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阪神大震災から30年…

<登場人物紹介>
飯田橋博士 無類の読書とスポーツ観戦好き。猫を飼っていて、奥さんがちょっと怖い。
トウマ 博士のもとでお手伝いのようなことをしている大学生。


震災から30年、何を学ぶべきか

飯田橋博士 「トウマ、今夜は特別な話をしようと思うんじゃ」

トウマ 「え、また博士の恋愛話ですか?」

博士 「いやいや、そんなのは家の猫たちに聞かせるくらいじゃ。今日は阪神大震災についてじゃ」

トウマ 「あ、今日でちょうど30年なんですね。僕が生まれる前の出来事です」

博士 「そうじゃな。ワシはあの日のことを今でも鮮明に覚えておる。あれは未明のことじゃった」

トウマ 「どんな感じだったんですか?」

博士 「震度7、阪神淡路地域は地獄絵図じゃった。全半壊した住宅が46万世帯、6434人が亡くなった。まさに大災害じゃ」

トウマ 「そんなに多くの人が…。新聞でも読んだんですが、被災者生活再建支援法ってこの震災がきっかけでできたんですよね」

博士 「そうじゃ。被災者への公費支援は当時、物資支給が基本じゃったが、それを超えて現金給付という新しい制度が生まれたんじゃ」

トウマ 「それって、すごい画期的なことじゃないですか?」

博士 「うむ。しかし、それが成立するまでに2500万人分の署名が集まり、政府と市民の間で大きな闘争があったんじゃよ」

トウマ 「2500万人!?まるで映画のストーリーみたいですね」

博士 「それくらい、多くの人が助けを必要としていたということじゃな」


現実との狭間

トウマ 「でも、そんな画期的な法律があったのに、まだ課題も多いんですよね?」

博士 「その通りじゃ。罹災証明の基準が曖昧だったり、支援が遅れることも多い。被災者一人一人に必要な支援を届けるのは簡単ではないんじゃ」

トウマ 「例えばどんな問題が?」

博士 「心のケアや就労支援、地域コミュニティの再建など、住宅だけでは解決できない問題が山積しておる」

トウマ 「博士、新聞の記事で見ましたけど、東日本大震災では"災害ケースマネジメント"ってのが使われたらしいですよね」

博士 「よく知っておるな。その手法はNPOや自治体が連携し、被災者の状況を個別に調査しながら支援を計画するというものじゃ」

トウマ 「それ、もっと全国的に広がればいいですよね」

博士 「そうじゃな。ただ、それには資金も人手も必要じゃ」

トウマ 「難しいけど、大事なことですね」


人間の強さと脆さ

トウマ 「博士、なんでそんなに震災について詳しいんですか?」

博士 「ワシは読書が好きじゃからな。震災後の復興に関する書籍も読み漁った。そして、実際に被災地を訪れたこともある」

トウマ 「被災地で何を感じましたか?」

博士 「人間の強さと脆さじゃ。復興への力強い意志と、それに影を落とす孤独や悲しみ。共に考え、寄り添うことがいかに重要かを学んだ」

トウマ 「それって、僕らが忘れちゃいけないことですよね」

博士 「そうじゃ。震災の記憶を未来へ繋ぐためには、学び、伝え続けることが必要じゃ」


トウマ 「博士、今日も深い話をありがとうございました!」

博士 「これからも一緒に学び、考えていこうな」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!博士とトウマくんに話してもらいたいテーマがあれば、ぜひコメントでお知らせ下さいね。

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とうま
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