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[ライブレポート!] Official髭男dism one-man tour2021-2022-Editorial- 2022.4.1真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

どうも。今回は4月に参戦してきたOfficial髭男dism one-man tour2021-22 -Editorial-のライブレポートです。
とはいっても参戦してすぐに書き殴った箇所とその後記憶を頼りに書いた箇所があるので間違ったこと書いてるかもしれません。(書き始めてから完成までトータル半年程かかってるので…) MCの内容とか吹っ飛んでるので話した内容は飛ばしてます。とりあえずライブの楽しさが伝われば嬉しいです。


※ちょくちょく出てくる road to とは、2021年6月に行われた Official髭男dism Road to one-man tour 2021-22の事です。




00.OP映像
謎の部屋の主観映像からスタート。主人公が目覚めて部屋の中を見渡すとライブの写真や髭男の曲を彷彿とさせるグッズがいくつも見える。その中にはPretenderのジャケ写であるニキシー管のオブジェも(これが後々伏線になる)。
部屋をひとしきり眺めたあと窓を見渡すと謎の6人組?ぐらいの集団が歩いている。主人公が住んでるのは結構な高層マンションっぽい。部屋に戻り床を見ると楽譜が散乱している。主人公はそれらを拾い集めて部屋に置いてあるピアノに腰かける。そしてピアノを弾いてみると……………


01.Universe
映像で煽っといて爆音イントロで突如現実に引き戻される演出最高。ステージにはメンバーが勢揃いし(いつ来た)画面にはOfficial髭男dism one-man tour 2021-2022  -Editorial-のロゴが。この演出を見た瞬間にようやくツアーに来てしまったんだな…という実感が湧き出して感涙してしまった。
今回はアリーナツアーということもあって全体的に映像にもめちゃくちゃ力が入っていて、この後も何度も感動させられることになる。この2年のオンラインライブで培った映像×音楽の融合技がツアーでふんだんに生かされているのとても良い。

曲の立ち位置的な話をすると、リリース以降本編ラスト(FCライブ)→アンコールラスト(Road to)と終盤で活躍してきたUniverseが満を持してド頭に来るの、セトリの出し惜しみしない感が凄い。
(このツアーの前座的な存在であるRoad to one-man tourのアンコールラストの曲が1曲目となったのは、文字通りこのツアーがroad to~の地続きのツアーだからと言うことなのだろうか。その文脈で聴く 君は暗い心にやってきた流星 というフレーズの破壊力たるや)


02.HELLO
1曲目終了→ドラムからHELLO突入の流れはroad toを踏襲したもの。初っ端HELLOのロングトーンが聴く度に進化してるのに笑ってしまう。最早伸ばしすぎてハローォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!アンバランスな…みたいな繋ぎになってんの笑う。(やや誇張)
1曲目ビックリ枠(?)からのHELLOの流れは今後も定着しそう。いつ聞いてもライブの始まりを感じさせてくれる曲。

03.宿命
HELLOアウトロの余韻を残したままカウントで突入という2020年のオンラインライブと同じ使い方。リリースからTravelerのツアーまでは本編ラスト、アンコールラストと終盤に置かれがちだったが近年は序盤で登場するようになった曲。あとイントロ2回繰り返すやつはオンラインライブから健在。リリースから何度も披露されてる曲だけど、盛り上げ役もまとめ役もこなせちゃう優れ曲。(?)最後のドラムの1音の余韻を残して暗転。

04.115万キロのフィルム
軽くピアノを引きながら今日は来てくれてありがとう~的なMC。序盤の軽いMCから115万キロ突入の流れは髭男のライブではすっかり定着したものである。これまでは中盤のバラードゾーンに繋げる役割(ex.2018年,それ以前)と異端なスターに繋いで後半のアッパー展開の火をつける役割(武道館,Arena Travelers)があったが今回は前者。セトリを見返して気づいたが、オンラインライブ2020以降演奏されていなかったらしい。

05.Shower
長めの暗転からスティックカウントで突入。永遠の愛を誓う幸せいっぱいの115万キロから、生活に慣れて落ち着きを備えた暮らしを歌うShowerに繋げる流れは夫婦の時間の経過を表しているようだった。
落ち着く箇所がない+言葉数の多さで、落ち着いた曲にも関わらず演奏はとても忙しなさそうに見えた。そもそも6分近くあるんだったわこの曲……。ド名曲、映画かなんかの主題歌になりませんか?
衝撃だったのは藤原さんがアコギを弾きながら歌っていたこと。過去のライブ映像でもアコギ藤原は見たことがなかったので違和感しか無かった。(でも思えばバズリズムで即興で脱毛の曲を歌った時もギター持ってたな)


