英語を勉強してどうなりたいですか?
学生時代から英語の授業を受けて、
定期テストや受験勉強のために単語を覚えて。
更には自分でお金を出して英会話教室に行って
私たちはとても沢山英語の勉強をしています。
なぜここまでして英語を勉強するのでしょうか?
社会人になって数年目くらいまでは、
私にとって英語を勉強するということに目的なんてありませんでした。
ただ、
「英語話せたらかっこいいな」
「旅行行った時に英語が話せると良いな」と漠然と思っていました。
本当に漠然とです。
仕方ないです。
日本に住んでいれば英語なんて必要ないですし
旅行に行ったところで、ツアーで行く場合は英語話せなくても
何とかなりますから。
そんな私に
「英語話せるようになって、あの人みたいになってみたい」
という人に出会うことができました。
出会ったというよりも気づいたと言った方が正しいかもしれません。
なぜなら、その人は親戚のおじさんで
私は子供の頃からよく知っている人でしたので。
おじさんはアメリカで小さな会社を経営していて、
グリーンカードを持ってアメリカに住んでいる人でした。
そのおじさんが仕事を引退して数年後、
日本帰国時に一緒にお酒を飲む機会が有り
この時に聞いたおじさんの話がとても興味深かったのです。
お酒を飲みながら、こんなおじさんの一年の過ごし方を聞きました。
おじさんが住んでいたアメリカの西海岸は春から夏にかけて気候がとても良く、
基本アメリカの自宅で過ごす。
近所に住んでいる人たちとも仲が良い人が多いので一緒にゴルフをやったり、
BBQをやったり、散歩したり。
寒くなってきたら、家の管理を息子夫婦に任せて
西海岸から欧州ーアジアを経由するクルーズ船に乗って、各地域に停泊してボランティア活動などやりながらゆっくり日本に帰って来る。
クルーズ船の食事の席で知り合った方と一緒にお酒を飲んだり連絡先を交換したり
ちょうど冬の食べ物が美味しくなる時期、年越しのタイミングで日本に到着し、美味しいものを食べたり、旧友と会ったり温泉地に行ったり過ごす。
そして春頃に暖かくなったらアメリカの自宅に戻る。
こんな生活をされていたそうです。
この話を聞いて思いました。
「羨ましい」って。
もちろん、そういうお金の使い方が出来る財力もそうなのですが
おじさんの感覚には「国境」というものが無く、誰とでも気が合えば仲良くできるというところにとても羨ましさを感じました。
国境・言語など考えずに色々な人とコミュニケーションできる。
英語を勉強して話せるようになれば、こういう感覚を持てる可能性が上がるかもしれない。
そんなイメージを持つことができたきっかけになりました。
そのお酒の席の終わりにおじさんに言われました。
「海外に行くような機会はあるの?もしも有れば絶対に行った方が良いよ」
その時は「そんな機会ないですね」と回答しましたが、
それから1年後、そういう機会が私の目の前に来るなんて
この時は全く予想もしていませんでした。
そのお話はまた次回に書こうと思います。