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パリコレ期間中はまるでフジロックフェスティバルのようだ!
私、高嶋一行は「Showcase Tokyo」という日本ブランドのエージェントを運営しています。
業務内容は、イギリスを拠点に日本ブランドの海外セールスを行うことです。
主にパリコレ期間中にパリにて展示会を開き、世界中のバイヤーを呼び込み。
そして担当する日本ブランドの海外営業のお手伝いを行っております。
このnoteのマガジンでは、パリの展示会での出来事から日本ブランドの海外進出に向けたヒントや方法。
その他、海外ファッションに関することをご紹介して参ります。
また、セール情報を紹介する「tokyosamplesale.com」というファッションメディアも運営しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。
パリコレ期間中はまるでフジロックフェスティバルのようだ!
正直、僕自身はフジロックフェスティバルに行ったことはありません。
行ったことがあるのはサマーソニックが2回、その他小さなフェステバルが数回ほど。
なので、フジロックフェスティバルに関しては大体の想像で書いていきます!そこらへんは了承ください。
パリコレに毎シーズン参加している身として感じたこと。
それが「パリコレって野外フェスなんじゃないか!」ということです。
パリコレもフジロックフェスティバルも知らない方なら「何を言っているのか?」と思うかもしれませんが、そう感じたんだからそう感じたんです。
どれを見る?というワクワク感!
なぜパリコレとフジロックフェスティバルが同じ雰囲気を感じたのか?
そのひとつが「全部見て回れないから、自分が見たい物を選ぶワクワク感」だと思います。
ほら、フジロックフェスティバルなど野外フェスならステージがたくさんあって、全てのステージでのパフォーマンスが同時進行するじゃないですか。
とてもじゃないけれど全部は見れない。だから自分が好きなバンドやグループの演奏を見るためにタイムテーブルと格闘する。
その日のスケジュールを立てながら、自分らしい野外フェスの楽しみ方をアレンジできますよね。
そんな雰囲気がパリコレも同じなんですよ。
とてもじゃないけれど、全部見ることができないほどのファッションショーが行われており、大きな合同展示会場がある。
その周辺にはブランドを集めたショールームがあり、さらにギャラリーなどを使ってブランドが単体で展示会を行っている。
とにかくパリ全体がファッションに!
パリ中が野外フェスみたいな雰囲気になるんです。
全部回ることは不可能!パリコレの規模はデカい
どれだけのブランドが集まっているのか、その正しい数はちょっと分かりませんが、数千単位のブランドがパリに集まっていると思います。
パリだけでなく、ヨーロッパだけでなく、世界中のブランドが新しいシーズンの新作コレクションを持ってパリに集まって来るんです。
そして同じく世界中のバイヤーが来シーズンのお店に並べる商品を買い付けに来るんです。
それだけではない、フォトグラファーやメディア、ブランドの広報担当だってパリにくる。
ショーをするブランドがあるからヘアメイクの人たちもモデルだってパリ集合。
もうパリコレ期間中はパリはファッション関係者だらけになるんです。
日本人の方も多いですよ。
なんなら飛行機のチケットや泊まるホテルやアパートの争奪戦も出てくるぐらい。
それぐらいの規模でパリに人が集まるんです。
パリコレ期間中はパリに人が集まりすぎて平均気温が1℃ほど上がるとか。(ウソです、僕が勝手に作りました笑)
そして、それだけ大きなパリの都市にたくさんのブランドのショーやプレゼンテーション、展示会が行われるのだから、全部回るなんて不可能。
バイヤーはフジロックフェスティバルのように、自分が行きたいブランドの展示会をチョイスしてスケジューリングしています。
そして展示会を行うブランド側は少しでもたくさんのバイヤーさんに来てもらえるようにアポイントを取るので必死。
とにかくパリコレの規模はデカい!
これが誰もが感じる第一印象なのではないでしょうか?
ディズニーランドは頑張れば1日に回れるかもしれませんが、野外フェスやパリコレは絶対に無理!
ベテランから新人までがガチンコ対決
フジロックフェスティバルや野外フェスに行ったことがある方なら分かると思いますが、集まる観客の数でアーティストの人気度が分かりますよね。
人気のバンドなら、大きなステージでたくさんの人が集まってパフォーマンスされるし、まだまだこれからのバンドやコアなアーティストは小さなステージでのんびり演奏していたりします。
そうやって、音楽を通じた人気度が「客数としいう指数」になって見ることができます。
ベテランのバンドも新人アーティストも、みんなステージの上ではガチンコ勝負なんです。
同じくパリコレだってガチンコなビジネスの舞台ですよ!
