高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ 2021 神奈川 K3参入戦
ゲーム概要
東急SレイエスFCは年間を通じた神奈川県4部リーグ（K4）で首位となり、3部（K3）昇格を懸けて今回の参入戦に臨む。
このゲームは80分ゲームで時間内に決着がつかなかった場合は20分の延長戦、PK戦となる。
対戦相手は同じ街クラブのエスペランサSC。
クラブチーム同士の対決となった参入戦は昇格を目指すのはもちろんのことお互いのプライドがぶつかり合うこと間違いなし。
レイエスはユース1期生が悲願のリーグ昇格を果たすことが出来るのか⁉︎
K3参入戦詳細↓↓↓
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チーム紹介
東急SレイエスFC
スターティングメンバー
10中島 孝介(2年)
7宮澤 颯汰(2年) 11鈴木 雄大(3年)
19村山 大貴(1年) 13松阪 叶翔(2年) 6遠山 翔太(3年) 2辻 仁翼(3年)
18山野 祥大(2年) 8中村 斗和(2年) 3横山 貴也(3年)
1甲斐 匠(3年)
サブメンバー
20佐藤 凛(2年) 4キーティング タイラー(1年) 5河野 遼太(3年)
14三上 隼人(2年) 15伊崎 穣(1年) 17近野 陽夏汰(2年) 21大野 滉(3年)
25貝川 慎之介(1年) 27高須 亮司(1年)
監督 宮島 俊
エスペランサSC
戦況/結果
前半
レイエスは1-3-4-3、エスペランサは1-4-1-4-1のシステムでゲームがスタート。
立ち上がりエスペランサは前線にパワーを掛けていく。
開始1分GKからの長いボールに抜け出した88がシュート。このシュートは枠を外れるが、IHに入った70が前に飛び出るような形でプレスを掛けてレイエスDFから自由に配球をさせない。
レイエスは開始5分、ハーフライン付近で相手を上手く交わした6遠山が前線の10中島へパス。10中島はDFと対峙するが、横にずらしてシュート。強烈なシュートであったがバーに直撃してゴールとはならず。
前半14分、レイエスはハーフラインで相手のクリアをカットした8中村が1タッチで前線の10中島へパスを送る。このボールに抜け出した10中島は相手と上手く入れ替わりPAに侵入するが、エスペランサDFの強烈なタックルで阻まれる。PKかとも思われたが、判定はノーファウル。
前線から圧力を掛けるエスペランサに徐々に慣れ始めたレイエスがボールを持ち始める。
前半20分、レイエスは3横山がハーフライン付近から前線に長いボールを送る。このボールは相手にヘディングでカットされるが、セカンドボールに素早く反応した10中島がコントロールからシュート。エスペランサGKに弾かれ、7宮澤が詰めるがGKと接触してファウル。
エスペランサは自陣でプレーする時間が増えるが、FW14を身体を張ったプレーで基点となりカウンターのチャンスを狙う。
前半30分、レイエスは左CKの流れから左サイドにいた10中島へボールが渡りクロスを上げる。このクロスはゴールに向かいそのままゴールイン。したように見えたが、ゴール裏へ惜しくも外れる。
後半
両チームメンバーを1人ずつ変えて後半スタート。
前半からの流れと同様にレイエスがボールを持ってゲームを進める。
エスペランサは自陣PA前に4-4-2のブロックを形成したことにより、レイエスはより相手陣内でのプレー時間が増える。
後半8分、レイエスは相手陣内で左右に揺さぶりながら侵入口を探す。
右サイドへの展開から3横山がオーバーラップしてクロスを上げる。このクロスは相手DFがクリアするが、こぼれ球に6遠山がそのままシュート。力が入ってボールはバーの上へ。
続く後半10分、辻が右サイドで相手DF2人を突破して中央で待つ10中島へパス。10中島はコントロールからずらしてシュートを打つがエスペランサも身体を張った守備でCKへ逃れる。
レイエスは相手コートに押し込むものの相手の守備ブロックをなかなか壊せない。
エスペランサもカウンターを仕掛けるが、精度が上がらずシュートまで辿り着けない。
膠着状態が続く中、後半31分にレイエスはゴールから約35mの位置でFKを獲得。キッカーは8中村。8中村はものすごい軌道の無回転シュートを放つがこれもエスペランサGKがセーブしてゴールに及ばず。
ゲームは80分では決着がつかず、延長戦へ。
延長戦
延長戦も流れは変わらず、レイエスペース。エスペランサが少し前にパワーを掛けてきたことにより、サイドからチャンスを作るもあと一歩が届かない。
延長前半9分、レイエスは25貝川がハーフライン付近左から相手のDFライン背後へ絶妙な浮き球パスを送る。走り込んだ14三上はゴールライン際からグラウンダーのパスを中に送る。10中島が1タッチでシュートを合わせるがバーの上へ。
残り時間が少なくなり、キャプテン6遠山が、10中島がシュートを放つがゴールは遠く…。
両チーム力を尽くしたゲームは得点が生まれず、勝負の行方はPK戦へ。
PK戦
コイントスにより、先攻はレイエス。
