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【NYY #6】絶不調のヤンキース、どうした(Game 10-21まとめ)

こんにちは、KZillaです。

前回はシーズン開幕後の最初の3カードについてまとめました:

本業(気持ち的には野球観戦が本業ですが、生活費を稼ぐ方の本業を指しています...)が忙しく、2週間ぶりの投稿となりますが...
この2週間、結構な不調が続いてしまっていました。

では振り返っていきましょう:

総評:イマイチ

現地4/12〜4/25の間で4カード12試合が行われましたが、結果は5勝7敗、シーズン合計9勝12敗となりました。
現地4/25時点ではAL東地区最下位(オリオールズと同率)となっており、途中でAL単独最下位に落ちたり、5連敗したり、とお世辞でも良いとは言えない内容でした。

各パーツの評価としては、
先発:× >エースのコールは100 点満点の働きで、引き続き大役をしっかり担っている。それ以外はボロボロすぎ。
中継ぎ:◎ >引き続き好調。最近は最初の数イニングより、後半のブルペン登板の方が楽しみになっているくらい。
打線:× >現時点での最大の課題。勝ち試合でも打線が上手く繋がった事例が少なく、現状としてとてつもなく貧打。

と総合的にはかなりイマイチでした。前回記事では、

シーズンも始まったばかりなので、こうするべきああするべき等の意見はまだありませんが、現時点ではそこまで大きい懸念はないとの認識です。このまま試合数を重ねていけば(大きい怪我等なければ)地区優勝を目指せる勝利数を重ねられると思います。

と言いましたが、もう少しで1ヶ月経つこのタイミングで寧ろ調子が下がってきているので、正直今は少し心配です。笑

それでは各カードについてまとめていきます:

Game 10-12: @Toronto Blue Jays

初戦は最強バッテリーのコール+ヒガシオカがほぼ二人だけで勝ち試合を稼ぎましたが、残り2戦は先発のタイヨンクルーバーがそれぞれ試合を作れず2連敗で終わってしまいました。
普段であれば強打者揃いの打線が失点分を取り返してくれますが、主犯のDH スタントン・C サンチェスを中心に打線がまあ打てませんでした。
おまけに最終戦はサヨナラ負けを喫してしまい、かなり後味の悪い形で本拠地へ帰ることになりました。

Game 13-15: vs Tampa Bay Rays

昨季対比弱体化したはずの宿敵レイズに手も足も出ず、3タテスイープを喫してしまいました。
DH スタントンが3試合で2HR出ましたが、それ以外特筆すべき成績を残した野手は一人もおらず、最終戦ではエース先発日にも関わらず敗北という情けない結果に...

Game 16-17: vs Atlanta Braves

ブレーブスとのプチカードは1勝1敗で仲良く分けました。
初戦は5連敗中での勝利でしたので、ファンとしてはかなり安心をしましたが、試合内容的にはヤンキースの貧打打線が自爆する前にブレーブスのピッチャーが自爆しただけ(笑)。
2試合目は最終回にLFフレージャーが(シーズン17試合目にしてようやく...)今季初打点を記録したのみで、それ以外は打線が起きてくれず...

Game 18-21: @ Cleveland Indians

最後はインディアンズに対し3勝1敗、と久しぶりのカード勝ち越し!
打線が(まだまだ本調子とは程遠いものの)、本来の持ち前であるパワーを発揮し4試合で8HRを放ち、少しずつ希望が見えてきました。
一方先発は(コール以外)引き続き奮わず、いよいよシーズン開始後の様子見/猶予期間が終わるので、選手の入れ替え等も見られるかもしれませんね。

トピックス:引退、謎起用、ブーイング...

<(一応)正一塁手が電撃引退>
正一塁手ボイトの離脱中に代わりを務めていたジェイ・ブルースがあまりにも結果を出していなかった為、シーズン4カード目辺りからベンチスタートとなっていましたが、レイズとの最終戦前になんと引退を表明しました
様々な球団にて多くの功績を残した後、キャリアは晩年に差し掛かっていたので引退自体はそこまで驚きではないものの、シーズン途中、しかも開幕間もないこのタイミングにはびっくりしました。
これで(今年を含めた場合)14年間で319HR、20.0WARと素晴らしいキャリアに幕を閉じることになりましたが、全盛期にヤンキースへ来てくれていたらファンには愛されていた存在となっていたでしょう。お疲れ様でした!

