松中だより【10月号】
~子供への「○○しなさい」を極力避ける~
松前町立松前中学校長 山岸 申弥
今月は生徒会役員選挙が実施されました。選挙権が18歳に引き下がったことを受け、松前町役場から本物の投票台、投票箱を借用し、選挙管理委員会が立会人となり選挙が実施されました。また、新専門委員会も発足し、活動の体制を確立しつつあります。
生徒会活動等の自治活動がうまくいくかどうかは、そこに所属する生徒の「やる気」が一番大切だと考えます。活動を進めていく中で、「やる気」をそぐ言葉があります。それがタイトルに書いた「○○しなさい」です。
「勉強しなさい」と言われて素直に従う生徒が少ないことは、中学生が大人の「○○しなさい」という言葉を嫌うことを意味しています。加えて、学校の教員が生徒指導をする場合も、中学生の心に寄り添った言葉遣い等行うことと定められています(2022.12 文部科学省「生徒指導提要」より)。
後期以降の生徒会活動の目玉は、「校則改正プロジェクト」となります。1学期に生徒や保護者様から頂いた意見を参考に、今後選出されるプロジェクトメンバーを中心に改正作業を進めます。校則改正は喫緊の課題ですが、「早く改正しなさい」ではなく、「自分たちの力で時間がかかってもいいから納得いくまで考えてみよう」という姿勢で取り組んでいきます。時間がかかりますが、子供の「やる気」をそがず、温かく見守っていただきますようお願いいたします。
全校集会で「自分の監督は自分」という話をしました。学校の教育活動全体で、自らを律する姿勢を育み、自分をしっかり監督できる力を育てていきます。
文化祭開催!
9月30日(土)に文化祭を開催いたしました。当日は200名近くの方々にご来場いただきありがとうごいました。今年度は、準備期間の短縮やヒグマ対策のため集中的な取組となり、各学級ともに、どうしたらよい発表になるか自分たちで「考え」準備を進めました。書道パフォーマンスを皮切りに、吹奏楽部発表、学年発表、合唱コンクール、実行委員会企画で一人一人が活躍しながらも、学年全体のまとまりがあり、最後に全員が一つになる全校合唱で幕を閉じました。
2年生職場体験学習10/19・20
今年も2年生がキャリア学習の一環として、地域の事業所と連携して職場体験学習を行いました。
どさんこ☆子ども会議に参加
渡島管内の中学生がオンラインで集まって、いじめについて考える「どさんこ☆子ども渡島地区会議」が開催されました。高校生が司会を務め、「いじめ」をテーマに自分たちのできることについて話し合いました。本校は新生徒会役員が出席し、緊張しながらも積極的に自分の考えを発表し、充実した交流になりました。
吹奏楽部定期演奏会
10月7日(土)に本校吹奏楽部の定期演奏会が開催されました。吹奏楽コンクール演奏曲「白のトワイライト」から始まり、全部で9曲を披露しました。この会をもって3年生は引退することとなり、最後にはセレモニーが行われました。
松前町版SDGsについて
松前町役場政策財政課の三国大地さんが来校し、町で取り組んでいる松前町版SDGsについて説明してもらいました。松前町が取り組んでいる持続可能な町づくりについて説明していただきました。アンケートから、生徒一人一人が松前町を大切に思っていることがわかりました。来年度以降、町と共同で町づくりを考える機会となりました。