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おすすめ女性芥川賞受賞作家3選
毎年1月と7月に発表される芥川賞。同時に発表される直木賞と並んで、日本でもっとも注目を浴びる文学賞のひとつですね。今回は近年の芥川賞受賞作はだいたい読んでいる筆者が、芥川賞受賞作家の中からおすすめ女性作家を3人を紹介していきたいと思います。にと今回はおすすめの女性作家を3人紹介していきたいと思います。
そもそも芥川賞って?直木賞との違いは?
作家であり文藝春秋社(現在は株式会社文藝春秋)の創設者でもある菊池寛が、1935年に直木賞と同時に創設した文学賞。芥川賞は芥川龍之介、直木賞は直木三十五、それぞれの作家の名前が由来です。それぞれの作家の作風を反映し、芥川賞は純文学を対象とした賞、直木賞は大衆文学を対象としています。
芥川龍之介
菊池寛
おすすめ女性芥川賞受賞作家①綿矢りさ
『蹴りたい背中』で第130回(2003年下半期)芥川賞を史上最年少の19歳で受賞。
この方の作品はすこしひねくれているというか、いわゆる「こじらせた」女性が主人公であることが多い印象です。綿矢りささんは、非常に容姿端麗な方なんですが、書評家の大森望さんが「とてもとても、容姿に恵まれた人が書ける小説じゃない」っと表現をしていました。人間の心の中にある、内向きのエネルギーが凝縮されていくような作品が多く、筆者の最も好きな作家の1人です。
おすすめ女性芥川賞受賞作家②村田沙耶香
『コンビニ人間』で第155回(2016年上半期)芥川賞を受賞。芥川賞より前に野間文芸新人賞や回三島由紀夫賞を受賞しており、芥川賞受賞の時点で小説好きの中では知名度があった印象です。
この方の作品はとにかく世界観が秀逸。作家仲間の間では「クレイジー沙耶香」と呼ばれる事もあるようで、描き出す作品に心を引きつける吸引力があります。芥川賞受賞作の『コンビニ人間』に代表されるように、主人公が少し異常な思考の持ち主であることが多く、読み終わった後に自分が作品に影響受けている感覚と実感できる作家です。
おすすめ女性芥川賞受賞作家③絲山秋子
『沖で待つ』で第134回(2005年下半期)芥川賞を受賞。「いとやまあきこ」と読みます。
この方の作品は時代性を感じるというか、リアルな世界とリアルな感情が描かれているように思います。住宅設備機器メーカーの営業職として一般社会人を経験し、躁鬱病を患い休職した経験も持つ方なので、社会人として働かれている方は作品に出てくる主人公達に自分を反映させながら読むことができるんではないかと思います。
また、絲山さんが一年で一番面白いと感じた作品を「絲山賞」としてブログで公表しており、この「絲山賞」に選ばれた作品も魅力的な作品が多いです。筆者的にはこちらも注目しています。
まとめ
今回は芥川賞受賞作家の中からおすすめ女性作家を3人を紹介してきました。ここで紹介した方以外にも、川上未映子さんや津村記久子さんも好きな作家さんで選定に迷いました。そちらも今度紹介したいですね。
また、今回紹介した3人には本当にオススメ作品が多いので、それぞれの作品のオススメする記事も書きたいと思います。