06.みどりの雨避け
ならちゃんの軽いMC→指揮からスタート。ここはアルバム通りにすると思っていたが見事に読み通り。面白かったのは、両サイドのスクリーンの映像がザラザラ(砂嵐?)になって昔のテレビの画質っぽくなっていたこと。こんなところでも映像に遊ばれてしまった。ドラムの出番があまりない曲なので、ちゃんまつがめちゃくちゃコーラスに力入れていて笑った。ここのあったかバラードゾーン素直繋ぎ(?)いいよね。

07.Bedroom Talk
アルバムでの位置に反して割と早めでの登場。Editorial自体が全体的に暗めに作られているアルバムではあるが、リード曲以外の暗め・ゆったりめの曲を前半でまとめてくるとは思わなかったので意外枠だった。Showerでの鬼気迫るような演奏から一転、みどりの雨避け→bedroom talkでは演奏にもゆるさが現れているような気がした。アウトロをすぐ切らずやや余韻を残していて、そこにも曲のゆったり感が演出されているような気がした。(今日余韻って使いすぎ)

08.Laughter
アルバムと同じ並びで登場。照明の動きでなんとなくこの曲が来ることがわかってしまった笑  この曲は2度のオンラインライブとroad toで披露されてきて、照明が凄まじい進化を遂げた曲である(個人の見解)。
今回もそれは健在で、1番ではメンバーを四角く囲むような照明から、2番では客席を野太い光線が照らし動き回っていた。この2年オンラインライブで得た演出の進化がアリーナツアーで遺憾無く発揮されていて、オンラインライブの恩恵をリアルライブで感じられるのとても胸熱だった。実は2020年のオンラインライブから皆勤賞なんですねこの子。


09.フィラメント
はい優勝。長いバラードゾーンを抜けた先にこの曲が控えてるの、夜が明けて朝が来た感じがしてとても良い。旅立ちを決めるLaughter→不安定・陰鬱とした心の中でも前を向こうとするフィラメント という流れに文脈を感じてしまわざるを得ない。完璧すぎんだろ。 
こうしてライブで聴いて思ったのは、この曲はドンと背中を押してくれるというよりも、内から気力が湧き出てくるようなタイプの楽曲ということ。次のツアーの1曲目とかに出てきてくれたら泣いちゃう。
(ちなみに間奏の鳥の鳴き声みたいなのギターの仕業だった 割とびっくり)


10.Anarchy
イントロと同時に背景にAnarchyのロゴが映し出され曲がスタート。これまで新曲はアンコールで披露する傾向にあったので完全に予想外の位置だった。(よく考えてみればこの曲もリリースから3ヶ月ぐらい経過しているので新曲というほどでもない)
この曲も映像がとても凝っていて、Anarchyの混沌感、怒りなどが映像でも演奏でも表されているようだった。しかし曲の持つ不穏さとは裏腹にめちゃくちゃ踊れる楽しい曲だった…これ今後もライブ映えすること間違いなし。


11.Stand By You
MCからライブ後半戦始まります、宣言をしてウルトラ壮大イントロに突入。声を出せない分会場のクラップにより力が入っているように聞こえた。(元々クラップで参加する曲だからそこまで先の時代と遜色もないけどね)
Laughterとこの曲はオンラインライブでも皆勤賞で、ようやく生で聞けたな…という感情も大きかった。一昨年はCメロ歌詞に 遠く離れた場所にいようとも とアレンジが入っていたこの曲もようやくファンの前で鳴らされて、やっと報われたような気がした。


12.ペンディング・マシーン
StB終わりからノータイムで突入。音源で何となくわかってたことだけどマジでクッッッッッッッッッソ楽しい曲。歌詞だけみるとまぁ暗いのだけど鳴ってる音が楽しくて、歌い方にも遊び利いちゃってて最高。
あと間奏に突入する前のちゃんまつの笑い声は「踊ろうぜぇ~!」みたいな掛け声に変わってた。ここはライブの度に変わりそう。つまり次のツアーでもやった方がいいです。(?)
あと間奏とアウトロで登場する英語パート聞き取れる気がせん… 誰か歌詞書いてくれませんかね………。


13.ブラザーズ
あ~~~~ようやく生で聴けたなという印象。メトロックでこの曲のアレンジに感動し武道館のライブ映像公開で興奮しFCライブで爆笑したブラザーズさんが今回もやってくれました。2サビから各ソロパートに繋ぐFCライブのアレンジは今回も健在。ここでもオンラインライブで得たものが還元されていた。
アレンジもだけどこの曲で語りたいのは映像のほう。曲が始まるなりアメコミ風のカットインが登場するわ、各ソロパートになるとアメコミキャラ的なメンバーのアニメが始まるわ、ソロパートが終わるとスロットが回されてビンゴになるわ、そこから出てきたメダルに次の曲名が書かれてるわやりたい放題。きちんとしたブラザーズ(?)を演奏することはしばらくなさそうですね…。
そんなソロ回しビンゴメダル(?)から指名された次の曲は…


14.ノーダウト
はい出ましたこの曲。FCライブから始まってすっかり味をしめたこちらの流れに、同じくFCライブからのファンク風アレンジ。もはや原型がなくなってしまったこの曲だが、原曲にないスピード感がライブ映えしている。それにしても変わりすぎなのでもういっそこれ新音源としてリリースしないか…???


