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音楽2
店内には、店員さんはひとり。もう1組の若い客。
バチを買いたくて来たが選び方がわからない私に、試奏用の三線で弾いてみる事を勧められる。
まだろくすっぽ弾けないので、中途半端に覚えたフレーズを弾いてみたりはあまりせずにポロンポロン‥。
そうすると、構え方からバチの構え方、振り下ろし方までを丁寧なご指導が‥。なんとなくギターの感覚でテキトーにやってた僕はその弾き方だと手許が見えずに何もできない。
もう1組の若い三人組は三線本体を買いに来ている。彼らが試奏をしてる間に私に指導。私がポロンポロンやってる間に声が掛かるとそちらの三人組の方へ‥。
三人組もどうやら初心者、ギターやってるけど沖縄で三線体験をして来て欲しくなったというヤツ。初の沖縄旅行で浮かれてカンカラ三線買ってきた私と、店員に聞きたい事は大体一緒。いつの間にか一緒に話聞いたり、店員さんのお手本を観ている‥
この感じ懐かしいな。モノは和楽器だけど感覚はおんなじだ。三鷹にあった楽器屋さんで、買えもしない楽器眺めて、キーボード試奏して。中学生高校生、そうやすやすと10何万円する楽器買えやしない。それを分かっていても時間のある時には店員さん達は楽器や使ってるアーティストの事をたくさん教えてくれたっけ。
そんな店員さん達の先行投資(?)が実り、私という男はのちに通算シンセサイザーは5台。ギターも歴代7本くらい。ベースも5、6本は買い替えた。MTRやエフェクターも持ってたなぁ。そして、僕の楽器業界への最後の最大の奉公は、三年弱で辞めてしまいはしたが、正社員として某大手楽器店への就職(!)だったのだ。