神奈川県社会人サッカーリーグ 2部昇格決定トーナメント2回戦 vs 秦野FC 3/14(日)
ゲーム概要
3/7(日)の1回戦を勝ち抜いた東急SレイエスFC TOPチームはシード権を獲得して2回戦から登場の秦野FCと対戦する。
トーナメント戦の為、負けたら昇格はなくなる。
プレッシャーのかかるゲームで、決定戦へと駒を進める事ができるか⁉︎
詳しい組み合わせ・スケジュール等はこちら↓↓↓
チーム紹介
東急SレイエスFC
スターティングメンバー
9菅谷 天
17栗原 陽一 11大谷 晃平 13中島 康介
8中田 直希 7平賀 充
6松永 拓巳 39神庭 勇人 5江川 真矢 2天本 匠海
GK 20藤川 誠人
サブメンバー
30天倉 智生 3廣瀬 和哉 18郡山 大輔
24上保 圭輝 32橋本 康平 33小瀧 雄輝 34井手 一哉
監督
土本 和孝
秦野FC
戦況/結果
前半
レイエスは1-4-2-3-1、秦野FCは1-4-1-4-1のシステムでスタート。
ゲーム序盤から秦野FCは前線の5枚(CF、両WG、両IH)がレイエスのボールの配球源(CB、ボランチ)に対して、前線からプレスを掛けて自由を与えない。
(赤が秦野FC、白が東急Sレイエス)
前線の積極的なプレスによって誘導されたボールへ強くアタックしてボールを奪う。奪ったボールは素早く前線に送り、セカンドボールの回収と素早いトランジションからペースを握る。
対するレイエス、序盤は相手の前線からのプレスに苦労して、なかなかボールを落ち着ける事ができなかったが、前半20分の飲水タイムあたりから中盤でボールが持てるようになり、ボールを保持しながら攻撃する回数が増えた。
レイエスはグループでのコンビネーションから、秦野FCはカウンターからそれぞれゴールチャンスを狙う。
レイエスは前半37分、相手陣内で左サイドの密集から少ないタッチでコンビネーションから右サイドの2天本へ展開。2天本はファーサイドでフリーになった11大谷、7平賀を狙ってクロスボールを送るが、これは惜しくも頭の上へ。
対する秦野FCはハーフライン付近でCBからボールを奪った9がドリブルで独走。レイエスDF 5江川が後ろから必死で追いかけるも間に合わず、GKと1vs1の場面を作るが、シュートはゴール右へ逸れて、得点を奪うことは出来ず。
拮抗した内容で、0-0のまま前半は終了。
後半
レイエスはシステムを1-3-4-2-1、メンバーを1名変更して、後半に臨む。
後半開始からいきなりスコアが動く。
後半4分、秦野FCのGKがキャッチした所からの攻撃。
GKからのスローで右SBにパスを出す。これに対してレイエスはFW9菅谷と左WGに入った17栗原がプレスを掛ける。
秦野の右WGに対して左CBに入った6松永がマークに入る。
空いたスペースを秦野9が使い、そこにボールを送る。レイエスCB 5江川が対応。
秦野9は自分が元いたスペースにボールを落とし、秦野5が前向きでボールを拾う。レイエスは右ボランチの8中田が対応。
秦野5がドリブルでPAに侵入したところで、戻ってスライディングで止めにかかった7平賀の足が掛かってしまい、秦野はPKを獲得。
PKのキッカーは秦野FC5。
レイエス20藤川はこのPKをセーブ。と思われたが、動くのが一歩早く、やり直しに。
2度目のPKを今度はきっちり決めて、秦野FCが先制点を奪った。
続いて後半8分
レイエスは自陣左サイドから9菅谷へ長いボールをフィード。
このボールは秦野がクリアするもセカンドボールを7平賀が回収する。
7平賀は右サイドの13中島に展開して、そこからクロスを上げる。
ファーサイドに上がったボールは11大谷が折り返し、24上保→9菅谷へ繋がりDFを背負いながらもバイシクルシュート。これがゴール右隅へ決まり、同点に追いつく。
得点の場面では中盤の人数を増やしたことが功を奏する形となった。
レイエスはその後システムを1-4-2-3-1に戻し、一進一退の攻防が続く。
