【5万円もらえなかった】RENOSY(リノシー)検証
最近、Facebookの片隅に気になる広告がよく出てきていました。 内容としては30代くらいの男性が友人に対して「webで面談しただけでAmazonギフト5万円もらえたんだ」みたいなのです。いやいやめっちゃ怪しいな、と思いましたが、まぁ試してみることにしました。
RENOSY(リノシー)とは?
不動産投資の仲介業者です。 さっとネットを調べましたが、web面談と言いながら営業をしかけてくるようです(当たり前ですが)。成約にいたらなくてもAmazonギフトをもらえるようですが、成約に至ったときのゲインがでかいので、5万円でも成り立っているのかもしれません。
ステップ1:申し込み~電話による聞き取り
まずは申し込みです。 資料請求フォームにいくつか情報を入力するだけです。これは簡単でした。 また同時に面談予約をするのですが、これは合って無いようなものでした。というのも、フォームを送信した後、営業担当の方から直接メールが届き・・・
「web面談の前に電話で少しお話させていただきたいのですが、いつがよいでしょうか?」こんな段取りになったからです。 また申し込みと同時にマイページが作成されます。そのなかでいくつか不動産投資に関する資料を見ることが出来るので予習をしておきました。いずれも短い資料なので、ここは目を通しておいたほうが良いと思います。
次に対応できる日時をメールで連絡し、電話による聞き取り(聞き取られ?)を行いました。
なぜRENOSYに興味を持ったのか? → Facebookの広告から
勤務先の名前
年収(源泉徴収票の金額)
家の状況(借り上げ社宅、持ち家ナシ)
これから家を買う予定はあるか(今のところナシ)
現在の現金預金、その他資産(合計で2000~3000)
家族構成(子供3人)
借金やローンがあるか?(ナシ)
このような情報を聞かれた後、簡単に不動産投資の案内がありました。
自分のお金ではなく銀行からのローンで投資をできるのが強みなんです! これは不動産投資だけのメリットです!!
本当に「だけ」なのかどうかは分かりませんが、このフレーズはRENOSYのサイトでも書いてあったので、強調してくるところなんだと思います。実はこの日は夜勤明けでフラフラの状態で電話をしていたのですが、事前に言っていた通り30分くらいで終わってもらったので、この点は良かったです。
どうですか?ここまで聞いて不動産投資してもいいかなー、って感じがしますか?
最後にこのような質問がありました。ここで「NO!!」と答えるとそこで終わってしまうので、「詳しいお話を聞いて自分のリスク感覚的に納得できれば買わないこともないです」みたいな答え方をしました。 次のweb面談の予約をして終了。どうしても日中に設定できなかったので、平日の21時(90分間)になりました。またそのweb面談は今回電話で話をした方の上席が対応する、とも言っていました。
ステップ2:web面談1回目
予定通り平日の21時からweb面談をしました。そこで気づいたのが今回で終わりではなく、あと1~2回くらいある、ということです。「今日の面談では・・・」と言われて初めて気づきました。 面談をしていただいたのは営業のマネージャーさんで30代半ばでした。野〇証券で8年ほど働いたのち、将来性を感じてRENOSYに転職をした、と言っていました。 予定されていた通りほぼ90分で終わり、内容は以下の通りでした。
自己紹介
世の中にある貸物件の多さを考えたら、不動産投資をしている人はかなり多いことが分かりますよね?
でも不動産投資をできる人(=投資用でローンを組める人」は全体の7%しかいない
事前のweb面談では、実はふるいにかけさせてもらうために、年収や勤め先など詳しいことをいきなり聞いている
月間で5000人くらい電話をしているが、web面談に進める方は1000人
不動産投資の特色と自分の投資目的が合致するかどうかが重要
生命保険
年金対策
現金運用
インフレ対策
中期売却
RENOSYが2013年創業の会社ながら、業界トップになれた理由(簡単にいえばアナログが多い不動産業界にDX導入でぐいぐい伸びている)
代表的な物件を用いて、これだけ不労所得が得られますよ、という説明
今回はメリットしか説明する時間がない、次回にリスクを説明する
向こうが用意した資料の説明を受ける、という感じです。終わった後に資料はすべてもらえたので、その点はとてもいいなと思いました。どうしても説明を受けているときは聞いてばっかりで、ゆっくり考えることが出来ないからです。改めて資料を見ながら、良いことばっか言ってないかな、って考える時間が必要だと思います。
「途中で”もう興味ないな”って思ったらいつでも言ってください。お互い時間の無駄になっちゃうんで!」
こんなこともよく言っていました。もちろんAmazonギフトがもらえなくなる、というのもありますが、個人的には”不動産投資の仕組みの勉強”として聞いていて楽しかったので、90分も苦痛ではありませんでした。 次の面談の予定を合わせて終了しました。その時にリスクをきちんと説明する、とのことでした。この段階ではAmazonギフトの話はまったく出ていません。
ステップ3:web面談2回目
前回の面談から約1週間後、2回目のweb面談を実施しました。 内容は不動産投資のリスクについて、です。webのフォームでは2時間とられていて「まじかよ・・・」と思いましたが、実際は1時間程度で終わりました。
