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【NYY #33】あえてヤンキースの良いところだけ抜粋して羅列してみた

残念ながら2023年ヤンキースは82勝80敗と芳しくない成績でプレイオフ進出を果たせず、シーズンが終了致しました。
簡潔にまとめると、ロスター編成の欠如が多く露呈され、賭け・リスクがほぼ全て裏目に出てしまった結果なのかなと思っていますが、その中でも素晴らしい活躍を魅せた選手も多くいました。
今回はあえてポジティブ要素のみを超簡単に取り上げたいと思っています。
(別途ワニブックスさんでの連載にてもう少しちゃんとした振り返りをしたいと思います)

筆者の特に基準を設けていないガバガバなランク付けにて各選手を紹介します:

SSSランク:神

ゲリット・コール Gerrit Cole

33試合33先発
15勝4敗
209回
防御率 2.63
222奪三振
WHIP 0.98
rWAR 7.5 / fWAR 5.2

不動のエース。サイ・ヤング賞受賞は確実でしょう。シーズン通して完璧すぎて、プレイオフでどんな投球をしたかが見れないのが心残り...

Sランク:エース/主砲

アーロン・ジャッジ Aaron Judge

106試合
.267/.406/.613/1.019
37ホームラン
75打点 79得点
rWAR 4.5 / fWAR 5.3

ドジャーススタジアムにて起きた不運の事故のせいでシーズンの1/3程度離脱をしてしまったが、出場時は前年のMVPシーズンに大きく劣らない出力をできました。
自身の記録の62本こそ遠く及ばなかったものの、フルシーズン57本ペースは十分すぎる。
来季は怪我なく終わればまたまたMVP候補に上がるでしょう。

マイケル・キング Michael King

49試合9先発
4勝8敗6セーブ
104.2回
防御率 2.75
127奪三振
WHIP 1.15
rWAR 3.3 / fWAR 2.2

昨年まではロングリリーフのエースとして活躍をしてきたものの、今季は8月中旬にチーム事情(ローテ決壊)で先発へ転向し、もう一段階ギアを上げてきました。
先発投手としては38.1回で防御率1.88、48奪三振と圧巻の投球を魅せ、見事来季のローテ入りを勝ち取りました(はず)。

Aランク:主力

グレイバー・トーレス Gleyber Torres

158試合
.273/.347/.453/.800
25ホームラン
68打点 90得点
rWAR 2.9 / fWAR 3.2

かつてのスーパールーキーが20-21年に若干落ちぶれてしまったあと、2年連続で安定的な成績を残しました。
今季は周りの野手が離脱し続ける中ほぼ全ての試合に出場をし、更に打撃面でもOPS.800のラインを(ぎりぎりながら)超えたのも評価が高い。
ただ課題の守備以上に今季は走塁難が目立ったので、今オフに何とか克服してほしいところ。

アンソニー・ボルピ Anthony Volpe

159試合
.209/.283/.383/.666
21ホームラン
60打点 92得点
rWAR 3.2 / fWAR 1.9

22歳の新人としてほぼ全試合ショートを守れたのは評価高く、高い稼働率と好守備が高いWARへ寄与している。
20-20(ホームラン及び盗塁)を達成したのも素晴らしいが、打撃は全体的に物足りなかったと言えるでしょう。
シーズン途中には開花の兆しを魅せたものの、終盤には完全にガス欠状態だったので体力面でも課題が残ったシーズンとなりました。
ただ、来季への土台としては十分すぎるルーキーシーズンでした。

クレイ・ホームズ Clay Holmes

66試合
4勝4敗24セーブ
63.0回
防御率 2.86
71奪三振
WHIP 1.17
rWAR 1.8 / fWAR 1.5

時には無双、時には全く信用できない点は近年のヤンキースクローザーのトレンドをあまりにも忠実に再現しすぎ。
20年間史上最強のクローザー(マリアノ・リベラ)を見てきたヤンキースファンからすると誰でも物足りないので最早可哀想になりつつある。
最終的には大きく貢献をしているのであまり文句は言えない。

イアン・ハミルトン Ian Hamilton

39試合3先発
3勝2敗2セーブ
58.0回
防御率 2.64
69奪三振
WHIP 1.22
rWAR 1.6 / fWAR 1.1

マイナー契約からの大ブレイクを果たした掘り出し物リリーフ。
Slambio(スラムビオ)という、チェンジアップのスピードでスライダーの動きをする魔球で打者を惑わし続け、気づいたらクローザーの次に貴重な中継ぎ投手に成り上がっていた救世主。