両チーム、カウンターとセットプレーからいくつかチャンスを作るもののゴールまではあと一歩。
それぞれメンバー交代もしながら2点目を狙うが、お互い守備陣が集中力を切らさずそのままタイムアップ。
PK戦へ突入する。
PK戦
先攻はレイエス。
1人目大谷がきっちり決めて1-0。
秦野の1人目32のキックをレイエス20藤川がセーブ。
続くレイエス2人目のキッカーは中島。
このキックは秦野GKがセーブ。
秦野2人目はきっちり決めて1-1。
両チーム3,4人目はしっかり入れて迎えた3-3で5人目。
レイエスのキッカーは20藤川。ゴール左へ放ったボールを相手GKがセーブ。
秦野5人目はキャプテン3。プレッシャーのかかる場面だが落ち着いてゴール左に蹴り、ネットを揺らす。
PK戦は4-3により秦野FCが2部昇格決定戦に駒を進めた。
選手交代
HT 東急SレイエスFC(39神庭 勇人 → 24上保 圭輝)
70分 東急SレイエスFC(17栗原 陽一 → 32橋本 康平)
60分 秦野FC(36 → 28)
68分 秦野FC(14 → 10)
77分 秦野FC(18 → 23)
結果
スタッツ
監督コメント
東急SレイエスFC
監督 土本 和孝
ー今日のゲームに向けてはどんな準備をしてきましたか?ー
前回の試合で課題と感じていたプレスのかけ方と奪いどころ、また攻撃面における3人目の動きによる突破の確認を行いました。基本的にはブレたら終わりだと、これまで取り組んできたものを信じて質を高めることを意識した準備をしたつもりです。
ーどんなことを狙っていましたか?ー
相手はトーナメント初戦ということもありますし、先週の我々の試合をスカウティングしているのではないかという前提で、リスクを冒さずにロングボールを多用してくるのではないかと想定していました。そのロングボールへの対応として必ず1人が競ることとセカンドボールを周囲が回収すること、そのボールをしっかり握って攻撃の時間を増やしたいと考えていました。また可能な限りロングボールを蹴らせず相手の攻撃を外回りにさせて狙っていたプレスで相手を追い込み、ショートカンターを仕掛けたいと考えていました。
ーゲームの中でどんな所に苦労しましたか?ー
想定していたこととはいえ、徹底的にシンプルに前線へロングボールをフィードされ、ルーズボール勝負になると、思うようなゲームができず苦しいものでした。またボールへのプレスもけっこう厳しかったので、我々のパスもコースやタイミングがズレたり、攻撃に精彩を欠いてしまいました。そういう意味では相手のゲームプランにまんまとハマってしまったと言えるので非常に悔しいですね。
ーハーフタイムやゲーム中の改善ポイントー
苦戦していたとはいえ、ボールを保持する時間は我々の方が多かったので、弱気にならずに相手のロングボールへの対応を再確認すると同時に攻撃の形を作ってゴールを奪いたいと考え、後半からは思い切ってシステム変更して勝負に出ました。
守備を1枚減らし、セカンドボールを回収しやすくするために中盤に厚みを持たせ、サイドを起点にして突破していきたいと話をしました。
ただ後半立ち上がり早々、システム変更がちょっと裏目と出てしまったか、後手を踏みPKを与えてしまいました。それからゴールを奪い返したものの、疲労も出たのか勝利につなげるゴールを奪うまでには至りませんでした。後半変更したシステムにもっと自信をもって戦いたかったという想いも過りますが、ベストを尽くした結果なので後悔はしていません。
ーPK戦の準備はどのくらいされていましたか?ー
トーナメントですからPKはあり得たわけで、PKについての準備もしなければならないという自覚はありました。ただ日頃の練習はフットサルコートであり、またGKも通常練習には仕事もあってなかなか来られなかったので、ほとんどPKの準備はできていませんでした。1度だけ練習でPKをやりましたが、その時はほとんど藤川にセーブされました(苦笑)