RENOSYの物件管理プランの紹介(前回の復習)
家賃の”代行収納のみ”から”空室保障までついたフルプラン”まで5種類あるようです
モデル物件を用いて、将来の収支表を説明してもらう
管理プランは最も安いものと最も手厚い(高い)ものを例にして説明
手厚いプランだとカバーできるリスクは以下のようなものです
設備修理・交換費用(備え付けのものは除く)
空室補償
滞納補償
原状回復費用
広告費
それでも残るリスクはある
修繕管理費が見込みからぶれる(国交省のガイドラインで計算はしている)
家賃が想定より下落する
RENOSYがつぶれる
事故物件になってしまう
天災
金利の変動
4のリスクについてはそれぞれの対応策について説明しながら・・・
「これだけ対応策があるので、ほぼ100%損することはありません!!」
「うちの会社では97%の方が不動産投資の有効性に納得いただいています。あとは”気持ち”の問題が大きいと思います。」
”気持ち”の問題というのは、借金(ローン)をするということに尽きる、ということでした。 たしかにそれはかなり大きいですよね。会社で考えれば、適切な借入金で事業を大きくして・・・みたいなのは一般的なんですが、自分がウン千万の借金をする、というのはなかなか心のハードルが高いと思います。 また100%納得できる状態、というのも難しいと言っていました。それは他の投資でも同じなので、結局自分が”いくぞ!”というところまでいけるかどうかかもしれません。 ちょっと次に何の話をするか忘れましたが、面談3回目の予約をして終了しました。
閑話休題:Amazonギフトは?
ちょうどweb面談2回目と3回目の間で、「RENOSYキャンペーン事務局」というところからメールが来ました。この時点で受け取りが確定したわけではなく、サイトに書いてあったのと同じ条件が書かれていました。 とりあえず申請フォームに飛んだのですが、提出物のなかに「昨年度の源泉徴収票」があり僕はここで止まっています(問い合わせ中です)。海外に駐在していたので源泉徴収票がないからです。 また進展があれば追記します。
ステップ4:web面談3回目
web面談の3回目です。もうここまでくると面談というより、ただの営業が始まっている感がありますが、結構聞いていて面白いので応対しています。今回は実際の物件(すべて売約済み)を3つ提示して、「投資用として良い物件はどれか?」という説明でした。
住みたい物件と投資用の良い物件は違う、ということをまず理解する
良い投資用物件の条件
駅徒歩10分以内
築年数は10年を超えたほうがいい、築浅すぎると家賃が下がるリスクがある
周辺の家賃相場から見て相応なものが良い
新宿・池袋といった主要駅に15分以内でアクセスできる
総戸数は最低10戸、理想は20戸以上(1部屋あたりの修繕負担金が大きくなりすぎない)
修繕積立金は”250円×面積”が目安で、適切な金額に設定されているかどうか
自分の知らなかった世界の知識を仕入れる、というのはおもしろいですね。最近は面談する→資料を見ながら自分でいろいろ調べる、を繰り返しています。実際に「不動産投資は絶対やらない!!」みたいに言うつもりもないです。 色々なお金の預け先として比較検討をすればいいだけかな、と考えています。次は3月上旬に面談します。
ステップ5:web面談4回目
web面談4回目を迎えるにあたり、よくよく現在の状況を確認しました まず不動産投資をするつもりはない、ということ。RENOSYの方はローン完済後に物件が価値のある資産として残る、というところを力説していました。ただ僕はこの点が信用しきれていません。 RENOSYが手掛ける都心ワンルームマンションは価値が下がりにくいから安心してください、というプレゼンも受けましたが、人口がどんどん減っていく35年後について、僕はそんなに安心できません。 次に面談4回目以降は具体的な物件のあっせんになる、ということ。これは面談ではなくもう100%営業ですよね。買うつもりはないのに継続していくのは、僕も時間の無駄だし、先方にも悪いな、と考えました。
でもやっぱり5万円はほしい・・・「不動産投資はしません」と言ってしまうと、5万円が怪しくなる気がしたので、以下のように伝えてみました。
『妻がローンに対する忌避感が強く、すぐに決めるのは難しいです』
「もちろんそういう方は多いです、一度RENOSYから奥様に直接説明する機会を作れませんか?」
そうきたか・・・。 「ちょっと確認させてください」として電話を切った後、数日後に電話にて「それも難しい」という旨の返事をしました。 さぁ、果たして5万円の行方やいかに・・・
結局あまり良い形で終われず残念
「やはり今すぐ不動産投資を始める決断をするのは難しい」 このように伝えてから3週間ほど経ちましたが、びっくりするほど連絡がありません。これまでは定期的にメールやら電話やらがあったのですが・・・ 僕としては不動産投資を将来絶対やらない!!と決めているわけでもないし、こういう風に手のひらを返されてしまうのはとても残念だな、と思います。もし不動産投資をする決断をしても、この会社は選ばないでしょう。 Amazonギフトもこのままいくともらえなさそうです。
結論としては・・・ 「webで面談しただけでAmazonギフト5万円もらえたんだ」 これは語弊がある、と言っていいかと思います。