2024年の野鳥観察・撮影のまとめ
今年もあと少し。
2024年に観察した鳥たちをふりかえってみる。
今年のテーマは飛翔と花。というかここ数年同じテーマで撮り続けている。
飛翔は先に投稿した「飛ぶ小鳥を撮る」を見てほしい。
もう一つのテーマは「花と鳥」で、おもに草地で花と絡ませた小鳥の写真を中心に撮影した。
あと以前と違うのが、RAWで撮影するようになったことだ。データ量はJPGの3倍ほどに膨れてしまうが、ノイズ処理が簡単にできるようになったため、JPGを使うことは無くなった。
1月
1月1日はアトリから始まった。
北海道の冬の定番のナナカマドの実はどこも不作で、ツグミやレンジャクの姿はないまま新年を迎えたが、アトリが出迎えてくれた。
同じ場所では連日ウソやベニヒワも来てくれて楽しませてくれた。
2月
冬鳥の姿は少なくなり、留鳥を主に撮影した。
2月半ばからはシマエナガの出現が増え、それを知ったカメラマンが大勢詰めかけることになる。
それが嫌なので、人のいない公園の片隅で野鳥を探して回ることになった。
3月
野鳥観察には致命的だが、首を上に向けると左腕が痺れるようになってしまった。
もう自分は若くないと思い知らされたが、写真は撮りたい。
そこで昔使っていたミノルタのミラーレンズを持ち出してみた。
ミラーレンズは軽いが写りはイマイチ、そしてなんと言ってもAFが遅い。
それでもなんとか撮ることはできた。
4月
腕の痺れはおさまってきて、また以前のように撮影することができるようになった。
ほぼ例年通りの夏鳥の到来でした。
5月
以前から撮りたいと思っていたウグイスの囀りシーン。
木の高いところの空抜け写真は撮りたくなかったので、若葉をバックに囀る瞬間を狙った。
かなり充実した月になった。
私は撮らなかったが、園内にシマエナガが巣を作った。
それを知った人たちが巣の前に居座ったりしたようだ。ここで何を書いても仕方ないが「野鳥に対するマナーを学んで欲しい」という心の声を書いておく。
6月
いつもの公園以外にも自宅から15分ほど離れた草地にも足を運んだ。
7月
近所の公園に6月後半からトラフズクのファミリー見つかってから連日、ものすごいギャラリーが来た。聞くところによると道外からもかなりのバーダーがやってきたらしい。この時期は毎年バーダーの姿がほとんどない公園が、何かの祭りのようになってしまった。
私はほぼスルーした。写真はほとんど撮っていない。
あれだけの人が撮っているので、誰かの写真をウェブで拝見すればそれで十分である。
それを避けるため、ほぼ草地で探鳥することになった。
8月
トラフズクのフィーバーは続いていたので、一切スルー。
緑地に多く足を運んだ。
9月
ようやくトラフズクが去り、公園が静かになった。
8月の下旬から9月上旬はツツドリの撮影チャンスなので、重点的にいそうな場所を探し回った。
で、ツツドリフィーバーが終わったと思ったら、今度はカッコウが来てくれた。
10月
メジロの月。
園内の木の実は豊作で、メジロが多い時は20〜30羽の群れでやってきた。
できるだけ色々な木の実と絡めて撮影した。
11月
ルリビタキの月。といってもルリビタキを撮影したのは1日のみ。
運良く雨の休日だったので、バーダーも少なくじっくり鳥と向き合えた。
冬鳥の姿もちらほら見えて、写真は撮っていないがレンジャク、ベニヒワ、ウソ、ツグミなどが飛来してきた。しかし数は少なく、また距離も遠いので双眼鏡の観察にとどめ、撮影はしなかった。
そして、この公園では数年ぶりのクマゲラが来てくれた。
ヒヨドリの声に混じって聞き慣れない鳴き声が耳に届いた。
「これってクマゲラじゃないか?」と声のする方に双眼鏡を向けて探してみるが、見つからない。
そのうち大きな黒い影がバタバタっと森の奥に消えて行った一瞬を見逃さなかったおかげで見ることができた。
12月
失速……
期待していた冬鳥はなかなか撮るまでには至らず。
あまりに鳥が少ないので、公園の風景写真に転向。
一応鳥の声を聞きつつ、雪景色の撮影がほとんどだった。
というわけで、今年はこんなところである。
いるところにいけば色々な鳥が来ているようだが、私の場合は「鳥のいる(と聞いた)所へ撮影に行く」はNGにしている。
あくまで近所の公園で「そこにいる鳥を観察、撮影する」が基本だ。
だからいなければそれまでで、他の場所へ行くことはしない。
もっとも鳥が少ない方が、野鳥情報ばかり追いかけているバーダーは来ないだろうし、私も気兼ねなく探鳥できるので良しとしている。
こんな感じで2025年も健康に気をつけて探鳥していきたいと思っている。