1人目中島がきっちり決めて1-0。
エスペランサの1人目14も落ち着いてゴール。
レイエスは2人目 8中村、3人目 6遠山がゴール。
エスペランサ2人目 2がゴールするものの、3人目 60のボールは枠を外れて3-2。
ここで決めれば勝利に王手という場面でキッカーは13松坂。13松坂はGKの動きを見て冷静にシュートを打つが、シュートはポストを叩いてゴールとはならず。
続くエスペランサ4人目 8はGKのタイミングを外すシュートで追いつく。
レイエス5人目は7宮澤。7宮沢のシュートはGKに止められる。
そして迎えたエスペランサ5人目 36。36のシュートはゴールマウスに収まり、エスペランサは歓喜の輪が広がる。
PK戦3-4で勝利し、エスペランサSCが来シーズンK3リーグ参入を決めた。
東急SレイエスFCユースは目標としていたK3昇格に一歩及ばず、今シーズンのリーグ戦は幕を閉じた。
結果
選手交代
40分 東急SレイエスFC（11鈴木 雄大 → 5河野 遼太）
48分 東急SレイエスFC（19村山 大貴 → 14三上 隼人）
83分 東急SレイエスFC（3横山 貴也 → 25貝川 慎之介）
93分 東急SレイエスFC（2辻 仁翼 → 27高須 亮司）
40分 エスペランサSC（88 → 25）
48分 エスペランサSC（64 → 31）
99分 エスペランサSC（70 → 67）
監督コメント
東急SレイエスFC
監督 宮島 俊
■K3昇格に向けて、これまでどんな準備をされてきましたか？
幾つかの状況を想定したトレーニングを行い、その状況が起きたとしても慌てないようにトレーニングを積み重ねてきました。相手の縦に早い攻撃に対しての対応や、高い位置からのプレスに対してのボール保持、リトリートした守備への攻撃や、人数が減ってしまった時、リードされた時、ロングフィードを使った攻撃、セットプレーなど、この試合へ向けては良い準備ができていた手応えを持っていました。
■様々な想定をしたと思いますが、実際戦ってみて想定とのギャップはありましたか？
想定していたことと大きなギャップは感じませんでしたが、相手のロングフィードの対応に上下動の回数や距離が増えてしまっていたと思いました。
ボールを持つ時間は多かったと思いますが１点が遠く、ゴール付近までボールを送ることできていましたが、それに対してゴールを脅かすようなシュートシーンは少なかったと思います。
また、前半からサイドを変えるような展開を増やして進めたいところでしたが、相手の守備の強度も高くそういうシーンを多くつくれなかったのは想定とのギャップだったかもしれません。
■後半から延長戦にかけて相手を押し込む展開でしたが、どのように得点を狙っていましたか？
前線3枚が内側でプレーすることでペナルティエリア前の中央に相手の守備が寄ってしまい、そこでのシュートシーンや侵入シーンがつくれなかったので、両シャドウに少しアウトレーン付近のポジションからスタートし、相手守備の幅を広げてウイングの選手との連携での突破やシュートシーンの創出につなげたいと考えていました。
突破からシュートやクロスのシーンは増えましたが、スペースがない中で精度を欠いたりこぼれを拾えなかったり、シュートが枠に飛ばせなかったりとゴールに結びつけられませんでした。
■残念な結果となってしまいましたが、この戦いを終えて率直な感想をお願いします。
今は悔しさと申し訳なさがほとんどを占めています。特にユース１期生である3年生はこれまでに色々な道を切り拓いてきてくれていたので、結果と言う形を残すことを達成させてあげたかったです。
ゲームについては、低い位置に重心がある守備に対しての攻撃に突破やプレーの精度が至らなかったので改善できるように取り組みます。
応援いただきました皆様、ありがとうございました。
エスペランサSC
伊藤 監督
■K3参入戦に向けてどんな準備をしてこのゲームを迎えましたか？
このために特別に準備したというのはあまりなくて、1年間みんなが頑張って積み重ねてきたものをここで出すだけと思っていました。なのでどれだけ今日のゲームで出せるかというところは大事にしていました。
■実際ゲームの中で難しかった所や手応えに感じていたのはどんな所ですか？
正直レイエスの選手達は上手だし、攻める所のズレの作り方とかそういうところも上手だなとすごく思いました。前半は少し前から圧力を掛けていこうとやってみたけど、なかなか上手くはまりませんでした。自分達ももちろん硬さはありましたが、ギリギリのところでよく耐えたなというのはあります。やられてもおかしくなかったと思います。
■ゲームの中ではどんな所を修正したり、声掛けをしましたか？
ちょっと恐れがあるように感じて、引いちゃう部分とかボランチのところがなかなか出てこれなかったりとかというのがありました。恐れからくる消極的なプレーが見られたので、勇気を持って守備することを特にハーフタイムなんかには強めに伝えて修正というか戦わせた感じです。
■PK戦の準備はされていましたか？
PKは特別準備はしてないです。もう顔とか見ていけそうだなと感じた選手を選び任せました。