新人ブランドだって、老舗のラグジュアリーブランドだって、やっていることはみんな同じ。
新しいコレクションを見せて、バイヤーに買ってもらう。
シンプルに言えば、それだけのこと。
でもそれが本当に難しいんです。
さっきも紹介した通り、バイヤーは全ての展示会場を回ることは不可能。
なので、自分たちが展示会をするときは「バイヤーに足を運ぶ価値があるところ」と思ってもらわなければなりません。
魅力的は写真やデザインの紹介をしたり、コレクションを画僧で見せたり、とにかく「おっ!ちょっと展示会場で実物が見て見たい」と思わせることが大切。
老舗ブランドも新人ブランドも「バイヤーを呼ぶこと」の目的は同じ。
パリコレ期間中はガチンコ勝負となります。
新人ブランドでも、デザインがバイヤーの目に止まればヒットすることは本当にあります。
パリコレにチャンスは常に転がっているんです。
天気の左右されるのもパリコレと野外フェスの共通点
あと補足をすると、天気も大切ですよね。
なんなんでしょう。フジロックフェスティバルの時期に限って雨が降ったりしません?
実はパリコレの期間中に限って雨が降ったり、冬は雪が降ったりするんです。
夏は暑くて、冬は寒い。そんな過酷な天気だったりもします。
野外フェスの雨って、それもひとつの醍醐味であり思い出のひとつかもしれませんが、僕は全く理解できないんです。
ビショビショに濡れたら早くシャワーを浴びたいし、寒いのも暑いのもイヤ、、、だったりします。
野外フェスはそれぐらいの体の不快感で済むかもしれませんが、パリコレの悪天候は本当に辛い、、。
雨が降ればバイヤーの移動に支障が出るのでスケジュールが大幅に崩れる。
そうなれば予定していたアポイントの時間に来てくれないことだってあるし、ドタキャンされることも。
それにパリのタクシーやウーバーも捕まりにくくなったり、パリ全体が渋滞したりと良いことはありません。
歩いて展示会を回るにも苦労しますからね。
バイヤーさんは大変なんですよ。
それだけじゃないですよ!
パリコレ期間中がとても暑い場合。これだと困ったことが起こります。
それが厚手の服が売れなくなってしまうんです。
暑い時期にオーダーしても、納品される時期は半年後。
なので厚手の服をオーダーしてもお店に並ぶ頃には厚手の服も必要なはず。
でも買い付けを実際に行っているパリの気温が高いと心理的にも厚手の服を買う気になりませんよね。
もちろんですが薄手の生地のTシャツやカットソーなどは単価が安くなります。
薄手の生地の商品ばかりのオーダーであればトータルの売れ行きとしては下がってしまうこともあるんです。
パリの暑さはファッションの敵。
パリは「ちょっと寒いかなぁ〜」程度が一番良いんです。
逆に冬は寒くても売れ行きに問題は無さそうですが、雪は勘弁してほしい。
飛行機の欠航などがあれば、展示会はもちろんバイヤーのスケジュールにも悪影響が出ます。
なので冬は雪だけは勘弁して欲しいんです。
それでもパリコレ期間である2月末に雪が降ったりするんですよねぇ。
天気が崩れがちなフジロックフェスティバルなどの野外フェスと重なる部分が多いでしょう?
それでもパリコレはファッション好きはお祭りだ!
フジロックフェスティバルや野外フェスが音楽のお祭りならパリコレはファッションとしてのお祭りでしょ!
ファッションショーであれば1つでも多く見てみたいし、展示会だって宝の山のように見える。
それこそ世界のファッション業界人がたくさん集まるパリって、オールスターゲームのような感じ。
ファッション好きなら1度はおいで!と言いたいくらいパリコレはお祭り感ありますよ。
フジロックフェスティバルや野外フェスでパーリーピーポーするなら、パリコレでファッションビジネスしませんか?
オシャレ好きなら野外フェスよりパリコレの方が何倍もワクワクしますよねぇ。
NO パリコレ。NO LIFE。
そんな感じです。
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