25セント硬貨の入手方法
アメリカで生活していて現金を使うことはほとんどない。クレジットカードが使えない状況がほぼなく、医療費だろうが何でもカード払いできる。一部例外もあるが、そのときは銀行引き落とし、小切手などで代替できる。友人とのお金のやりとりも現金ではなく、Venmo、PayPal、Zelleといったサービスを利用して電子上で済ませてしまう。学校への寄付もオンラインでできたり、小切手が使える。レストランで食事したときのチップは、クレジットカードで支払って、チップを書く欄に所望のチップ額を書くだけでよい。とにかく現金を使う機会が少ない。
それでも全く使わないかと言われるとそうでもなく、5ドル紙幣や1ドル紙幣は旅行の際など、ホテルのスタッフやツアーガイドなどにチップを払うときに使ったりする。
あとは、25セント硬貨(Quarterの名で呼ばれる)が意外と必要なケースがある。子供たちが通っている学校には、ポップコーンフライデーというイベントがあって、25セントでポップコーンを振舞ってくれるイベントだ。保護者達のボランティアによって成り立っており、収益が学校に寄付されるファンドレイジングのイベントである。その日は25セント硬貨を1枚持たせて学校に送り出す。
他には、アミューズメントパークに置いてあるガチャガチャ(ガチャポン?ガシャポン?)は25セント硬貨しか使えない。景勝地に置いてある望遠鏡なども25セント硬貨しか受け付けないものがある。
また、コインランドリーやパーキングメーターで25セント硬貨しか受け付けないものもあるらしい。僕はそういった機械には遭遇したことはないのだが、旅行の際には少量の25セント硬貨を持って行った方が良いらしい。
他の硬貨は全く使わないのだが、25セント硬貨だけは使用する機会がある。それをどうやって手に入れるのか、というのが本題である。お釣りで貰うという手もあるのだが、その場合は最大3枚しか手に入らないうえに、不要な硬貨も一緒に手に入れることになってしまう。
そこでおすすめは、銀行で両替してもらうと良いという、何とも目新しさの無い教えである。日本と同じで銀行に行けば間違いない。最も簡単なやり方は、10ドル紙幣を握りしめて銀行に行き、銀行のスタッフにそれを見せながら、
Can you exchange this ($10 bill) for a roll of quarters?
と言えばよい。
25セント硬貨が40枚束になったものと交換して貰えるはずだ。この25セント硬貨の40枚セットのことを A roll of quarters という。もし2束欲しければ、20ドル紙幣を渡して、
Can you exchange this ($20 bill) for two rolls of quarters?
と言い換えるだけ。
ちょっとした応用として、20ドル紙幣を1ドル紙幣20枚にしてほしいときは、
Can you exchange this ($20 bill) for twenty ones?
これでいける。1ドル紙幣のことを one で表現して、複数形で ones にしている。20枚の1ドル紙幣で、twenty onesとなる。このような両替の依頼は頻繁にあるようで、輪ゴムで止められた1ドル紙幣20枚をポイっと渡されて終了である。僕が良く利用する銀行のATMで下せるのは20ドルと5ドルのみなので、1ドル紙幣をこのように入手している。
さらに応用で、20ドル紙幣を10ドル紙幣1枚と、25セント硬貨の束にして欲しいとき、
Can you exchange this for a ten and a roll of quarters?
これでOK。このときも10ドル紙幣1枚を a ten で表現して問題なく、希望通りに両替してもらえた。a ten dollar billのように正確に伝えても、もちろん問題ない。日常のコミュニケーションは楽してなんぼ派なので、僕は楽な方を使っている。
僕がよく利用しているChase銀行の支店では、キャッシュカードの確認をされたことがないのだが、銀行や支店によっては確認されるらしいので、自分がアカウントを保有している銀行を使うのがベターであろう。
急ぎであれば、スーパーのレジなどで同じように聞いてみれば、親切な店員であれば応じてくれるだろう。ただ、スーパーのレジに用意してあるそれはあくまで釣銭用なので、何度もやると迷惑になりかねない。そういう意味でも、銀行をおすすめしたい。