【資格の合格体験記】プロジェクトマネージャ試験|pedeさん|社会人勉強コミュニティ
こんにちは!
コミュニティメンバーのpedeです。
2023年10月に受験した情報処理技術者のプロジェクトマネージャ試験に合格したので、その報告をします。
1.学習・受験状況
資格・試験名:情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験
受験日:2023年10月8日(日)
勉強時間:20時間
勉強期間:2ヶ月
受験回数:1回
受験費用:7,500円
使用教材:翔泳社「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2023年版」ITのプロ46、三好 康之著/翔泳社「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2023年版」松原 敬二著/プロジェクトマネージャ過去問道場
勉強前の状態:同年4月の情報処理安全確保士試験に合格して午前1試験は免除の状態。これまでソフトウェアエンジニアやプロジェクトマネージャとして、プロジェクトの運営や進行に携わった経験あり。プロジェクトマネージャ関連の書籍を数冊通読済み。
試験前の状態:情報処理教科書の2冊を一通り読み終え、過去問道場は回答可能な全問題を回答して、初見で間違えた問題の再チェックもすべて埋めて午前2対策はやりきったという状態にしました。
2.受験理由
技術士第二次試験を情報工学部門で受けようと考え、その前段階としてプロジェクトマネージャ試験の合格を目指すのが良いとされている記事を読んだことが受験を検討するきっかけでした。また、ソフトウェア企業でプロジェクトマネージャを担当することが増えてきたため、体系的に知識を身につけるとともに自分のプロジェクトマネージャとしての経験や知識の証明とするにもちょうどよいと考えました。
3.試験の感想
午前2は例年よりも過去問の再利用の比率が下がり「鬼門」と呼ばれたそうです。実際自分もちょっと時間がかかるなと感じました。
午後1はほぼ無対策だったのですが、落ち着いて問題を吟味し、知識問題が多そうな問2を捨てて、残りの2問に時間をベットする判断をすぐに下せる程度には落ち着いていました。ほぼ国語の問題で、プロジェクトマネージメントに普段関わっていたらすぐに分かる問題点の指摘だけだなと感じました。
午後2は用意しておいた過去のプロジェクトのネタを元に、夢中で2時間鉛筆を走らせる試験で、当時を思い出して楽しみながら原稿用紙をいっぱいに埋めました。
結果は午前2:88点、午後1:83点、午後2:Aランクでかなり余裕のある点数での合格でした。
4.合格に向けて意識したこと
特に午後2がポイントの試験だということはわかっていたので、せめてそこで何かまとまった話を書けるようにはなっておくことを目指しました。
自分の場合は過去にはじめから終わりまで関わったプロジェクトの経験があったので、下手に架空のプロジェクトの話を作るより、棚卸しをして使えるポイントを洗い出すほうが良かろうと考えて実行しましたが、やってみるとやはり色々と話のネタになるな、と思えるポイントが浮かび上がってきたので、これは非常に有益だったと思います。
5.勉強法でうまくいったと思うこと
9月下旬ごろから仕事の都合でなかなか時間が取れず、午後2試験の論文を書く練習の時間がなかなか取れないままだったので、せめて当日聞かれたときにネタは出せるようにしておこうと過去に関わったプロジェクトを1つ絞って、要点を時系列で書き出しておいたこと。論文試験では「モジュールを用意せよ」と言われることがありますが、それに近しいことはやっていたのかと思います。
6.勉強方法で改善したいと思ったこと
午後1試験がほぼ無対策で臨むことになったので、もうちょっと真面目に試験勉強をしたほうが良いと思いました。
7.具体的な勉強方法
基本的にはテキストを読む、問題を解く、過去の合格論文を読んでシミュレートする、という極めて当たり前のことだけです。
午後2対策はかなり時間を食う(リアルな試験時間が2時間なので、書くだけで2時間、振り返りで同じくらい時間を食う)ので、1回だけ時間を計って書いて所定の時間内で文字数は書けることを確認し、あとは情報処理教科書に掲載されている合格論文の記述例に目を通しておく程度に留めました。
その代わり、過去自分が関わった中で一番大規模なプロジェクトについて整理し、午後2試験の「論述の対象とするプロジェクトの概要」のフォーマットに合わせた記述や、時系列で出来事をまとめて、ここはプロジェクトの中でも工夫した点だった、ターニングポイントだったと思う点について、「何をやったのか」「どんなツールを導入したか」「どういう問題意識でそうしたのか」「結果・効果はどうだったか」という観点でまとめておきました。実際、これが当日の午後2試験でもかなり役に立ちました。
8.試験直前にやったこと
過去のプロジェクトの思い出しメモ作成、午前2対策の仕上げ。
9.おすすめの学習アイテム・アプリ
翔泳社「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2023年版」ITのプロ46、三好 康之著:学生時代から情報処理技術者試験を受けるときは翔泳社の情報処理教科書シリーズをメインテキストに据えているので、プロジェクトマネージャ試験でも翔泳社というだけでほぼノータイムで選択しましたが、実際に使ってみて、単に試験のノウハウや問題の解説を列挙しているだけではなく、論文指導に関わっている著者だからこそ書けるポイントや、プロジェクトマネージャ試験に受かった後の心構えにまで触れられていて、同シリーズのテキストの中でも出色の出来だと感じました。(あとで知ったのですが「みよちゃん本」と呼ばれるくらいに受験者の間では定番の本だそうです)この本の中の論文例の解説にあった「実際に経験したことだと採点者に思わせることができれば、そうそう落とされることはない」という旨の一文が、当日午後2試験に臨むうえで大きな自信を与えてくれました。
プロジェクトマネージャ過去問道場:午前試験の対策には「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2023年版」も使っていましたが、試験対策を進める中でこのウェブサイトのことを知り、この試験ではこちらをメインに使いました。スマホでゲーム感覚でポチポチと勉強できるし、過去の正答状況や前回間違えた問題の集計なども自動でやってくれるので、弱点を埋めていくうえで非常に効率よく回せると思いました。
10.これから受験する方へ
プロジェクトマネージャ試験は情報処理技術者試験の中でも特に難しいとされますが、どんな難しい試験でも人間が作っている以上は突破口はあるので恐れず受験してください。
11.次にチャレンジしたいこと、取得したい資格
2024年は情報処理技術者試験は受験しませんが、システムアーキテクト、ITストラテジスト、ITサービスマネージャの上流工程に関連する区分は制覇したいと思っています。今のところは、2025年にシステムアーキテクトという予定です。また、技術士も第一次試験を合格しているので、いずれ情報工学か経営工学で資格取得を狙っています。
2024年は数学や語学、システム開発技術について手を動かす学習を重点的に行ったり、放送大学で取った授業の振り返りなどをして、知識の地固めをしようと考えています。まずはずっと気になって取れていない数検1級をクリアしたいですね。
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