線を引く
私は線を引く。
線を引く。線を引く。線を引く。
やがて絵になる。
① 絵について考えていた。
最初は一本の線だった。
安全な場所をつくる線。
そのあとそれは絵になった。
空間を持って
私と、あなたを区切った。
そして私は、独りになった。
初めて独りになった。
それからずっと、絵は私の輪郭で
境界だ。
いつも絵がひふの様に
(衣服のように)私と世界を区切る
から、流動するこの場所でも私と
して生きていられる。
② 境界を作ろうと思った。
私とあなたを区切る「物」。
絵画ではなく立体にすることで、
イメージをより身体に
近づけたかった。
境界のイメージ
③ 白いワンピースのこと。
衣服は身体を覆う、私とあなたを
区切る境界みたいだ。
私はこの布越しにしかあなたに触
れられない。
言い換えると、
この布があなた(世界)を感じられ
る唯一の手段なのだ。
境界の外側は私以外の他者のため
に存在し、内側は私のために存在
する。
内と外を完全に分けることは出来
なくて、常に一緒にある。
一枚の布のように。
今回身につけたワンピース
外側
今回はこの白いワンピースを使って、
境界を現そうと思う。
内側
眺める人を眺めるねずみ
監視者
内側には私の境界として絵を描き、
外側に世界(あなた)が
私に触れたあとをつけるためにこの
ワンピースを着て山で遊んだ。
写真はその様子である。
だんだんと動物になっていくような、素の自分に帰っていくような不思議な感覚があった。
明日は後半を公開します〜
写真:はなこ Instagram→@hanakochan_college