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タイドラマ雑ソムリエ


この記事を読むのにお薦めな人


・友人を沼入りさせたいタイBL沼住民
・沼住民以外の感想を聞きたい人
・生粋の映画好き(ジャンル雑多)の感想を知りたい方
・今日本で見られるタイドラマの感想をざっくり網羅したい人
※BLメインで、BL好き以外の人へも向けてを想定

Intro

~実写BL好きでもアイドル好きでもない人間がタイドラマ一気見に至る経緯~

※雑に作品ソムリエされたい方は気になる各タイトルへ直接どうぞ※

気づけばメジャーなタイドラマをほぼほぼ見尽くそうとしている……?
きっかけは、タイ沼にいる友人の「Giftedクラスはいいぞ」の一声。
悪魔の囁き。

気づけばノンストップ視聴→見事ドボンという流れなのですが
途中から「段々仕事かな?」「どこに報告書あげるんだっけ?」ばりのスケジュール&流れになってきたため、意を決して此処で一度纏めます。

ここから怒涛の雑ソムリエをしていきたいのですが、その前に!!!!
まず私の場合『The Gifted』が無ければ、どんなに勧められても、タイドラマに行きついていない自信があるので、先に一声!

「友人をタイBL沼に~と企む皆さん…
…(一説ではありますが)
BLあんまり興味ない人、タイドラマに興味が薄い人へのお薦めとしては、
まず全力で『The Gifted』シリーズ」
 ←これテストに出ます。

ミステリ好きだとなおハマる率高し。
「顔推し・俳優推しは通じない友人」を相手にする場合、Gifted初手が至高……いいね? というわけで、The Giftedの凄さと、素人目に知ったタイドラマ事情については前記事も参考にどうぞ。(カップル営業のこととかも軽く触れてます)

ちなみにNOTミステリ派閥、ライト明るいのがいい!という場合は、ポップ部門『You Never Eat Alone』がおススメ。
BL風味も混ぜた【至高の飯テロコメディ】なので、学生版『昨日何食べた?』的な感じで推しこむとよいかと。

ところでThe GiftedはあくまでNot BL。
一般の映画好きに向けて最高のお薦め&入りやすかったものの、別の作品を即見るには至らず……実は一旦止まってました。
「The Gifted見たんだったら次は~」と怒涛のタイBLをお勧めされるものの、魔翻訳で山河令~コンサートリアタイに盛り上がっていた&仕事の締切もあり、しばしタイ作品とはお別れ。
ところが、ここから怒涛の勢いでタイドラマを吸収していくことになるのですが、そのきっかけは『2gether THE MOVIE』の公開です。
個人的に映画は月最低5本は見るタイプなのですが、コロナで新作公開が極端に少なかったこともあり、友人たちの「2getherが映画になるのでよくわからないけど初日に行ってみる会」に参戦を決めたのです。
ちなみに、ここで「お、他も見てみるか」という流れになったのですが、最初からドはまりしたというより「なるほど、噂の顔がいい……」という感動と共に「少女漫画的なBL展開もあるのか」というお話の幅を感じ、「他のタイドラマもあさってみよう」と決めた流れになります。

そんなこともあり、ダイジェスト的に「まずこういうテイストのお話もあるよ」「映画になっててまとまってみられるし」という理由で『2gether THE MOVIE』へ誘うのもありだなと思います。
ただアクション・SF映画のファンあるあるのですが、そのタイプの映画好きは「青空映画(ポスターに青空&カップルがいるやつ)があまり得意でない」タイプが混ざっています。そういった方にはあんまり向かない作品だと感じました。
青春モノや、少女漫画的なBLへの理解がある人&「顔がいい」を浴びたい……というタイプや青空系ポスター作品が好きな方、ドラマ好き方面にむきそうです。

ちなみに、別タイプの映画好きや、その手の話には簡単に沼ならなそうな相手へのお勧めとして使いたいのが「俳優繋がり」。実際私はGiftedを見る際に友人に「ガン君(アタパンさん)がめちゃくちゃうまい」と(彼女の推しですらないのに)勧められており、giftedの演技を見て他の作品を見たいと思いました。そして誘導されていく『Theory of love』←ガン君主演作。