なので、PK本番では藤川が絶対止めてくれるから、この雰囲気に呑まれず楽しめれば大丈夫と臨みましたが、こればっかりは仕方ないですね、、、。
ー今シーズンを振り返ってと来シーズンに向けてー
今シーズン発足されたチーム。その立ち上げと同時に緊急事態宣言など想定外のことも起こり、その対応をしつつ、初めての社会人サッカーというものを選手とともに手探りながらも懸命に切り開いてきました。何もかもが初めてで、整っていない環境下で、これまで共に戦ってくれた選手たち、そして応援してくださった皆様には感謝しかありません。
今シーズン掲げた2部昇格という目標は残念ながら達成できませんでした。シーズン中に転勤などで抜ける選手、仕事との両立に悩む選手、怪我で離脱する選手、練習や試合に選手が集まらない時期、勝てない時期、いろいろなことがありました。
そして目標が潰えた今、この状況をすぐに消化するのは、選手も、もちろん私も簡単なことではありません。ただそれが現実です。その現実から目をそらさず、受け止め、受け入れる必要があります。挑戦を続ける限り、悔しさ、痛みはつきものです。だからこそ、この苦い経験から逃げずに立ち向かう勇気をもって来シーズンに入っていきたいと思います。
本当の強さを掴むには、こうした逆境で自分たちを試すほかありません。この悔しい経験が後にターニングポイントだったとクラブの歴史に刻まれるように、大きな成長へとつなげていきたいという想いです。まだまだ本当の意味で切り替えられたとは言えませんが(苦笑)、来シーズンも残って戦う選手、新入団選手、ともに切磋琢磨して這い上がっていけるよう、力強く踏み出していきたいと思います。
秦野FC
飯田 監督
ー本日は対戦ありがとうございました。今日が初戦(昇格トーナメント1回戦はシード)だったと思いますが、今日に向けてはどんな準備をされてきましたか?ー
レイエスさんが強いというのはわかっていたので、自分達のやりたいサッカーをやろうというよりは、相手に対してどう対応していこうかというところで準備をしてきました。
とにかく前半を0点に抑えようというコンセプトで、身体を張って、前半で潰れてもいいという気持ちを持って戦ったのが上手くいって、前半を無失点で抑えられて、そこでいけるかもしれないという手応えを持ったのが正直なところです。
ー想定したプランでゲームを進められたということですか?ー
そうですね。ただやはりやってみないとわからない部分はありました。特に守備の部分は準備してきたことがしっかり出来たと思います。
攻撃に関しては、正直狙っていたことは出せませんでした。というよりやらせてもらえなかったという所でしょうか。
ーレイエスとしては秦野さんのプレスやトランジションの速さに苦労しました。ー
そうですね。おっしゃられたようにプレスとセカンドボールへの反応はこの試合の生命線だと思っていたので、その部分に関してはしっかりと表現出来たのかなと思います。
ーゲーム中やハーフタイムでどんな所を修正しましたか?ー
前半を無失点で抑えることが出来たので、そのまま継続して守備のところを集中して取り組もうと確認しました。その中で、攻撃に転じた時に人数を掛けられればチャンスがあるというのは話しました。
ーゲーム全体を振り返ってー
きつかったです。正直、きつかった。今日はたまたま上手くいって勝てましたが、本当にきつかったです。
ーPK戦の準備はされていましたか?ー
そうですね。1ヶ月前くらいから一応はトレーニングしていました。ですが、トレーニングでもフルで試合をやった後に蹴るわけではないので、正直わからない部分はありました。
ー最後に今日のゲームの中で、よかった選手やプレーなどがあれば教えてください。ー
個人というよりも今日はグループで本当によく戦ったと思います。強いて挙げるのであればPKを2本止めたGKでしょうか。とにかくよく戦ったと思います。
選手コメント
東急SレイエスFC
9菅谷 天(選手兼コーチ)
ー今日のゲームに向けてどんな準備をしてきましたか?
