変罪人
女王「罪人を引っ立てよ」
衛兵「はっ!」
女王「罪状を申し述べよ」
衛兵「それがこの男、私がやりました私が犯人ですの一点張りで何をやったのかは申しません」
女王「そちは何の罪を犯したのじゃ?」
罪人「女王様、どうか私を罰して下さい」
女王「だから何をしたのかと聞いておるのじゃ」
罪人「悪い事をたくさんしました」
女王「これではらちがあかんな。さてどんな罰を与えようか」
罪人「女王様、私はどんな罰でも受けますが縄で縛るのだけはご勘弁下さい」
女王「縄で縛られるのが嫌とな。嫌がる事を強要するのが罰と言うもの。こやつを縄で縛り上げろ!」
罪人「いやーん、やめて。ウフフ」
女王「うん?」
罪人「鞭で打つのだけはご勘弁下さい」
女王「こやつを鞭で打つがよい」
罪人「痛ーい、やめて。ウフフ」
女王「お前、喜んでいないか?」
罪人「とんでもございません。縄で縛られ鞭で打たれるのを喜ぶ者がおりましょうか。それより女王様、火を付けたろうそくのろうをたらすのだけはご勘弁下さい」
女王「誰かろうそくを持ってまいれ」
衛兵「はっ!」
女王「これでどうじゃ」
罪人「いやーん、熱い。ウフフ」
女王「そちは変態であろう」
罪人「私は何と呼ばれても構いませんが変態と呼ぶのだけはご勘弁下さい」
女王「この変態野郎が、変態、変態」
罪人「もっと呼んで、ウフフ」
女王「頭が痛くなってきた。この者を投獄せよ」
衛兵「はっ!」
罪人「女王様、最後のお願いです。仮面を付けてハイヒールのかかとで思いっきり踏んづけて下さい」
女王「ダメだこりゃ」(長介風に)