【資格の合格体験記】社会保険労務士試験の合格報告|くさまさん|社会人勉強コミュニティ
こんにちは。
コミュニティメンバーのくさまと申します。
2024年8月25日に受験した社会保険労務士試験に合格したのでご報告させていただきます。
特別な勉強法は何も行っていないのですが、少しでもご参考になれば幸いです。
1.学習・受験状況
資格・試験名:社会保険労務士試験
受験日:2024年8月25日(日)
受験回数:2回
勉強期間:1年6か月(①2023年3月~8月、②2023年9月~2024年8月)①は4月の仕事の部署異動を言い訳に雑な勉強をしていました。②は本腰を入れて勉強をした期間なので、今回記載する内容は主にこの期間です。
勉強時間:記録しておらず、累計時間は不明です。通常時は平日3時間、休日3~6時間を目安に、直前期は平日4時間、休日9時間を目安に行っていました。
受験費用:15,000円
使用教材:①フォーサイト(バリューセット2内訳:基礎講座、過去問講座、直前対策講座) ②TAC、LECの模試各1回
勉強前の状態: 2020年4月~2022年3月まで企業年金関係の部署に所属しており、2023年3月にはFP3級を取得したため、社会保険科目は一部知識あり。労働科目の知識はほぼなし。
試験前の状態: 最後の模試でギリギリ合格基準点をとれるようになった程度で、選択と択一揃って基準点を超えたことがないまま本番を迎えました。試験直前1か月でギリギリ合格できるレベルに達したのだと思います。
試験結果(散々だった1回目の試験の結果もおまけで載せておきます。)
2.受験理由
社会保険労務士として働くために受験を決めました。新卒から3年半公務員として働いてきた中で、所管制度の範囲以上のことに言及できないことに歯がゆさを感じてきました。(いわゆる縦割り行政です。もちろん、責任や権限が明確になり、安定して業務を行える良さもあると思います。)
個人や企業の問題は1つの制度で完結することはほとんどありません。1つの制度にとらわれることなく、人・企業全体という視点でサポートできる社会保険労務士という働き方は自分にとって魅力的でした。
3.試験の感想
選択式:奇問難問は無く、基本が抑えられているかどうかが試されているように感じました。労働一般常識はいわゆる救済(基準点が3点→2点に下げられる)がありましたが、難易度が高いというより受験生が手薄になりがちなところを突かれたことが原因ではないかと思いました。(自分も対応できず2点でした…。)
択一式:210分をフルに使い、時間ピッタリで最後の問題を解き終えたので見直しは全くできませんでした。ただ、自信をもって正誤判断できる選択肢がいままで受験してきた模試に比べて多かったので、基準点を超えている期待は持てました。
4.合格に向けて意識したこと
「浅く広く」を積み上げる
社労士試験は総得点だけではなく各科目に基準点が設定されています。そのため、苦手科目を捨てて得意科目でカバーするということができません。捨て科目や着手できていない範囲があると、それが出題された時点で厳しい状況になります。
そのため、1回で内容を完璧に理解していくこと(深く狭く)よりも、理解が不完全でも全体を網羅すること(浅く広く)に重きを置き、そのうえでとにかく回転数を上げることを意識しました。結果、極端に苦手な科目を作らず、まんべんなく得点できるようになっていきました。
ただし、浅く広く進めていくため、勉強期間の序盤~中盤にかけてはなかなか得点に表れていかないことはデメリットです。
基礎を重視し、難しい問題は気にしない
社労士試験はときに正答率がものすごく低い問題が出題されます。そういう問題は目立ちますし、解けないと不安になるものですが、試験の大半は基礎をしっかり固めていれば正誤判断できるものが多いです。また、他の受験生も解ける人は少ないです。普段の勉強から基礎は徹底的にやる、応用は無理のない範囲でやるというのを意識していました。
体調管理
当たり前のことかもしれませんが、どんな勉強法であっても継続することが力を定着させるうえでは重要です。そのために必要なのは何より体調管理だと思っています。日々十分な睡眠時間を確保する、食事から十分な栄養をとる、週3回ほど運動するといった基本的なことを勉強時間の確保と同様に重視していました。(どうしても寝不足になることは多かったですが…。)
勉強以外のことをしている時間は焦るかもしれませんが、体調を整える時間を意識的にとった方が結果的に効率よく勉強することができます。
5.勉強方法で上手くいったと思ったこと
模試を除き、勉強に使う教材は1社のみとしました。
社労士の教材は多くの業者が、様々な特徴のあるものを作成しています。この中から自分にあった教材を都度揃えていくのは労力がかかります。また、各社は自社教材を使い試験に合格するまでの流れを想定して教材を作っている場合が多いと思います。1社に絞ることで勉強スケジュール作成や、勉強のペース管理をする負担の軽減になります。
仕事をしながら受験をする方、初学者の方、できるだけ短時間で合格したい事情のある方(私のように転職前提の場合など)などは通信講座や通学型の1社の教材をやりこむことをお勧めします。
