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脆弱なアメリカのインフラ 停電への備えの必要性

今、ワシントン州のシアトル近郊で大規模な停電が発生している。2日前に10~20年で最大規模と言われる低気圧が発生し、その時の突風によるものだ。被災者はおよそ65万人と言われている。

http://seattle.gov/city-light/outages/
Seattle City Lightの停電マップ。太い黒枠内がシアトル市。何が何だかよくわからない。
http://www.pse.com/en/outage/outage-map
シアトル東側をカバーするPSEという電力会社の停電マップ。
https://outagemap.snopud.com
シアトル北側からカナダ国境あたりまでをカバーするPUDという会社の停電マップ


停電前に備えておいた方が良いもの

日本に比べてアメリカでは停電が多いという話は聞いたことがあるかもしれない。今回のような大規模なものは稀だと思うが、小規模な停電はときどき発生するのは事実だ。そこで、アメリカに来る予定の人向けに、準備しておくと良いものを簡単に紹介しておきたい。


①ガスコンロ

アメリカのキッチンには、

・バカでかいオーブン
・電子レンジ
・電気コンロ or IH

このあたりが備え付けられている。これらは全て電気で動く調理器具なので、停電時は当然使えない。電気コンロと言われてピンとこないかもしれないが、電熱線に電気を流して加熱する調理器なので、IHの仲間だと思ってもらえればよい。

電気コンロ。こういう渦巻の電熱線のやつ。


そこで、停電時に役立つのがガスコンロだ。準備するのは普通のガスコンロでいい。

普通のでいいので、日本で買って持って行くといいと思う。ガスボンベは飛行機で運べないので現地調達になるが、我々に馴染みのあるブタンのボンベがアメリカでも普通に入手できるので心配はいらない。

馴染みのあるイワタニのボンベとか
こんなのが売っている。こっちの方が良く見る。キャンプ用品店で買える。AmazonでもOK。


ガスコンロがあれば鍋料理とかインスタントラーメンとかが作れるので、自宅での食事がいい感じになる。


②ランタン

懐中電灯でもいいのだけど、ランタンの方が360度周囲を照らせるので、ランタンの方が優れている気がする。うちは乾電池と充電池の併用型のランタンをCOSTCOで買った。充電しておけば電池なしでもしばらく使える。
まあどんなものでもいいので一つあると便利。

COSTCOのHPより。うちで使ってるランタン。


③大容量のモバイルバッテリー

説明不要と思う。容量が大きめのモノを買っておくといい。これはアメリカに来てから買ってもいい。


他にもあった方が良いものはたくさんあるが、優先度が高いのはこのあたりかと思う。本当に普通に停電するので、アメリカに住むなら備えあれば憂いなし。


停電時の交通ルール

また、停電になると外の信号機も動かなくなる。信号が点いていないときどうするか。知らない状態でいきなりその状況に直面するとパニックになるかもしれないが、何も難しくない。All-way Stopと同じ動きをすればいい


https://en.wikipedia.org/wiki/All-way/stop
All-way Stopサイン

All-way Stopとは、北米の交差点のルールのひとつで、このサインがある交差点は全ての車が一時停止し、先に一時停止した順に交差点に進入する、というもの。

なんだかよくわからないかもしれないが、とりあえず対向車と左右の車を確認しながら一時停止する。自分より先に停車していた車があったら、それらを先に行かせる。先に居た車がなくなったら自分が交差点に進入する。それだけ。もしどっちが先かわからなくなったら、とりあえず待っていれば相手が先に行ってくれるか、ハンドジェスチャーで先に行けってされるので、そしたら行けばいい。始めてやってみるまでは不安だったが、やってみると大したことは無いし、全く危険はない。

停電や故障で動いていない信号機に遭遇したときは、All-way Stopと同じ夜間は消えている信号それ自体を見落とす危険があるので、そこも合わせて注意されたし。


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