cli-kintoneとSQLiteの組み合わせについて

はじめに

今回はcli-kintoneとSQLiteを組み合わせて使う事の便利さについて述べる。

cli-kintone

cli-kintoneは、CUIにて動作し、kintoneのレコードをエクスポートしたりインポートしたり出来る。
cli-kintoneが便利な点は、csvのヘッダの値にフィールドコードを使用する点である。ブラウザでエクスポートするとヘッダがフィールド名になってしまう。フィールドコードはアプリ全体で一意のものであるが、フィールド名は重複しても良いので、アプリによってはcsvのどの列がkintoneのどの項目に対応するか分からなくなる事がある。

SQLite

SQLiteは、小規模なRDBで、様々なところで使われている。Firefoxのブックマークにも使われている。プログラムのサイズが小さく、高速に動作する事で有名である。
SQLiteは、csvを直接読み込んでテーブルとして格納する事が出来る。
このときヘッダのカラム名がそのままテーブルのカラム名になる。

併せて使うと

SQLiteを先程のcli-kintoneの出力結果であるcsvと組み合わせると、かなり便利な事が出来る。
cli-kintoneで出力したcsvファイルをSQLiteにてそのまま読み込んでテーブルにすればkintone上のデータに対してSQLを用いて加工する事が出来たり、新たなデータを作ったりも出来る。また先程も記したがcsvのヘッダにはkintoneのフィールドコードが使用されているため一意であり、カラム名がぶつかったりもしない。

ただしSQLiteをWindows版、Linux版で使ってみたが、最新版ではcsvの読み込みが出来なかったりなどバージョンによって動作が異なった。最新版だからと言って動作が安定しているかと言うとそうでもなく、弊社では以下のバージョンを使っている。

Windows版 : バージョン3.35を使っている。

Linux版 : バージョン3.37のソースをダウンロードし、このサイトを参考にコンパイルした。基本的には以下のコマンドでコンパイルすれば良い。

./configure -prefix=/usr/local/sqlite3/337
make
make install

SQLiteの過去のアーカイブを使用する場合、HPには最新版のリンクしか無いため、過去のバージョン番号やリリース時期を元に、ある程度推測でURLを叩かないとダウンロード出来ないのは難点であったりする。
当然動作に保証は無いので使う際は自己責任で利用してほしい。

とは言えkintoneのレコードをSQLで扱え、更にcsvでも使えるのは便利で、スクリプト言語での修正も可能となる。
kintoneのレコードをローカルPCで集計したり加工したり、更にはそれをkintoneに反映する際などの参考にして頂ければ幸いである。

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