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ニートがゴールデン街に行った感想

先日友達の誘いがあって、ゴールデン街に行くことになった。巷で話題になっている場所なのは知っているが、実際はどうなのか。
期待と不安を抱えながら新宿駅を歩いて行く。その日はオール確定だったから、近くのバックパックで先にチェックインを済ませた。
ゴールデン街から徒歩10分程の便利な場所だった。初夏で軽度の疲れがあったため、部屋で休んだ。待ち合わせ場所までは徒歩15分。思ったより休めないことに気づく。
早めに部屋を出て集合場所に向かっていると、バーガーキングを見つけた。
私はマックよりバーガーキングが好きだ。なぜなら、材料と満足感が桁違いだからだ。もちろん異論は認める。最近東京にBKが増殖していて、田舎民にはうらやましくて仕方がない。
話を戻して、友人と合流したのは半年ぶりになっていた。彼は私が求職中なのを知っているので、仕事についてはあまり聞いてこない。唯一の友人といえる男だ。

腹が減っては戦は出来ぬということで、夕食を食べることに。ゴールデン街の凪を目指して行ってみると長蛇の列が・・・。
諦めて近くのガロンに行ってみた。味は1口目は美味しいが、それだけで普通な味だった。
とにかく外国人観光客が多いから、殿様商売なんだろうと思った。
食事を済ませていざ戦場へ。ゴールデン街は270以上のお店があるという。
実際に歩いて見ると、その店の多さに圧倒される。どの場所も狭く、すぐに客が埋まってしまうから、入店のタイミングが大事だと学んだ。
友人がピックアップした有名なお店に入ってみた。

1軒目 呑家しの トーク力最強ママさん


しのというお店だったが、中が見えないので、客はまばら。すでに常連でワイワイ話している。
完全に自分たちは蚊帳の外状態。30分程で外に出ることにした。
一方値段は良心的で1杯700円のチャージ無しだった。

2軒目 ゴールデン街のどこかの2階


2階にある特製レモンサワーの店に入った。客は誰一人いなかった。とりあえずレモンサワーを注文する。思った以上に炭酸が強くのどが痛くなった。
その後客が増えたので、帰ることに。
このお店は1軒目より割高で1杯とチャージで1000円以上した。
もう行くことはないだろう。

3軒目 男性客9割の珍呑

24時間営業の珍呑というお店に行くことにした。前回友人が満席で入店出来なかった店のようだ。
入ってみると席があり、数人の男性が飲んでいた。お店を切り盛りするのはあざとい格好をしている美女だった。梅酒を頼んでみたが、グラスが明らかに小さい。ブスは女に舐められていると感じた。その後ドリンクを注文していくと女性は我々に話しかけてくれた。
どうやら物書きをしているようで、単独で活動しているようだ。
あの可愛さなら分からなくもない。見た目で人生を得しているような人だった。
イージーモードな女性は週に2回?ほど出勤しているという。
包容力があり、話しかけたくなる気持ちも分からなくもない。
たわいもない話をしていると深夜12時を超えていた。終電はないから他に店に行くことに。
このお店も3杯4杯とお通してで2000円くらいだから満足度は高かった。

4軒目 アットホームな店 シャドー


ゴールデン街はウロウロ歩いてみてもいっこうに店が決まることはない。
仕方なく、珍呑の系列店のシャドーに行ってみた。
中には複数人の大人が楽しく飲んでいる。口調が強いママさんが注文を聞いてきた。
とりあえず果実酒を注文してみる。初めて来たことを伝えると、常連客が話を振ってくれた。口下手には神様に見えた。しかし、話を振ってくれても中々膨らませることができない。
時折ジョークを織り交ぜながら場を盛り上げてくれている。トーク力の低さに自己嫌悪に陥りそうだった。
酒も入ってきて睡魔が襲ってきた。ちびちび飲みながら完全に休憩モードに入っていた。
とにかくお客さんやママは人生を謳歌しているように思えた。前日から連続で酒を飲んでいる女性(翌日にスポーツの練習が控える)、朝から子どものスポーツを応援しにいくキャバ嬢など、色んな人たちがお店には集っている。
この空間だからこそ体験できることであって、ゴールデン街に行かなければ体験できないことだ。
時間は刻々と過ぎていき、気が付けば朝の5時になっていた。
こんなに起きていたのは5年ぶりかもしれない。結局宿には数時間しか滞在せず。家に帰ることにした。
期待が低かったが故に貴重で濃い時間を過ごせたのは良かった。

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