ニック・ラミレス Nick Ramirez

32試合
1勝2敗1セーブ
40.2回
防御率 2.66
28奪三振
WHIP 1.23
rWAR 0.9 / fWAR 0.7

ハミルトンと同様、ヤンキースの(最近では唯一の)強みである掘り出し物リリーフ量産の象徴の一人。
ハミルトン以上にどこから見つけ出してきたか謎。
回跨ぎをこよなくこなせるのも評価高い。

Bランク:来季への良い出だし

クラーク・シュミット Clarke Schmidt

33試合32先発
9勝9敗
159.0回
防御率 4.64
149奪三振
WHIP 1.35
rWAR 0.7 / fWAR 1.8

最終成績は芳しくないものの、先発ローテ一年目で一度も離脱をせず淡々とローテを守り続けた点は評価に値するでしょう。
シーズン中盤はかなり調子が良かっただけに、最初と最後の崩壊が勿体無かった。
来季は6回以上を安定的に投げる先発になってほしい。

トミー・ケインリー Tommy Khanle

42試合
1勝3敗2セーブ
40.2回
防御率 2.66
48奪三振
WHIP 1.11
rWAR 1.1 / fWAR 0.3

3年ぶりに古巣へ凱旋を果たした、あたおかリリーバー。
怪我開幕→絶好調→不調→好調と激動の一年となったものの、最終成績は素晴らしいものだった。
あのチェンジをまた見れたこと、来年も見れることが感慨深い。

ジョニー・ブリトー Jhony Brito

25試合13先発
9勝7敗1セーブ
90.1回
防御率 4.28
72奪三振
WHIP 1.22
rWAR 0.7 / fWAR 0.4

チーム事情でルーキーながら開幕ローテ入りを果たし、先発としては防御率6.32と目を向けられないレベルだったものの、ロングリリーフとしては12試合で37.2回 防御率1.43とまるで別人のような投球を魅せた。
ここ数年キングが担っていたハイレバロングリリーフを任せられれば来季にとんでもない武器になりそう。
カーブがお美しい。

ランディ・バスケス Randy Vasquez

11試合5先発
2勝3敗
37.2回
防御率 2.87
33奪三振
WHIP 1.27
rWAR 1.0 / fWAR 0.1

スポットスターターやロングリリーフとして様々な役割を担った新人投手。
前述のブリトー以上に起用スケジュールが乱れていた(NPBでいう投げ抹消や不定期なロングリリーフが再三行われた)のに関わらず安定的な成績を残せたり、ランナーを背負いながらも逃げ切る器用さが個人的には印象を受けました。
ただ、見た目的にも裏の指標を踏まえてもかなり運が味方になった様に見受けられるので(FIP4.98、ハードヒットがアウトになるのが散見された、降板時に残したランナーが後続により残塁になった確率が高かった等)、来季は投球の質で抑えてほしいところ。

?ランク:オーディション大成功

オースティン・ウェルズ Austin Wells

19試合
.229/.257/.486/.743
4ホームラン
13打点 8得点
rWAR 0.1 / fWAR 0.4

9月にメジャーデビューを果たし、19試合という短い間に打撃(でも守備でも爪痕を残したキャッチャー。
先月から私がずっと「令和のポサダ(90年代〜2000年代の黄金期を支えた伝説の打撃型キャッチャー)」と声高く叫んでいる通り、来季以降はスタメンマスクを勝ち取り、ヤンキースの要として高みへ連れてってほしい。
マイナー時代から課題とされていた守備ではリードが高く評価をされた一方、肩力まだまだ発展途上。

ジェイソン・ドミンゲス Jasson Dominguez

8試合
.258/.303/.677/.980
4ホームラン
7打点 6得点
rWAR 0.2 / fWAR 0.3

初打席で殿堂入りが確実視されているジャスティン・バーランダーから特大ホームランを放ち、8試合で大暴れをした20歳センター。
世界中のヤンキースファンに未来への希望を与えた直後に肘の怪我でトミー・ジョン手術が必要となり、どん底へ叩き落とした点も最早伝説の始まりに相応しいと思ってきたくらいには逸材としての期待値が限りなく高い。
来季途中には復帰予定なので、今度こそポテンシャルの高さを結果に繋げて見せつけてほしい。






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