松中だより【9月号】
「自分でやる」文化祭に
松前町立松前中学校長 山岸 申弥
間もなく文化祭が開催されます。「実行委員会企画」は毎年、生徒のみなさんの創造力豊かな発表が繰り広げられ、大きな盛り上がりを見せます。文化部が行う「書道パフォーマンス」も、見ている人にいつも感動を与えます。この二つのプログラムの共通点は、「自分でやる」と決めて集まった人が行うものであるということです。一方、「合唱コンクール」や「学年発表」は、「クラス」という年齢で決められた集団で行うものであり、中学生自身が自分の所属するクラスを決められません。
「実行委員会企画」も「書道パフォーマンス」も、どのように演じたら見ている人に楽しんでもらったり、感動を与えたりするか「対話」を繰り返しながら良いものを創り上げようとします。だからこそ、プログラム終了後の達成感は格別です。一方、「クラス」で行われるものには、「自分でやる」というよりも「義務感」や「周りに合わせて」等と消極的に考える人も一定数おり、特にリーダーは悩みを抱えることがあります。
9月30日にめがけてクラスがもつ消極性を解消し、『よし 増勢だ』を合言葉に、仲間の良さを認め合いながら当日を迎えることでしょう。76名の生徒全員が「増勢(ぞうぜい)」し、一人一人が「自分でやる」という気持ちで臨み、弾んだ姿を見せてください。
保護者ならびに地域のみなさまには、是非中学校まで足をお運びいただき、子どもたちの創意あふれる密度の濃い半日を、直(じか)にご覧いただきますようお願いいたします。
(クマ対策について)
安全確保のため、送迎のご協力ありがとうございます。当面の間徒歩での通学を控えますが、下校時のお子様の迎えができない場合は中学校までご相談ください。学校は毎日、お子様の下校手段を確認していますし、子供たちが安全に学習できる体制を、教育委員会とともに講じています。クマ出没収束までご協力いただきますようお願いいたします。
修学旅行に行ってきました!
3年生が8月30日(水)から9月1日(金)の2泊3日で仙台市を中心に修学旅行に行ってきました。仙台市の夏は松前町よりの厳しかったようですが、天気に恵まれたくさんの思い出をつくってきました。
1日目は東北大学理学部での研修やうみの杜水族館見学、2日目は仙台市内自主研修、野球観戦、3日目は震災語り部の話を聞きながら松島湾クルーズと充実した行程でした。学校に帰って来た時には疲れた様子が見られましたが、笑顔は充実感たっぷりでした。
2年生は宿泊研修で函館へ
2年生は9月7日(木)~8日(金)に函館市に宿泊研修に行ってきました。2日とも天気に恵まれ、計画通り実施することができました。
1日目は、日本銀行函館支店・裁判所見学、高校訪問、美術鑑賞と盛りだくさん。ホテルでのレクは、生徒が主体的に企画し、みんなで盛り上がることができました。2日目は、函館市内を自主研修し「知らなかった函館」を見つけることができました。
いきいき交流会
9月19日(火)に教育委員会が主催し地域高齢者が参加する「いきいき教室」が開催され、中学校を訪問しました。校舎見学をした後、1年生が給食を準備して一緒に食べました。互いに初対面で硬くなっていましたが、少しずつ会話も増え、おいしく給食を味わいました。地域住民のみなさまと交流し、中学校について知ってもらえるよい機会となりました。
今年度の文化祭について
今年度の文化祭は、新型コロナウィルス感染症対策の制限をすることなく9月30日(土)に開催することになりました。子どもたちは、制限がないため、自由な発想とアイデアを形にしたり、心を一つにした合唱を目指したりして準備を進めてきました。今年度のテーマは『よし 増勢だ』となり、1年生の澤田雛乃さんの案が選ばれました。テーマの通り、勢いがどんどん増して、子どもたち一人一人が躍動する姿を見に、ぜひみなさんご来場ください。