相手の情報がない中でのゲームだったので、自分達のやるべきことをしっかりとこなそうと話していました。
ーチームとしてはどんな狙いがありましたか?ー
日頃から練習している3人の関わりからシュートまでいくこともそうですが、最初の5分は前からプレッシャーをかけて圧倒していこうという狙いがありました。
ーゲームの中で苦労したところは?ー
相手が明確にしっかり引いてブロックをしいてカウンター狙いのところは少し苦労しました。
ーゲーム中に工夫したところー
対峙する相手が裏のスペースにボールを出されて一対一の局面を作られるのを、嫌がっていたように感じたので、そこにパスを要求していました。
ーPKについての準備はどのくらいしていましたか?ー
正直、PKの練習1回しかしてないので、蹴りたい強い意志がある選手が行こうと話してました。
ー今シーズンを振り返ってと来シーズンに向けてー
今シーズンは、本当にコロナ禍で思うようにプレー出来ない時期があったり、チームとして練習や試合にコンスタントに来れない選手がいる中でも、全員で戦ってグループ優勝を出来たことは凄く良かったと思います。
その中でも昇格トーナメント戦を通して、チームとしてのまとまりが出てきた最中での敗退だったので、悔しい気持ちでいっぱいです。
ですが、レイエスはまだ若いチームですので、良い経験だと思って次へ活かしていきたいと思います。
来シーズンは選手の入れ替わりがあると思いますが、さらにチームとしても個人としても成長して、新たに挑戦者としてこの舞台に帰って来たいと思います。
7平賀 充(キャプテン)
ー今日のゲームに向けて、どんな準備をしてきましたか?ー
今までと変わらず、いつも通りの準備をしてきました。
ーチームとしてはどんな狙いがありましたか?ー
相手が初戦という事もあり、一発トーナメントなので、堅い入りになるという予想もあったが、焦れずに戦おうという話はしてました。
ーゲームの中で苦労したところは?ー
なかなか決定機を作れなかった事と自分が献上してしまったPKで先制をされた事です。
ーゲーム中にどんな事を改善しましたか?ー
フォーメーションを変更しました。
ーPKについてどんな準備をしていましたか?ー
特に準備はしてないですが、先週の1回戦の前のTR時に一人一本ずつ蹴ってみた感じです。その時は7割くらいは外してたので、PK戦は避けたかったです。
ー今シーズンを振り返ってと来シーズンに向けてー
今シーズンはJr.ユース、ユース共に昇格の無しのリーグ戦を行なってきた中で、クラブとしては、唯一の昇格の可能性を残したリーグ戦を戦いました。
今シーズン、最後に2部昇格という目標を達成して笑って終えようと取り組んで来ましたが、不甲斐ない結果になってしまい、とても悔しい思いです。
この悔しさを来シーズンへの糧にして、また一からフットボールに向き合っていきます。
本日のゲームを持ちまして、2020シーズンTOPチームの公式戦は終了となりました。
目標であった「2部リーグ昇格」は達成出来ませんでした。
設立1年目の最終結果は残念な結果に終わってしまいましたが
「挑戦〜つまづいても構わない 歩き始め続けること〜」
このクラブの価値観を体現していけるよう来シーズンも戦っていきます。
これまで応援してくださった皆様、さまざまな場面でご協力頂いた皆様ありがとうございました。
2021シーズンも引き続きよろしくお願い致します。
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