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育休中にも使える!スキルアップのための国の制度を活用しよう
こんにちは、長期育休を経験した男性キャリアコンサルタントです。今回は、育休中にスキルアップを目指す方に向けて、国が提供する制度を活用した学びの方法をお伝えします。特に20代、30代の既婚者の方にとって、育児と自己成長を両立させるためのヒントになれば幸いです。
教育訓練給付金でお得に学ぶ
教育訓練給付金とは?
教育訓練給付金は、厚生労働省が提供する制度で、一定の条件を満たした場合、講座の受講料の一部を国が負担してくれる仕組みです。主に以下の2つの種類があります。
一般教育訓練給付金
対象講座:ビジネススキル、語学、ITスキルなど多岐にわたります。
給付率:受講料の20%(上限10万円)
対象者:雇用保険に1年以上加入している人
専門実践教育訓練給付金
対象講座:専門職大学院、資格取得講座(例:キャリアコンサルタント、FPなど)
給付率:受講料の50%(上限年間40万円、最大3年間)
対象者:雇用保険に2年以上加入している人(初回は1年以上でOK)
具体的な活用方法
育休中でも、この制度を使ってリモートで学べる講座を受講するのがおすすめです。たとえば、
語学スキルを磨きたいなら
英語や中国語などのオンラインスクールを活用
資格取得を目指すなら
FP、宅建、簿記、IT関連資格などの講座
育休中の空いた時間を活用して、将来のキャリアに直結する知識を身につけられるのがポイントです。
私が取得した国家資格のキャリアコンサルタントも、この中の2.専門実践教育訓練給付金を利用できます。
私の場合は養成講座受講完了+試験1発合格だったので、70%の還元を受けることができました。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
リスキリングとは?
リスキリングとは、新しいスキルを学び直し、キャリアチェンジやキャリアアップを目指すことです。最近では、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI関連のスキルが注目されています。
国が提供する支援事業
厚生労働省はリスキリングを促進するためのさまざまなプログラムを提供しています。代表的なものを以下に挙げます。
人材開発支援助成金(特定訓練コース)
企業を通じて受講料が補助される仕組みです。
育休中でも、会社の承認を得れば対象になることがあります。
デジタルスキル習得支援プログラム
ITスキルやプログラミングを学べる講座が多く、無料や低価格で受講可能です。
具体例:デジタル庁や地方自治体が提供するオンライン講座
オンラインプラットフォームの無料講座
厚生労働省や経済産業省が連携して提供する無料学習プラットフォーム(例: eラーニングポータルなど)を利用すれば、低コストでリスキリングが可能です。
こちらは最大70%の還元のものがありますが、講習受講完了で50%、残り20%の還元は転職することで受け取れるものであったりするため、詳しくは対象講座を開講している主催団体のHP等でご確認ください。
なぜリスキリングが重要なのか?
育休明けに職場復帰した際、新しいスキルを身につけていることで職場での評価が上がり、昇進や異動のチャンスが広がる可能性があります。また、育休中に得た知識を副業やフリーランスとして活用する道も開けます。
育休中でも活用できる!時間の有効活用術
育休中は育児が中心の生活になりますが、計画的に時間を使えばスキルアップのための時間を確保できます。以下のステップを参考にしてください。
1. 自分の目標を明確にする
「将来転職に有利な資格を取りたい」
「副業で収入を増やしたい」
「今の仕事で専門性を高めたい」
目標を明確にすることで、学ぶべき内容が定まります。
2. 小さな時間を活用する
赤ちゃんが昼寝している間に30分の学習
スマホアプリで移動中や家事の合間に勉強
1日1時間でも、継続することで大きな成果につながります。
特に私はスマホアプリでの学習をお勧めします。キャリアコンサルタントやメンタルヘルスマネジメント検定の資格を取得するために、スマホアプリを利用していました。
今は様々な資格勉強のためのスマホアプリが登場しておりますので
スキマ時間の学習がやりやすい環境かと思います。
3. 家族と協力する
パートナーと学習時間を共有し、サポートしてもらう
家事や育児を分担することで、自分の学びの時間を確保
夫婦で同じ資格を取得するというのも面白いかなと思います。
わからないところは教えあえますし、何より近くに自分と同じ目標をもって頑張っている仲間がいるのは心強いですよね。
育休中のスキルアップが未来を変える
育休中に国の制度を活用してスキルアップを図ることは、単に自分の成長だけでなく、家族の将来にもプラスの影響をもたらします。育児を楽しみながら、自分自身のキャリアを前進させる素晴らしいチャンスです。
ぜひ、教育訓練給付金やリスキリング支援事業を活用し、育休期間を有意義なものにしてください。