも特徴で、これベースで二次創作を以下ry感もあります。日本と近いなぁと思う部分が良いところも悪いところも見え隠れする傾向ですが、それはさておき、今回は、美味しいぞ、に焦点を当てていくつか紹介させてくださいませ。

カラーラッシュ

この設定で萌えなかったらお前オタクじゃないな?といわんばかりの【設定】への拘りが見え隠れするのがカラーラッシュ。
一般的な映画ファンだと、もう一声と言いたくなるかもしれません。が敢えてトップに持ってきました。可能性の塊。
台湾と同様、韓国も尺が短め主流のようですが、本作ほど「長く作ってほしかった」を思わせる作品もありません。うだうだ言わず、ざっくりそのオイシイ設定についてご紹介。

運命の相手と会った時だけ「色」を認識できる種と、その運命になりえる種……出会ってしまった二人、という分かりやすい設定。ある種オメガバーズ的でもあるのですよな。何それ美味しい。これだけで手練れのOTKはご飯三倍お代わりできるんですが?
音楽と色味も美しい……が、尺が足りない!!!いい匂いはするけど、台湾がエキスを抽出で二次創作どうぞだとすると韓国は設定を以下ry
というわけで、不完全燃焼とまではいかないのですが、とても美しいMV・予告編味があるのです。ただマジで俳優も含めて美味しいので、設定だけでも楽しむぜ&妄想ツワモノの民は是非どうぞ。

※2月3日追記 なんと2来ました!!!感想足します。これ続く予定で練ってたんや!なら大分変る……3も来るだろうということで、一気に推せるぞと!

TO MY STAR

設定おいしいね&絵素敵だね、から踏み込んで、丁寧な作りになり始めたらTo My Star(どういう認識)。シェフとスターという分かりやすい設定は台湾とも被るところです。惜しむらくは尺(やっぱりここかあ)韓流は、長めの尺でラブコメをちゃんと作れてるので、やっぱり予算×尺?なのかぁと思わざるを得ないのが残念なところ。ただその割には美味しい所を切り取っているので、ゆる同人・ないし短編としては楽しめる範囲です。もう一声!の空気はあるのですが、特にこのドラマは、カラーラッシュのMV感に比べ、ドラマとしての絵が映像の美しさが光るパターン。しゃ、しゃくをくれ…

My Sweet Dear

同じパターン?と一瞬悩んだシェフものですが、こちらはライバルのいいシェフ同士の戦い&愛的なやつ。サラッと描かれ美しく、音楽もそつない……けれど若干薄味というのが、共通項で、良くも悪くももう少しできそうなんだけどな……なのです。おりしも時期的にこの手前にタイBL Bite MEを見ていたこともあり、飯テロ的にもちょっと物足りない&ドラマの丁寧さが欲しい流れでした。まあ要するに尺がたりないんだよ。特に、この話についてはオーナーの女性キャラがわりと捨てキャラでなくていい味だしているので、もうちょっと頑張っていただきたかったなぁと思います。
女性キャラで嫌味含めてコミカルというのは地味に韓流ラブコメの肝だと思うですよね。もうちょっとやれる。やれるこだYO!!
サラッと爽やかに上澄みをすくってみるにはいいんだがという感じ。
ただ設定の新しさならばカラーラッシュ、ドラマはTo My~なので……韓流BLの中でも、本当にいいとこどりにしくじった感も。キャスト目当てならばお勧め。元々映画好き、ドラマを丁寧に見たい方には正直あまりおすすめできぬという感想です。

韓BL 雑感

ただ韓国BLはおススメされてる『君の視線が止まる先に』、重め部門の『後悔なんてしない』などがまだまだ見られておらず、他数作もライトだったのでもう少し追加して、がっつり傾向も含め書き直したいと思います。
またMrハートなど近年のものをみても、少しずつ予算が増えている傾向にはあります。『You make me dance』『Wish you』なども追記したいのですが、兎に角絵は綺麗!キャストはいい。音楽はいい。萌えもある。だが尺!台湾よりもさらに尺が!!!という傾向は免れないなぁとゆるっと雑感でした。また追記していきたいと思います。

&タイドラ追加と近々……いよいよ本命中華ブロマンスも。
また韓流については通常のドラマもいくつか面白かったものの感想を足したいなと。変な話、BLの間に軽くつまみ食いするのに、韓流ドラマはわりとよいらしく、周囲でも同じパターンの見方をしているOTKがいるのです。
今回はこれまでに! これはどうなの?など気になるものがあれば、コメントないし連絡ください。

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