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毎年必ず読むシリーズ『知らないと恥をかく世界の大問題』池上彰

筆者は池上彰さんが非常に好き。すごく落ち着いた物言いと、冷静さ。なによりすごくフラットな目線の持ち主だと感じているのだ。けっこー影響を受けた方の一人だ。

筆者も以前はNHKの「週刊こどもニュース」のお父さん役の印象が強くて、「ニュースをわかりやすく解説してくれる人」くらいのイメージしかなかった。もちろん、わかりやすい解説力にも池上彰さんのすごさはあるのだが、著書を読めば読むほど、世界の今を読むその目線に学ばさせていただくことが多い。

政治や歴史、宗教などの広い知識だけでなく、世界の今をどう捕らえるという「考え方」すごい方で、フラットでいながら自分の意見をはっきりと述べる姿勢も持ち合わせていて、こんな目線をもった大人になりたいと思う。ちなみに今年で71歳。

『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズ

池上彰さんの著書はいろいろ読ませていただいているが、なかでも角川新書から出版されている『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズは毎年必ず購入している。

『知らないと恥をかく世界の大問題』は2021年2月現在で11冊出ているシリーズで1年に1冊、その1年で起きた国際情勢での問題をわかりやすく解説するシリーズだ。図解なども含め、かなりわかりやすさを重視しているので、あまり世界情勢に知識がない方でも毎年シリーズを読めば、かなり理解が深まると思う。

このシリーズがいいのは、現在の問題をなぞるだけでなく、その歴史的経緯や民族間の背景など深掘りした目線で解説をしてくれているトコロ。表面だけの理解でなく、深掘りした理解につながっていくので、ある程度しっかりニュースを追っている方にも新たな目線がひろがると思う。

わかりやすく深掘り

現代の国際情勢を「今だけ」で理解するのは不可能で、理解するにはそれまでの経緯を理解する必要が絶対にある。だから少し入り組んだ話になりやすいし、小難しくもなりやすい。だから、そういった問題が嫌煙されがちなワケだが、入り組んだ過去の背景も含めてわかりやすく解説してくれているのがこのシリーズなのだ。

実際、このシリーズを読むだけで「表面の知識がつく」だけでなく「歴史を知ろう」という意欲も沸いてくると思う。

今年はおそらくコロナ情勢等についても書かれているのだろう。だいたい6月に刊行されることが多いので、今現在の緊急事態宣言についても言及があるだろう。ニュースだけでは満足できない方や、少し深掘りして知りたい方はぜひおすすめしたい。

池上彰さん話は次回に続く、、、

個人的には池上彰さんの書籍で言うと、少し宗教学や哲学的な側面がある書籍も面白いと思う。「知識」だけでなく「考え方」にふれるきっかけにもなるからだ。佐藤優さんとの共著の『宗教の現在地 資本主義、暴力、生命、国家』なども面白かった。

興味がある方はぜひ読んでみてほしい。世界の今が少し深くわかるから。

次回のnoteでは、筆者が池上彰さんから学んだ、正しい世界の情報収集みたいな話をしたい。

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