タイBLでは制作事務所とタレント事務所がイコールのところが多いので、例えばGMM所属俳優なら別のGMM作品でも同じ二人でCPはってたり、脇役で出てたりします。脇役自体も被りが多いので、またここにいる!とウォーリーをさがせができる……!!見た目などの好みでハマりそうな俳優がいれば、その繋がりで別の作品へGOさせる方法はアレコレあるかなと。

ちなみに私はドラマや映画は俳優よりジャンルで選ぶタイプでもあるので、theory of loveより先にミステリー系『Manner of Death』に興味を持ちました。

ちなみに、これはめちゃくちゃ当りでした。
M/Mっぽい空気もあり、そういう類が好きな人にもお薦めできますし、そうでなくても、本当にサスペンスミステリーとしてまとまっていてシナリオ重視の方にお薦め!映像もカラコレが割と欧米調なのもあるので、ミステリ、サスペンスが好きな方には是非お勧めしてあげてください。

また俳優、ジャンル以外に、サブスクやネットサービスの有料or無料…加入してるかしてないかから判断して勧めるのもありです。
この後大量に浴びるように見ていった私ですが、タイドラマについては今テラサが強すぎまして……
兎に角見放題に入っている作品数が多かったので、ざっくりここから始めました。U-NEXTも多いので、そちらに入っている方はそちらからがいいと思います。
逆にNetflixは少ない印象でした。Huluとアマプラは時によりけり&レンタル価格が多いかな。
さて、ここからざっくり見たものの感想を数行でめっちゃ雑にまとめようと思いますが、その前に……初心者向けということで、注意してほしいのは、肌色率です。
これ、私も見ている中で最初のころ「え、思ったより肌色かYO」と戸惑った経験があるので。この辺多分普通のドラマも同じですがベッドシーンの濃厚さは好みがかなり出ると思います。【お話を楽しみたい層向け】の中にはそういうシーンはいらんがな……と思う人もいるし、むしろ苦手な方もいます。タイはわりとがっつり撮ってんなとおもうものもあるので、お薦めするときはその匙加減は注意を。


タイドラマ全体について

展開が早い・リズムがある・短くて見やすい……これがタイドラマ共通でいいなポイントでした。長さの基本が50話前後(少なくとも24話~37話の)中華沼にいるからかもですが12話前後は日本のちょい前のドラマの1クールと同じなんですよね。しかも前後に振返&予告も入るので実質30分~45分。
今回は主にBLメインで取り上げてます。※Giftedは違うけど

めっちゃ大雑把な個別感想

以下、あんまり確かじゃないんですが、見た順に書いていこうと思います。
これを見てからだとわかりやすいよねという流れもあったと思うので、その辺はまとめて。ちなみに、ですが……6月末の大きな仕事の締切後からの流れで見てるので大体2~3か月くらいの間で倍速含めてみてるので「解像度が低いんじゃぼけ」というお叱りはなしでお願いします。

★『The Giftet』『The Gifted Graduation』

※詳細は、別記事へ。
Youtubeで見られる&特に一話完結型で始まるのでとっつきやすい。学園異能ミステリーゆえ「タイ独自の風習」で首を傾げる部分が少なく、出てる俳優全員演技達者&魅力的。私はギフテッドクラスに入りたい。壁になりたい。本当にどんでん返しの展開でネタバレが一切できないので、お口にチャックします。

『2gether』『Still 2gether』

映画から入ってその後一応見るかというノリで見たら、噂の顔面ルーブルがいた。(顔が良すぎてそう呼ばれている主演)。映画の時も思ったけれど出てくる感想の半分以上が「顔がいい」。気を抜くと見とれる。内容は少女漫画的な展開。謎の歌手推しに圧倒される(後で作者がそのファンで~の流れを知って納得)サブカプという文化に触れる。(主演以外もくっつくくっつくという流れ)有名だから雑にまとめると、「男に好かれて面倒だからイケメンに彼氏のふりしてもらおうとしたら、ミイラ取りがミイラに」

