項羽と劉邦、読了
司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読み終えた。
人間の「器」について考えさせられた。
客観的な器と、主観的な器と。
その自己分析を内省、あるいは他者からの指摘で気付いて、どう行動につなげるか。
項羽も劉邦も魅力的だが、個人的に好きな登場人物2名を記しておく。
・張良
劉邦陣営の天才軍師。正確な状況分析から、先に起こりうることを見通す力が卓越している。冷静に判断をするが、その判断した結果の行動は苛烈。
・陸賈
劉邦の食客で能弁の士。高い知力と、恵まれた容姿。したたかな謙虚さと手堅さが印象的。自分にとっての幸せが何かを知っている。
この時代の庶民、流民のことを思うと、現代の庶民である自分がいかに平和で幸せか感じる。