松中だより【12月号】
~各種アンケートより(回答速報)~
松前町立松前中学校長 山岸 申弥
今月は「松前学園」および「松前中学校」のアンケートへのご協力ありがとうございました。温かい文面に本校職員が力をいただいた一方で、次年度へ向けて改善点もご指摘いただき、講じるべき策が明確になってきました。学校の「元旦」である4月1日に向けて、組織体制を整えている途上ですが、対応策の一部分を速報としてお知らせします。
【学園生徒アンケートより】
<課題>カレンダー機能を使った家庭学習計画立案が、生徒・教師ともに「実効性がともなっていない」と感じています。生徒自らに「自己調整能力」を発揮させる取組でしたが、対応が不足していた面があると考え、次年度へ向け改善策を検討しています。
【松前学園・松前中学校保護者アンケートより】
<課題①>
行事のあり方について複数ご意見をいただきました。まず、「半日日程」開催としていることに関してですが、コロナ下の3年間、アンケートやPTA役員会で方向性を議論し、導いた結果ですのでご理解願います。また、平日開催か土曜日開催についても保護者様に様々な意見がありますが、総合的に判断し、次年度の開催曜日を検討して参ります。
<課題②>
いじめ対策や不登校対策について、「対策の具体が見えない」という記述が複数ありました。まず、いじめ対策ですが今年度よりアンケート回数を年に2回から8回に増やし、生徒の困り感を早めにキャッチする体制を整えました。学校としては「いやなことがあった」と回答した生徒については必ず教育相談を実施し、詳細な状況把握に努めています。次に、不登校対策ですが、個別に対応しています。そのため全体像は見えにくくなっておりますが、全国的に不登校生徒が増加傾向にあり、一人ひとりにあった対応が重要とされており、本校での対応策には、「ICT等を活用した学校外(自宅を含む)での学び」も含められています。また、教員の対応力向上のため、いじめや不登校対応に関する各種研修を積極的に受講しています。
<課題③>
最もご意見が多かったのが、校則についてのものでした。最新の進捗状況をお知らせしますと、「校則改正プロジェクト」を12月に3回実施しており、改正項目を重点化する作業に取り組んでいます。保護者様のご意見の中には「改正の必要なし」という考えも一定数ありました。学校といたしましては、今年施行の「こども基本法」の理念の一つである、「こどもの意見が尊重され、こどもの今とこれからにとって最も良いことを優先して考えられること」を念頭に置いて、子どもの手による改正実現を支援していきます。
末筆になりますが、旧年中の保護者様はじめ関係各位のご厚誼に感謝しますとともに、新年も本校の教育活動へのご理解とご協力をお願い申し上げます。
校則改正プロジェクト会議の開催
校長の巻頭言でもお伝えしている校則改正プロジェクト会議が発足し、生徒協議会の生徒に教員を合わせて16名で12月7日(木)に第1回会議が行われました。代表の竹内優心さんを中心に活発な話し合いが行われています。今後、臨時生徒総会を開催して会議の結果を報告し、校則改正の是非についての方向性が決まります。
こども園訪問
12月5日(火)に3年生が家庭科の「保育」学習で、「まつまえこどもえん」を訪問しました。生徒は、事前学習で幼児の接し方について学習し、手作りのおもちゃを準備しました。当日は、園の3クラスに生徒が班ごとに学習したことに生かして、おもちゃを披露しました。はじめは、慣れない様子でしたが、だんだん接し方が上手になり、生徒からは「自分たちが作ったおもちゃで遊んでくれてうれしかった」「幼児の発達など事前学習したことがよくわかった」と感想がありました。
松前町議会を見学
12月11日(月)に3年生が社会科の授業の一環として、松前町議会定例会を見学しました。事前に議会のしくみについて学習し、地方自治の実際を見学しました。見学前は「何が行われているのかわからない」という生徒もいましたが、見学後は「学校とは違ってとても緊張感のある話し合いだった」「難しい話と思っていたが、病院移転が議題としてあり、身近なものと感じた」などの感想があり、ふるさと松前について理解を深めることができました。
中学生の税についての作文」表彰
「中学生の税についての作文」で2年生の青山唯夏さんが「函館税務署長賞」に輝き、12月8日(金)の昼休みに多くの生徒が見守る中、函館税務署長様から表彰を受けました。また、本校の作文の取組が評価され、学校を代表して、校長に「感謝状」が贈呈されました。
生徒会主催レクリエーションを実施
生徒会が中心になって自分たちで「考」えて、全校生徒が活動する企画が行われました。生徒会執行部が12月12日(火)に、全校生徒を縦割りにした班をつくり、「謎解き」を行いました。学校の各場所に、隠された問題を見つけ出し、班の知恵を結集させてどれだけたくさんの謎を解くことができるかを競いました。「わかった」「ひらめいた」「わからない」などの声があがりましたが、どの生徒も楽しんでいました。生徒が企画を考え、実行することができたことに、大きな成長を感じられました。