☆『Untill We meet Again』

何となくテイストが好きそうかも?前世ものって熱いよねと見始めたら、わりとミステリちっくなまとめ方で楽しく拝見した。コイツの前世がコイツ……という顔のインプットが出来るならお薦め。作りもわりと丁寧かつ、大人たちの葛藤がちゃんと描かれているあたり好感度大。脇役大人は大事。
この設定は刺さる人には刺さるよね……中華沼の人にも勧めたい。
一般向けとしてもそこまで肌色も多くない&「なぜ?」「どういう関係?」「何が?」の謎が話をリードしているのでお薦めしやすい。
ざっくりいえばロミジュリ転生もの。
これこそ、幸せな後日の話ないの?と思ってる。省略はUWMA。

『Love By Chance』

友人の「これが実家だから見て」という言葉につられて見た。ただ魔翻訳(Youtube英語)だったので、少し戸惑った。テンポが異常によい。わちゃわちゃしてるメンズが見たいならお薦め。Untill We meet Againと同じ事務所(Wabisabi)制作だと聞いて、↑から流れたという話もある。学園コメディとか、ラブコメ好き向け。あと学部対抗のサッカーやチアなどのタイ文化?に気づいてどういうことか調べ始めたのはこの辺りから。
爽やかな出会い、年下優等生と年上苦学生的なのとか、好きか悩んじゃう展開とか好きなら。順番的に言うと、実質2Getherのドラマ版は後でみたのもあり、Uwmaはロミジュリ流れもあってオサレ目に描かれていたからか実質BLラブシーンらしいラブシーンを見たのは今作が初!ちょっと肌色にビビったことを白状する。ふぁーすといんぱくとってやつです。

『Love By Chance2/A Chance To Love』

ラブバイチャンスの続編だからみとけで見始める。キャスト変更の魔物を聞く。それはそうとして、続編はサブカプがメインになるパターンを知る。
BL味という意味ではこのシリーズは何となく在りし日の王道を思い起こさせてくれる。わちゃわちゃ。後で何人かの感想きいたけどざっくりBL漫画全般好きな人にうけが良い傾向にありそう。金持ち秀才性格悪クールと天然バカのラブコメ&家族に関する物語。プライド高すぎクール王子みたいなのが好きな人にはたまらんと思います。ある意味キャラが際立ってる。

『Kiss Me Again』『Dark Blue Kiss』

『Dark Blue Kiss』のビジュアルが気になって見始める。
Kiss Me Againが英語字幕で見たために結構大変だった。
『Dark Blue Kiss』はOP/EDのつなげ方と色編集が好み。ラブチャンよりももうちょっとメロドラマ寄り。カムアウトを話の主軸に作られている。描き方が本当に絶妙。タイの文化も覗けます。基本は俺様とけなげ優等生。実は工学部ものというジャンルなのだと後に知る。ちなみに知らない状態でも自然に見られる。※工学部ものについてら↓ソータスで、把握…となる
喫茶店の店長×不良っていいよね、というかサブカプ。さんもーく派。
主役に「お前理不尽な奴だな」と怒りたくなるシナリオもあるけれど、説得力がちらみえするから黙る。これの父、母、ババ、姪甥など大人がいい味だしてる。

