YAMAHA”アビテックス”vsカワイ”ナサール”
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関東を中心に全国で防音室の移設、買取、販売を専門に行なっている、(株)東京サウンドボックスの佐藤と申します。
防音室購入を検討されている方で、アビテックスとナサールで迷われている方、いらっしゃいませんか? 年間100台以上の防音室を取り扱っている私がそれぞれのメリットデメリットについて、解説していこうと思います。
どちらの方が防音性能が高い?
結論:防音性能は同じくらいだが、床下に対する制振はカワイナサールが上です。
同じ-35dbであれば、壁の厚みや構造はほぼ同じです。床に関しては2社ともにオプションで強化できたりしますが、
YAMAHAは
12mm合板→20mm合板→カーペットの3層構造が多いです。
カワイは、
12mm合板→20mmグラスウール→20mm合板→5mm遮音シート→カーペット
という5層構造が基本になっています。この中でも20mmのグラスウールは制振効果が高いので、マンションの上階では下階に対して大きな効果を発揮します。アビテックスはこの辺りが弱いですね。
移設費用は?
結論:ヤマハアビテックスの方が安いです。
ヤマハアビテックスは構造がとてもシンプルで移設性が高いです。とてもスピーディーに、最低限の道具、技術で移設ができますので、移設費用は安く収まります。
対してカワイナサールは床が多重構造なだけでなく、部材が多く、工程も多いです。パネル組み替えの制約も多かったりします。
引越しが多い方にはデメリットになってしまいますね。
どちらが長持ちする?
結論:どちらも同じくらい長持ちすると思います。
両社共に30年以上前から防音室を販売していますが、発売当初のものがいまだに現役で活躍しており、これからも活躍するでしょう。現行品はよりクオリティーが高くなっているので、将来的に壊れたり、防音性能が低下したり、、という心配は必要ないでしょう。
再販はどっちがしやすい?
結論:ヤマハアビテックスの方が人気で、高く売れる傾向があります。
メーカーのブランディングもあるかと思いますが、ヤマハの方がたくさんのモデルや構造、コンセプトの商品を出してきていて、デザインも色々です。
物作りおいてヤマハは本当にすごいなと思うくらい、完成された商品を出してきていると思います。
どっちを買うべき?
結論:床下への振動を気にするならカワイナサール。売却の可能性があるならヤマハアビテックス。
新品で買う場合は色んなオプションがありますし、床下への対策はご自身でできる事もあります。中古で買う場合、個体によっても仕様が違ったりしますから、参考程度にしていただければ幸いです。
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(株)東京サウンドボックス 代表:佐藤文哉
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