15.FIRE GROUND
road toから登場した浮世絵スクリーン(?が今回も登場。アレンジとか途中のギター&キーボソロとかひたすらカッコイイ方向に進化し続けてる曲なんだけど、映像だけが謎の方向に進化してて(しかもまぁまぁ力入ってて)笑っちゃう。サビの本能 の部分に合わせて火が吹き出すアリーナならではの仕掛けも楽しい。熱い。あったかい(4月の北海道は冬)


16.Cry Baby
FGの余韻を残したままroad toのアレンジイントロに突入。Cry Babyのイントロが流れた瞬間の会場の待ってました感が凄くて、観客がめちゃくちゃ沸いていた。(拍手だけど) タイアップに始まり、road to、そしてここまでのツアーを経て成長したCry Babyはアッパーゾーンのラスボス的な立ち位置に君臨していたように思う。road toの時は鬼気迫る勢いの演奏だったが、今回のツアーでは全体的に余裕の感じられるCry Babyだったように思う。Cry Adultって感じ(?)
曲自体の不穏さとは裏腹に予想の500000倍ぐらいライブ映えする曲で、とにかく楽しすぎた曲だった。使い方、楽しさ、演出色々含めて個人的MVP。完全にやられた。

(この辺で会場にいた赤ちゃんが泣き出すリアル Cry Baby案件発生。タイミング完璧すぎて笑う。その後藤原様が出ていかなくて大丈夫だよ、と優しく諭して会場があったかムードになってて良かった。)



17.Editorial
アルバム及びツアーのタイトルにもなっている曲がここで登場。Stb以降のキラーチューン連投でムンムンしていた会場が一気に静まりかえる。こういう静かに曲に浸れる時間もとても最高。


18.アポトーシス
19.Lost In My Room
17→18曲目はアルバム1-2曲目の流れを踏襲。これ良い流れだよね~~~~。ここまでギラギラだった照明もかなり落ち着いた仕様になっていてめちゃくちゃ"聴かせる"時間になってて最高。
アポトーシスはアルバムのリード曲なので今ツアーのエース曲とも呼べる存在な訳だけど、6分近くある上にテーマも重たいのでどこで活躍させるんだろうと思っていた。終盤に明るめの曲を配置して楽しく締めくくることも出来たろうけど、それをせず アポトーシス→Lost In My Roomと繋げたのが、このツアーがEditorialというアルバムのツアーであることの象徴になるような気がした。
というのも、コロナ禍で生まれた負の感情を明るく吹き飛ばすのではなく、これでもかと心の内に向き合って生まれたであろうこのアルバムのツアーの締めには、嘘偽りない負の感情を歌ったこの曲たちが相応しいのではないかということだ。Editorialというアルバムは本人たちも語っていたようにかなり内省的な1枚になっていたので、そのアルバムの名前を冠したツアーとしては最高の使い方だったなと思う。
最後はLost In My Roomのアウトロの尺が延ばされ、スタッフロールからのOFFICIAL HIGE DANDISM one-man tour2021-22 -Editorial-の文字が表示され本編end。



ENCORE

アンコールとしては珍しく本編終→アンコールまで15分ぐらいの待機時間。みんな最初は拍手してたけど5分ぐらい経ってアンコールがなかなか始まらないとわかるとトイレに走ったりしてて笑った。

OFFICIAL HIGE DANDISM one-mantour2021-22 -Editorial- の文字がザザザ…と消えかかると、スクリーンの映像が巻き戻され、今日のライブの様子が高速逆再生で放映。そのまま戻り続け、映像は再びopで登場した例の部屋へ。(ここの映像使い回しじゃなくてちゃんとその当日の映像を巻き戻しているらしいです。そりゃ時間かかるよね…)

例の部屋に戻ると、主人公が床に散らばった楽譜を拾い上げるシーンが映される。そしてその楽譜を拾い上げた先に見つけたのは、某曲の象徴とも言うべきニキシー管で……………。