選手コメント
東急SレイエスFC
6遠山 翔太
■どんな想いを持ってこのゲームに臨みましたか？
これまでチーム設立から一度もリーグを上げることができていなかったため、今年こそはという強い気持ちがありました。そして、この試合を絶対に勝ち切るために全員で力を合わせ、日頃の練習から気持ちを入れて臨みました。
■強い想いがある中で、残念な結果となってしまいましたが、この戦いを終えて率直な感想をお願いします。
チームのキャプテンとして次の代にK3というレベルアップした舞台を用意することができなかったことに本当に申し訳なく思うとともに自分の力不足を痛感しました。本当に悔しい気持ちでいっぱいです。試合前から80分で試合を決め切るという目標がありましたが、PKまでもつれてしまったことに対してもっとチームを勢いづける声かけなどができたのではないかと思うところが大きいです。ですが12/26からタウンクラブカップの全国大会が始まるため、切り替えて少しでも成長して全国の舞台へ臨めるように全力を尽くしたいと思います。
1甲斐 匠
■どんな想いを持ってこのゲームに臨みましたか？
この試合は自分にとって3年間でリーグを上げることができる最初で最後のチャンスで、チームとしても今年の目標として掲げてたものだったので、何がなんでも勝利を手にするという強い気持ちを持って臨みました。
■強い想いがある中で、残念な結果となってしまいましたが、この戦いを終えて率直な感想をお願いします。
立ち上がりはそこまで良くはなかったのですが、徐々に自分たちの流れに持っていけてたので内容的には良かったゲームだったと思います。
ですが試合には決めるところで決めきれずPK戦で負けてしまい、気持ちのところでエスペランサさんに及ばなかったのかなと思いました。
試合に負けてしまったことはとても悔しいですが、すぐにタウンクラブカップの全国大会があるので気持ちを入れ替えて、みんなで日本一の街クラブになれるように練習から気持ちを高めて行きたいと思います。
7宮澤 颯汰
■どんな想いを持ってこのゲームに臨みましたか？
当然ですが、K4よりK3の方がレベルが高いと思います。なので来年みんなでK3で戦うために絶対に負けないという気持ちで戦いました。
■強い想いがある中で、残念な結果となってしまいましたが、この戦いを終えて率直な感想をお願いします。
まずは、応援してくれた保護者の方々、メンバーに入らなかったけど一緒に戦ってくれたチームメイト、勝てなくてすみません。自分はいつものようなプレーがあまり出来なかったです。自分はPKを外してしまいチームに迷惑をかけました。本当に悔しいです。ですがタウンクラブが1週間後にあります。切り替えて次の試合に挑みたいです。
8中村 斗和
■どんな想いを持ってこのゲームに臨みましたか？
クラブユース敗戦からチームとして多くのものを積み上げてこれたと思うし、そのような実感もありました。なので自信を持って試合に臨むことができました。
■強い想いがある中で、残念な結果となってしまいましたが、この戦いを終えて率直な感想をお願いします。
ただただ悔しいです。相手のロングボールサッカーに飲み込まれ自分達のサッカーをできませんでした。
そしてフルタイムで勝ち切る力が必要だと感じました。
ピッチに立つ両選手とレフェリーのリスペクトが足りていなかったと思います。両チームの選手に対するリスペクト、サッカーに対するリスペクト、自分達は相手に対するリスペクト。レフェリングに不満はありましたが、そんな環境の中でも自分達は勝たなければいけなかったと思う。いつでもチャレンジャー精神を持ち、レイエスのサッカーを体現して戦っていきたいです。
10中島 孝介
■どんな想いを持ってこのゲームに臨みましたか？
昨年はk3への昇格戦がなくて、今年こそはという思いで試合に臨みました。その中で自分は得点に絡みチームの勝利に貢献することを目標としていました。
■強い想いがある中で、残念な結果となってしまいましたが、この戦いを終えて率直な感想をお願いします。
やはりPK戦になる前に決着をつけるのが大事なことだと改めて痛感しました。振り返ると自分は何度もチャンスがあった中で1本もシュートを決めることが出来ず、この結果になってしまったと思います。もっと決定力を上げて、これからの試合挑みたいです。今の高校三年生はもう県リーグを戦うことはないですが、もっと力をつけて来年はK3にあげれるように頑張ります。
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本日のゲームを持ちまして、今シーズンのリーグ戦は終了となりました。
応援してくださった皆様、さまざまな場面でご協力頂いた皆様ありがとうございました。
目標であった「K3リーグ昇格」は達成出来ませんでしたが、選手達のコメントにあるようにすぐにタウンクラブカップの全国大会が控えておりますので、引き続き応援・サポートを宜しくお願い致します。
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