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飯田橋には恋愛の神様「東京大神宮」がある。上城北高校2年2組には恋愛の神様がいる――12月11日刊行、谷夏読『この恋だけは推理(わか)らない』
東京創元社のある飯田橋駅をはさんで反対側(千代田区側)には、恋愛成就、縁結びの神社としても有名な東京大神宮があります。
テレビの縁結びの特番や雑誌の特集などでも時折紹介される東京大神宮は、神前結婚式も行っており、弊社の社員も含めこちらで式を挙げたという知人もちらほら。
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さて、来たる「創元 夏のホンまつり2025(仮)」に来場するお客さん向けに、あるいは新年の初詣にいらっしゃる方向けに、東京創元社から東京大神宮までのルートを紹介しましょう。
まずは、東京創元社から新目白通り方面に出てJR飯田橋駅に向かいます。歩道橋ルート、横断歩道ルートどちらでもかまいません。
JR飯田橋駅を越えて『新潟カツ丼タレカツ飯田橋店』の角を曲がります。ややカーブする坂道を行くと大神宮通りに到着。曲がり角には東京大神宮公認セレクトショップ『ISEMISE』 が今年オープン。そこを左折すればもう東京大神宮に到着です。お参りと、せっかくなのでお守りを購入してきました。
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ということで、ここからは12月11日発売となる、谷夏読さんのデビュー作『この恋だけは推理らない』のご紹介です。東京大神宮同様に、恋愛の神様と周囲に言われているのが、岩永朝司17歳。上城北高校の2年2組、窓側一番後ろの席で恋愛相談すると、その恋がかなう、とまことしやかに言われています。朝司の実家が神社であることからですが、御利益もあったのでしょうね。朝司が中学時代から、『恋愛の神様』と周囲の面々から呼ばれていますので。そんな朝司のところに、2年3組の小井塚咲那という少女が訪ねてくるのが物語の冒頭。ネットで発表していた『君の背中で涙する』という作品が編集者の目にとまり、高校生ながら恋愛小説家デビューしている咲那。しかし、恋愛をしたことがない咲那は、二作目の執筆に早くも悩んで、ネタ探しのために相談にやってきたのです。朝司は、ネタを話す代わりに、恋愛相談を二人で解決していくことを提案しますがーー。果たして、咲那は小説のネタともなる恋愛話をうまく収集できるのか、そして少しずつ明かされていく朝司の秘密とは?
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ぜひ新年の初詣に、東京大神宮を。そしてそのお供に『この恋だけは推理らない』をぜひ。甘くて爽やかな世界観に浸れますよ。
『この恋だけは推理らない』谷夏読
【東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞受賞作!】
「彼女いない歴=年齢」だけど〈恋愛の神様〉扱いされている岩永朝司、17歳。放課後、2年2組の教室にやってきた小井塚咲那は、開口一番「私に小説のネタになりそうなコイバナを教えてください!」と真剣な眼差しで言うのだ。恋愛小説家なのに恋愛知らずの咲那と共に、恋愛にまつわる謎を2人で解決していくと……。爽やかな余韻も美しい、王道の学園ミステリ。
『僕たちの青春はちょっとだけ特別』雨井湖音
【東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞受賞作!】
中学時代、流されるままぼんやりと過ごしてきた青崎架月。15歳の春、この明星特別支援学校に進学したことで、ちょっとずつ変化が。先輩が巻き込まれたゴミ散乱事件、教室のロッカー移動事件、生徒失踪事件を周囲の手を借りながら解決していく。特別支援学校を舞台に、初めての友人たちとの対等な掛け合いに戸惑う架月の青春と、彼が出合った謎を描く連作集。