★『Sotus』『Sotus S』

dark blue kissでよくわからんかった「工学部」ものジャンルへチャレンジ。
伝説のドラマ・伝説の主演カップルと聞きながら見たら、ふっつーに話が楽しい。工学部にはパワハラ?というか先輩からの後輩鍛える、一歩間違うとコンプラな感じの運動部的しごき、な活動がありまして……そのめっちゃ怖いのの頂点にいる先輩を「俺の妻にします」とか言い出す活きのいい後輩の話。スパダリ×ツンデレ(デレが遅すぎる)先輩は、ずるい。が、それ以上に、飯テロドラマ。ピンクミルクとオムライス食べたくなるよね。
続編のサブカプにギフテッドのアイツ~~~と見つけ、個人的に盛り上がる。学生ものドラマは必ずその後社会人編が続編でくる?と気づき始める。
女性陣の扱いも含めて、学部の絆とか友情とかちゃんと描かれていて、かつ、異文化理解も出来てよかった。タイの風習というか、何となく理解できたのもあって、結構早めに見てもらうのもありな作品では?という感想。
これは推せる。and「工学部もの」を理解するのにもだけれど、このソータス…人気がありすぎて他のドラマでパロ的な要素として出てくることが多い。早めに見た方がいいと判断。

『TharnType』『TharnType2』

白状すると最初の方を見て、初手、ちょっと展開が唐突で置いて行かれた。あと、わりとマニアックなエロとかもあり、本当にこれBL漫画の実写版ぽいな的な印象(実写にするとすごめに思うので、実写BL初心者注意だと思う。BL王道耐性ないドラマ好き向けへの最初の作品としてはお勧めしない方が良い)
後半になるにつれてシナリオのテンポがよくなり盛り上がるのだけれど、本当に前半が惜しい!若干月9味のあるコメディ。ゲイ嫌いがゲイと同じ部屋になって、何だかんだと打ち解けていく話。後半&続編はコメディとしてのテンポがよく、まとまり方が気持ちよいので漫画チックな感じで楽しめる。
BL好きなら、此処からでもいいのかもしれない。

『Why RU?』

これは本当に断然BL初心者に勧めちゃダメなやつ。エロイシーンがえろいので。唐突にアニメになる部分も人により好みが分かれる。
お話のテンポはよくて、アクシデントでしてしまった友人とのキスBL小説好きな妹に書かれたことが本当になる??…段々変化していく日常を伴った「すこしふしぎ(SF)」もある青春コメディ。個人的に肌色耐性がついてきたのもあって、テンポの良さと、展開の強引なわりにうまく処理されている伏線にぐいぐいみられてしまった。
ここにきて、効果音の使い方の癖を理解した……←タイコメディ、めちゃくちゃ謎効果音つくんです。

『Oxygan』

個人的にちょっと合わなくて、リタイアしかけた。後半盛り上がるかもって思ってみてたんだけれど起伏がちょっと足りないのとテーマの重さに反して尺の問題。もう少し見せ方があればと。実はこれGifted直後にゆるく見てみるか~と眺めたので時期的にもわからない風習なども多かったからかも。

☆『A Tales of Thousand stars』

略して千星。UWMAが好きなら好きそうと推薦いただきつつ、何となく食指が沸かず後回しにしてたのだけれど見終わって、「よき」となった。ありきたりでいて、丁寧に書かれてるお話。ゆっくり進む関係。すれ違い。成長。
ざっくりいうと、【金持ちのぼっちゃんで悪だった主人公が、移植手術の相手(臓器提供者)のおかげで救われ、彼女への感謝とともに運命を追体験しにいった先で、成長し、恋に落ちる】っていう流れです(雑な説明ですみません)。王道を王道としてちゃんと書くラブストーリーはいつだって尊い。

『Together with me』

最初に見てたら拒否ってたなっていうくらい肉弾戦……えろすがキツめの作品。ただまあ王道といえば王道なんだけど、恋の戸惑いと、好きになっちゃあかん相手を好きになってるなという流れと、二人を取り巻く周囲にはすごく説得力。タイBLの初期&マナデス主演の二人ということで、先にこっちを見るか……の流れで見終えたけれど、時代もあって、本当にガチめな人向けです……となりました。ただ、演者のうまさが異常だなって感動はある。受け入れるより拒否のリアルさよ…

