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日本代表-モンゴル代表戦、14-0を考える②

昨日に引き続き、14-0という衝撃的なスコアで終わったサッカーW杯アジア二次予選の日本代表-モンゴル代表戦について少し考察したいと思います。14-0と言うのは日本の国際Aマッチ歴代2位だそうで、歴代1位は1967年のフィリピン戦です。今回はこれだけ点差がついたマッチアップが予選で行われたコト自体について書いて行きます。

「レギュレーションに問題はなかったか」

そもそも日本代表とモンゴル代表が直接当たるようなレギュレーションに問題はないのかと言うの議論があります。もう少し予選の行程を増やして、実力差があるチームは当たりにくくするべきと言う意見です。

今回の予選も配慮はされていて、出場46チーム中、FIFAランク下位12チームは予備予選的に1次予選を戦っています。モンゴル代表もブルネイ代表を破って2次予選に勝ち上がってきました。現在の2次予選でもミャンマーに勝って勝ち点は上げています。1試合だけ大差の試合が出来たからといって、モンゴル代表が2次予選にふさわしいレベルにいないとは言えないと思います。

どちらかと言うと日本代表がこのグループの中では、強すぎるというのが実情なんではないでしょうか。他のグループを見渡しても、現在の時点(2021年4月1日)の時点で全勝してるのは、日本・シリア・オーストラリアの3ヶ国のみで、アジアのライバル韓国・イランはグループ首位ですらない。実はアジア二次予選は激戦です。その中で5連勝27得点0失点の日本代表は、アジアでは頭一つ抜け出た存在なんです。

状況としては、北中米カリブ海予選の絶対王者メキシコと似た状況になってきたといえるのではないでしょうか。余談ですが、地域では絶対王者でもW杯本番になるとベスト16の壁を越えられないあたりも似ていますよね。かと言って、日本代表だけ2次予選を免除っと言うワケにもいかないですから、アジア2次予選はこうなるのは仕方なかと思います。

過去にはオセアニア予選では31-0なんて試合もあり、それがきっかけで今回のアジア1次予選のような「予備予選」のようなレギュレーションが生まれました。それでも、大量得点差の試合は生まれてしまいます。レベルが拮抗した対戦ばかりのレギュレーションをつくるのは極めて非現実的でしょう。

筆者の意見としては、レベルの違うチーム同士の真剣勝負があるのもまたW杯予選の魅力ですし、チャレンジャー側にとっては高いレベルを経験するいい機会だと思います。レギュレーションはもちろん修正する部分もあるのでしょうが、大量得点差のある試合ができたのは結果論でしかないですから、今回のレギュレーションが問題だとは思わないんです。

この試合がきっかけに日本代表にとっても、モンゴル代表にとっても、自国のサッカーの発展につながればそれでいいのではないでしょうか。


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