※受験経験のある方やじっくり取り組みたい方は上記の限りではありません。
6.勉強方法で改善したいと思ったこと
テキスト読みを雑にしていたことです。
私はテキストをじっくり読み込むのが苦手で、ざっと見てすぐに問題演習に移りたがる癖があります。序盤に焦ってこの癖が出たせいで、内容を十分に理解できていないまま問題演習を繰り返し、結局もう一度テキストを読み直す時間を作ることとなりました。
問題演習に偏っていると知識が点としてしか身に付かないため、先にテキストで全体を俯瞰し、その後問題演習を行うことで点を線にすることが必要だと感じました。
7.具体的な勉強方法
勉強全体の流れ
2回目の試験までのスケジュールは以下です。
9月~12月:講義動画→テキスト読み→チェックテスト→講義動画・・・(ここまでで1周)
1月~6月:講義動画→テキスト読み→チェックテスト→過去問→講義動画・・・(ここまでで3周)
7月:テキスト読み→過去問(予想問題)→テキスト読み・・・(ここまでで5周)
8月:とにかくテキスト読み+問題のうち正確に理解していないものに絞り解く
序盤は労働科目→社会保険科目で1科目ずつ順番に勉強を進め、後半になるにつれ労働と社保科目を2~3科目並行して進めていきました。
問題演習
目新しいことはしていませんが、問題演習は少し工夫していたので記載します。
解いた問題は、
正答し内容も理解できている→〇
正答したが理解できていない箇所あり→△
誤り、理解も不十分→×
という印をつけ理解度を分かりやすくするようにしていました。
また、理解できていなかった選択肢は簡単にポイントをまとめてノートに書き、その日の寝る前、翌日の朝に見返すようにしました。
この繰り返しで試験本番までにすべての選択肢の正誤判断ができるところまで行い、知識を定着させることができました。
自分しか見ない前提だったので恐ろしく雑ですが↓のように問題演習をしていました。
8.試験直前にやったこと
最後の1週間に行ったことを記載します。
科目横断的なテキスト読み
1日に2科目を目安にテキストの精読を行いました。単純に1科目ずつ読むのではなく、他の科目と関係のある範囲は他のテキストに寄り道し、横断的に読んでいきました。この最後の読みこみで科目を勘違いして覚えていたことへの気づきが多くあり、頭の整理になりました。
理解できていない問題を徹底的につぶす
過去問、予想問題で3回解いても間違えている問題を中心に行いました。この時点でようやく理解しきれていない問題を解消できました。
睡眠優先
上記2つよりも優先したのは、とにかく睡眠時間を確保し、万全な体調を整えることです。もう少しやりたいという気持ちを抑えて本番に備えました。
9.オススメの学習アイテム・アプリ
教材
前述のとおり、私はフォーサイトの教材のみ使用しました。
私が思う良い点は以下です。
テキストの情報量が多すぎず、すっきりしている。
専用アプリ内でスケジュールを自動で立ててくれる機能がある。
eライブスタディ(ライブ形式で講師が問題を出題・解説してくれるコンテンツ)で知識の穴を埋められる+モチベーションアップ。
初学者の方におすすめですが、受験経験のある方からすると情報量に物足りなさを感じるかもしれません。
東京自習会
モチベーション維持、情報交換という点で一番役立ったのは自習会の場でした。また私は自習会に参加して3年以上経っていますが、その間に勉強習慣が身に付き、勉強の継続という点では今回苦労はありませんでした。短期的にも長期的にも東京自習会参加はおすすめです。
10.これから受験する方へ
私が試験勉強をするうえで大事だと考えるのは、試験に合格して何をしたいかイメージできていることです。
社労士試験は内容が複雑なうえに運要素も強くて理不尽な試験、というのはよく言われることです。社労士試験に合格して「こんな人になりたい」、「こういう働き方をしたい」という想いが固まっていれば、なんとか理不尽を乗り越える気力も湧いてくると思います。私自身、1回目の受験時は何となく知識をつけたいという漠然とした考えで勉強をしていたので、まったく力が付きませんでした。
ぜひ、勉強を開始する前に合格した後の未来をイメージしてみてください。
イメージが湧かないとき、途中で見失ったときは、他の受験生と話をしてみるのが効果的です。自習会は社労士を勉強中の方、合格者の方も多いので良い場だと思います。(私も微力ですが必要でしたらお手伝いします。)
11.次にチャレンジしたいこと、取得したい資格
社労士試験後に転職活動を進め、社労士法人で働くこととなりました。
未経験でのキャリアスタートなので、まずは業務と事務指定講習を通し、実務能力を身に着けることを最優先に取り組むつもりです。人から信頼され、人を安心させられるような社労士を目指し、今後も継続して勉強を頑張ります!
合格体験記は以上となります。
私の経験がこれから社労士試験を受験する方に少しでもお役に立てば嬉しいです。
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