<謎起用:敗戦処理係を先発>
レイズとの初戦で、2年目のニック・ネルソン投手をオープナーとして起用しました。
オープナー起用自体は何も違和感はなく、寧ろ先発陣が不安定の中もっと積極的に使用していくべきだと思いますが、

①彼はリリーフ陣の中で下から2番目の立ち位置で、主に敗戦処理を任されている
②今季の成績は投手陣の中でもダントツに最下位で、起用時点の防御率が9.00と自信をもってマウンドに立たせる投手ではない(本記事執筆時点も9.72)

上記2点を踏まえると、この采配は不可解すぎました。
最近弛んでいる打線を活気つける為にあえてビハインドからスタートをしたい、という作戦なのかと思うくらい理解不能でした。(結果、初回に2点を取られてそのまま負けました)

しかも前日がオフだったので、リリーフ陣は全員登板可能でした。今季絶好調のロアイシガやオープナー実績のあるグリーン、一番頼れるロングリリーフのセサ等々、明らかにもっと良い選択肢が沢山あったので尚更謎でした。
(下記はブルペン主要メンバーの4/24時点成績。ネルソンとリットキーを除けば全員防御率2点を切っているのを踏まえると???しか出てきません)

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<ファンは大炎上中>
5連敗後、主にインディアンズ戦で勝ち星を稼いだものの、依然としてファンの心境はここ数年で最悪レベルの険悪さが続いています。
ネット上に加え、現地でも「Fire Boone(ブーン監督)」「Fire Cashman(キャッシュマンGM)」「F**k Hal(ハル・スタインブレナー オーナー社長)」等の野次が飛んでいた他、本拠地でのレイズ戦では1ヶ月目にして既にフィールドにゴミを投げ込むファンが出てくる程でした。
またここ2年怪我でまともに出場出来ていないDH スタントン、2年連続で不調に陥っているC サンチェス及びSS トーレス、(本人のせいではないが)もっと強打者がいるのに何故か3番起用が続いていたCF ヒックス辺りに批判が集中してしまいました。
辛辣で有名なヤンキースファンですが、勝ち続ければすぐ黙るので(笑)選手の皆さんには是非見返して欲しいですね。

今後の見通し

個人的な見解ですが、今がどん底だと思います
前回記事でも言いましたが、色々と問題はあるものの、基本的には時間が解決をしてくれると思っています。
打線については、ここまで全員が同時に不調になるのは中々見たことがありませんが、実力者揃いですし、全員巻き返すであろうと考えています。

一方、先発陣についてはそこまで楽観視出来ないかと思いました。シーズン前の戦力構造でも記載した通り、(下記リンクご参照)

エースのコール以外はいずれもハイリスク・ハイリターンの選手ばかりであり、現状はハイリスクの部分が顕在化をしてしまっています。
特に怪我をしていないヘルマン(DV問題に関する処分で昨季出場なし)以外は怪我明けで本来の実力に戻せていない状態ですが、今季中に調子が戻らない可能性も考え、選手の入れ替え等も視野に入れておく必要があると思います。
早速26日のオリオールズ戦には若手有望株デイビー・ガルシアが先発予定となっており、彼が頭角を現してくれればかなり心強いですね。
その他でもロングリリーフとして6回無失点登板をしている、出だし好調のマイク・キングにも期待しています。

勿論今のローテメンバーをもう少し見守るべきではありますが、借金に取り返しがつかなくなる前には切り替えをする必要があり、そこを見逃してしまわないことを祈っています。

次回の記事までには借金返済・打線の復活・先発陣の安定、のうち2つでも出来ていれば合格かな、と思います。
ではまた次回!

(引用:Baseball Reference、Getty Images、MLB/Yankees公式SNS等)

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