自分の15年間の経験を次世代に伝えたい〜経験弁護士インタビュー(60期:神尾尊礼)
こんにちは、採用担当です。
経験弁護士インタビューシリーズをお届けします!
TSLに在籍する弁護士は、キャラクターも転職動機も十人十色。経験弁護士の転職&入所後の声をお届けしてまいります。今回は2023年8月に入所した60期弁護士の神尾尊礼(かみお・たかひろ)の紹介です。
異色の経歴を持つ神尾先生、どんなインタビューになるのでしょうか!
ーーこれまでのキャリア
司法試験合格後、森・濱田松本法律法律事務所でキャリアをスタート。1年と少しで退職し、その後は法テラスで3年間を過ごしました。四大事務所から法テラスというわりと極端なキャリアですが、これには理由があり…。
弁護士になるにあたり、最初の5年程度は修行期間と位置付けていたので、自身の成長の土台を築くためバラエティに富んだ仕事をしようと決めていたんです。企業向けの総本山と個人向けの総本山の両方を経験するにはどうすればいいだろうと考え、戦略的にこのキャリアを選びました。結果として企業法務のど真ん中から破産や殺人事件などまで、多岐にわたる案件に取り組むことができました。
その後独立開業し、7年間過ごしました。独立は元々の目標でしたが、一人での仕事には孤独を感じることも。営業活動から事件の方針決定、終結までを一人で一貫して行う責任は重く、何百回もの試行錯誤を繰り返す中で正直「ちょっと疲れたな」と感じることもありました。経営的には成功していましたが、孤立感と知識的な限界も感じ始め、後輩弁護士の誘いを受けて刑事専門の事務所に入所しました。
ーーTSLへの入所の経緯
弁護士歴15年間を迎えたころ「自分の経験を次世代に伝えたい」と思いはじめ、ちょうどTSLと出会ったのもそのタイミングでした。
多くの事務所がある中で、TSLが最も楽しそうだと感じたのが決め手でした。TSLは「がんばりたい!成長したい!」という意欲を持っている若手弁護士が闊達に業務にあたっており、彼らの思いを受け止める役割として自分のような経験を持った弁護士がいたら良いバランスが生まれるのではと考えました。
ーー入所してみて感じたこと
TSLに入所してみて驚くのは、若手弁護士がみんな意欲に溢れ、成長へのハングリーさを持っていることです。正直「とはいえ法律事務所だしなー」と油断していた部分があったのですが、まさにスタートアップな組織で、想像以上にエネルギッシュでした(笑)。
いつも朝起きたら、色んな弁護士から質問のチャットが来ているんです。成長への情熱を感じるとともに、所属拠点や修習期の壁を超えてコミュニケーションが豊富に取れる組織なんだなと感じますね。
業務分野の面では、TSLはバランスが良いと感じます。街弁の場合、感情的な問題に取り組むことが多くストレスがかかるシーンもありますが、TSLでは合理的な法分野(企業法務)と感情的な問題(個人法務)のどちらにも携わることができます。どちらかだけを扱う事務所では得られない、良いバランスを持っていると感じます。
ーーTSLでこれから実現したいこと
TSLの人事評価制度でハイスコアが獲得できる弁護士を育てていくのは大前提です。いろんな分野で受任も事件処理もでき、「For Client」な依頼者対応ができるようになるのは当然弁護士として重要です。
一方で、TSLにはまだまだこれからの若手弁護士がたくさんいます。色々やってみる中で各々が興味や関心を探し、深めていけるサポートも提供していきたいと思っています。まず「興味を持てる分野を見つけること」は最初のステップであり、その分野で一人前の仕事ができる弁護士をTSLで増やせたらいいですね。
朝起きたらたくさん質問が来ているとさっきお伝えしたのですが、他の人が考えていることに触れることは良い機会であるため、最近はダイレクトに質問に答えるだけでなく、全体に情報を共有するようにしています。自分自身も、最初に入った事務所でたくさんの先輩と一緒に仕事をする中で育ってきました。TSLの若手弁護士たちがまだ自分で解決できない課題に伴走し、理解を深めていく手助けになりたいと考えています。
自分の15年間の経験を活かし、他の弁護士たちの興味を喚起し成長をサポートすることが、私自身のTSLでの新たな挑戦です。
おわりに
お読みいただきありがとうございます。
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