★『Manner of Death』

大分初期から見よう見ようと思って狙っていて、満を持して見たミステリBL。個人的な話、私はM/Mでいうと『アドリアンイングリッシュ』シリーズにより、これまでのBL系の概念が変わったのだが、これはそれの映像版に近い。いい意味でのショックを受けた作品。制作がめちゃくちゃちゃんとしてる。凝っているのが目に見えて分かる。
シナリオ自体も、本当に骨組がしっかりした人間ドラマ&ミステリ。作者が医療関係だとかで、ちょっとひやっとするほどメス使うシーンとか怖いんだけど(リアルで)サスペンスのぞくぞくする部分と人間のぞくぞくさせる危うさとをシナリオのみならず、映像&演者の力で完成させられているのを感じる。ミステリ・サスペンス好きに推したい。あと海ドラ西洋系ばっか見てた勢とか……例えばシャーロック好きとかにも推せる。ボックス来たら買うレベル。

★『My Engineer』

工学部もの、ということでソータス履修の後に見たいコメディ。この作品の先輩と後輩は、工学部×医学部。すごくいいバランスで、お互いにないものがある同志の組み合わせ。友情もあり、笑いもある。テンポもよい。
「毎朝花を一本かってこい」と理不尽な命令をする工学部の先輩×いうことをついつい聞いてしまう気弱な医学生というと、少女漫画風に見えるんだけど、友人らのせいかコミカルが勝つ。ラブチャンとソータスのいいところどりのような……。
兎に角さらっとみられて楽しめるので初心者にもお薦め。
群像劇としてもよくできていて、人数がかなり出ているのに混乱しない造りはお見事。

『Nitiman』

彼女を奪われたと勘違いする男がつっかかりにいって、結果心を奪われていくという流れ……音楽の使い方がなかなかお洒落。10話がさらっとおわる。綺麗めな絵の作りで、流行りの路線だなーと思ううちに終わる。早い。とにかく早い。何となく韓国BLとか台湾BL的な流れも感じた。これもちょっと短編漫画読んでる風の爽やかさ。

★『Lovely writer』

締切……それはすべてを焼き尽くし、すべての生活と恋をダメにする魔物。小説家が主人公で本当はSFとかファンタジー書きたいけどBL小説デビューして、気づけば自作はドラマ化。そしてそのドラマの主演との…恋愛?という、大雑把なあらすじ。

設定盛りすぎでは?というなかれ!微妙にえぐいリアル味やBLドラマ業界ネタもぶっこんでくれるフルーツポンチ。ものすごい豪華なパフェなドラマである。(カラフル&味付けがアレコレ楽しめるの意)テンポがよく、キャッチで入るモーションやOP・EDのつなぎなど、本当によく作られたラブコメ。安心しかない。
しかし、私は締切手前に見始めてしまい、「え、うそ、このセット、私の部屋?」てなったり、「仕事しろってことか?」と毎回別の意味で泣いた。
それを差し引かなくても、コメディ部門一位を贈呈したいレベルで面白い。イケメン怖い。はかない系の作家先生役素直じゃなくて可愛すぎる。ストーカー気質持ってるトラウマ彼氏とツンギレという組み合わせは刺さる。中華沼の人にもお薦めしたいその2。ラブコメであれば楽しめるという人には最強のカードだと思う。
しかし、タイでもメインの局が制作に関わってるらしく、本当にお金がかかってるのが目に見えて分かった。本当に……これも続編下さい。

『I told sunset about you』

凄いぞすごいぞと脅されすぎたせいで、ちょっと個人的に物足りなさを覚えてしまった部分もあるのですが、圧倒的に美しい撮影と演出、演技、繊細なストーリーでした。ただ「映画ぽく」は分かるのだけれど映画慣れしてる人にすると逆に目新しさが減ると言わざるを得ない部分も……。
アジアンなところは確かに目新しいのですが、私はフランソワオゾン(『Summer of 85』)ルカグァダーニ(『君の名前で僕を呼んで』)があまりに好きでして……。そんなかんじか、そんなのがきちゃうのか?という斜めな方向への期待をしてしまった結果思ってたんと違うんだが……となってしまった感も。よって、映画好きに「とてもキレイで映画みたいなの」というお勧め方は避けておいた方がいいかなと。
それでも気持ちをゼロにしてみてみると、オーソドックスで貴重なゆっくりとした描き方とシビアゆえの一瞬交わる人間関係の美しさ。これは主役どちらかへ共感いかにできるかを問われるところが大きいのですが、繊細な表現をされている作品。続編あるのかな?落ち着いたらもうちょっとちゃんとした環境で見ようと思います。