EN1.Pretender

モニターの映像から1曲目がスタートする本編冒頭と同じ仕掛けがここでも登場。op映像から20曲後、誰も伏線と気づかなかったであろう壮大な伏線が回収された。
曲自体の強さはもう語るまでもないが、特筆すべきは終盤のアレンジ。まず間奏はドラム・シンセの音が一瞬止まり、戻って…を2回繰り返す力強いアレンジに。(ここ語彙力足りないので音源でたら聴いて)
そしてその後のラスサビではホーン隊も入ってより壮大な世界観になっていた。リリースからほぼ毎回のように演奏されている曲だが、登場位置やアレンジが毎回変わっていくのでどのツアーでも新たな発見がある。長く活躍しているこの曲も、前線に立ってバリバリ活躍するエース的存在から、1歩引いて新入りたちを見守る存在へ変わっているのだろうか。(?)あとroad toの時も思ったけどこの曲の演出にミラーボール使うの天才では?


EN2.異端なスター
長いMCの後、藤原様の「昔からアリーナで演奏することを目標にしてきた曲です!」の一言から異端なスターへ。アンコール2曲目で演奏されがちな曲なので「髭男の通常営業」感があってとても良かった。115から繋がるのも良いけどアンコールにいるこの子やっぱいいよね~…。21曲目とは思えない凄まじい歌唱力と演奏力だった。

曲終わり、本当にありがとうございました!でも最後にこの曲を演奏して帰ってもいいですか!という藤原氏の一言からあのイントロが………。


EN3.I LOVE…
イントロでガッツポーズしてしまった。2020年のHall Travelers後半からセトリ入りしていたので流石に今ツアーでは弾かれたか…と思っていたらコレ。しかも何やら壮大なアウトロアレンジが付いてきてましたね!?!?朧気な記憶をもとに再現すると↓

名前もない夜が更けていくゥ… ドゥダンダダッダダ!デェーデデッデッデッデデー! デェーデデッデッデッデデー!!……
本当にありがとうございました!!また絶対お会いしましょう!! I LOVE………I LOVE………Your LOVE…ほどいてェ!絡まってェェェェェェェェェェェ!!!! デェーデデッデッデッデデ!!!!!!

何を書いてるんだ????   展開で言うと  曲終わり→イントロ入るドラム→2Bアレンジ→イントロ みたいな感じでした。(円盤見て)  イントロとアウトロで興奮しすぎて曲中のことを全く覚えてない。最後の最後にとんでもねえもん見せられて魂が抜けました。なんちゅう爆弾隠し持っとるんじゃ。
最後は再びスクリーンにOFFICIAL HIGE DANDISM one-mantour2021-22 -Editorial- の文字が出てライブ終了。18時にスタートしたのに時計は20時43分で笑った。余りにも濃密すぎる2時間43分だった……。


-ここから完全な余談-

今回のセトリを振り返って1番のポイントはUniverse始まりのI LOVE…終わりということ。というのも、このツアー開始前に行われた Road to one-man tour2021-22では1曲目にI LOVE…,アンコールラストにUniverseが演奏されていた。冒頭でも触れたが、前回アンコールラストの曲を1曲目に配置したことは、今回のツアーが文字通りRoad to…からの地続きのものだということを表していたのではないか。
そして1年半ぶりの有観客ライブであるRoad to…では再会を祝う曲として1曲目に置かれたI LOVE…が今ツアーの1番最後に演奏されることで、今度は再会を約束する曲になったということだろうか(完全に邪推) 勝手な文脈を感じてしまう配置だった。チケット取ってから2年も待ったけど生きて参戦出来て本当に良かった。


帰宅後興奮のままに書き起こしてから完成まで半年ぐらい経ちました。朧気な記憶と、配信ライブ等による補正がかかっているので正しくない箇所・読みにくいポイントが多々あるかと思われます。何よりライブの熱量が伝われば嬉しいです。クソ長読みづら文章でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました!


Official髭男dism one-man tour2021-2022 -Editorial-  2022.4/1 @真駒内セキスイハイムアイスアリーナ セットリスト

01.Universe
02.HELLO
03.宿命
04.115万キロのフィルム
05.Shower
06.みどりの雨避け
07.Bedroom Talk
08.Laughter
09.フィラメント
10.Anarchy
11.Stand By You
12.ペンディング・マシーン
13.ブラザーズ
14.ノーダウト
15.FIRE GROUND
16.Cry Baby
17.Editorial
18.アポトーシス
19.Lost In My Room

ENCORE.
20.Pretender
21.異端なスター
22.I LOVE…


この文章を書いてる間に今ツアーの円盤が発表され今日がそのリリース日となりました。ライブ音源もあるので全員聴いてください。


https://music.apple.com/jp/album/one-man-tour-2021-2022-editorial-%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A/1646025931




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