『Y Destiney』

↓のを見たくて、その手前に出てる人が多いということで見始めたシリーズ。これはカップルそれぞれの話があるので、本当に短編集風。BL漫画が好きな人には軽率におすすめしたい。尺が限られているため、わりとお約束前提=BL中級者向けという話も……。それでも、中には分かるけどグッとくるエピソードがあって、王道を懇切丁寧に作っている印象。少しでも気になる組み合わせがあれば、いっそまとめてみるのをお薦めする。主役同士が緩く繋がる仕組み。オタクの好きなやつ。

★『You Never Eat Alone』

ポップ部門 初心者向け優勝の旗をあげたい。
一人でご飯が食べられない属性の大学生の「初めての一人暮らし&ぼっちめし回避のストーリー」。揶揄ってくる相棒のようなナレーションが特徴で、めちゃくちゃポップ。後デザインワークが本当によくて、タイトルも、【日本人には絶対読めないアルファベットフォント】だったり……デザインの切り替わりもよし。BL風味も混ぜた【至高の飯テロコメディ】、『昨日何食べた?』のよりポップでキャッチ―にした学生版。主人公の作る料理のうまそうなこと、うまそうなこと。第二期やらないか期待したい。あと主人公脇役に、イメージカラーがあって、ドラマにもとても特徴的に使われている。部屋の色、服の色、仲良くなった時の表現。カラフルなおしゃれ、デザイン的にもとても楽しめる。BL興味ない人にも安心して推せるやつ。

★『Theory of love』『〃Special episode』

「ものすんごく切ないけどストーリーがいい」と言われながら、何となく地雷かもしれないと避けてきたら……ごめんなさい!めっちゃよかったです!(土下座)。
仕事やら、学生自体のアレコレやらとリンクしていろいろなところで個人的につらくなっても、それを吹き飛ばす内容のすばらしさ。音楽の良さ。
特に聞いてはいたけど、サード役のアタパンさん、泣きの演技をあんなに普通にするのはえぐい。それにしても、前半のカイはくず男っぷりがえぐい。親友にカタオモイという話はいくつかあるけれど、これはその中でも屈指ではなかろうか?
そしてちりばめられる映画ネタ。映画の好きな人はタイトル見ただけで泣けるよねというタイトルばかりとりあげられています。泣いてください。一緒に。お薦め。初心者にもお薦め。履修しまくってる人もバイブルだと思っていいと思う。※余談 ここの主役二人自体のエピソードもかっとんでる。興味ある方はそちらも是非チェックを!


個人的な趣味での総評

まだ他にも忘れてるのがありそうなんですが、とりあえずまずここまで。『ブラックリスト』は近いうちに見て足したい。BITE MEやGen Y見たので近々追加します。ジッパーも足そうかな。パート2になるかもしれません。
なおこれに加えて台湾BL・韓国BL・中華ブロマンス(陳情令、山河令、永遠の一位、二位の逆襲、History4、2020 Because of you、カラーラッシュ、To MY Star、ろうやぼう、鎮魂他)も観てるので、この辺もそのうちまとめたい……。
仕事の関係もあって見たものもあれば趣味もあればワクチン中の暇つぶしで見たものもあります。ざっくり書いていくと記憶が濃いのと薄いのがあるなぁとおもいます。若干熱に浮かされながら見たものもあるので、雑な感想↑が多いのはお目こぼしをお願いします。

なお、四天王を選べと言われたら、The Giftedシリーズ、Manner of Death、Lovery writer、You never eat alone。次点がセオラブです。

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