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【体験談】産後1ヶ月が運命の分かれ道!?〜産後クライシスを防ぐために夫ができること〜

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こんにちは、「東京パパ育児ラボ」です。筆者は東京在住、共働きで3歳児を育てる30代パパ。自身も6ヶ月の育休を取得し、育児の苦楽を肌で感じてきました。

さて、今回は「産後1ヶ月が運命の分かれ道!?〜産後クライシスを防ぐために夫ができること〜」というテーマでお届けします。

産後クライシス」という言葉、聞いたことありますか?まるで台風のように、産後の夫婦関係に突如として訪れる危機のことを言います。特に産後1ヶ月は、ママの体調も万全ではなく、新生児のお世話で寝不足になりがち。 まさに嵐の真っ只中!この時期をどう乗り切るかで、その後の夫婦関係、ひいては家庭のあり方が大きく変わってくると言っても過言ではありません。

多くの男性にとって、育児は未知の世界です。私自身、育休を取得するまでは、「なんとかなるだろう」と甘い考えを持っていました。しかし、現実はそんなに甘くはありませんでした。特に、産後1ヶ月は想像を絶するほど大変な時期です。

しかし、安心してください。実は、産後1ヶ月の時期に、パパだからこそできることがたくさんあるんです。

巷には育児に関する情報が溢れていますが、その多くは母親目線のものばかり。父親目線の情報はまだまだ少ないのが現状です。この記事では、私自身の6ヶ月の育休取得経験に基づくリアルな体験、そして先輩パパママへのインタビューから得られた知見をもとに、産後1ヶ月の時期に夫(パパ)ができる具体的なアクションプランを詳しく解説していきます。
さらに、我が家で実践した「ジーナ式」の活用法についても紹介します。

「うちの夫にも読ませたい!」 と思わず言いたくなるような、そして、「これなら自分にもできるかも!」 と、多くのパパに思ってもらえるような、そんな記事を目指しました。

この記事を読むことで、あなたが得られるメリットは以下の3つです。

  1. 産後1ヶ月のママの体と心の状態を、深く理解できる

    • 筆者自身の経験談に加え、医学的な知見や統計データ、専門家の意見なども踏まえ、具体的かつ多角的に解説します。

  2. 産後1ヶ月に夫(パパ)ができる具体的なアクションプランが分かる

    • 育児・家事の具体的なタスクから、夫婦で実践できるタイムスケジュール例まで、明日からすぐに実践できるノウハウが満載です。

  3. 夫婦で協力して、産後の危機を乗り越え、より強い絆で結ばれる

    • 産後クライシスを回避し、夫婦の絆をさらに深めるためのヒントが見つかります

ぜひ最後までお付き合いください!

第1章:基礎知識編

なぜ産後1ヶ月が重要なのか?

「産後1ヶ月が運命の分かれ道」とは、よく言ったものです。ここでは、その理由を徹底的に解き明かしていきます。この章を読むことで、産後1ヶ月がいかに重要な時期であるか、そして、なぜ夫(パパ)の積極的な関与が必要不可欠なのかを、深く理解できるはずです。

産後1ヶ月が重要な理由その1:体力面

産後の母体は交通事故に匹敵するダメージを受けている

まず、出産を終えたばかりのママの体は、「交通事故レベルのダメージ」を受けていると言われるほど、満身創痍の状態です。しかし、多くの男性が、この事実を正しく認識できていません。「産後1ヶ月は安静に」とは言うものの、その言葉の裏にある、ママの壮絶な体力回復のプロセスを、あなたは本当に理解できているでしょうか?

ここでは、産婦人科医の意見や、公的なデータ、さらにはロンドン大学の研究結果などを交えながら、産後1ヶ月のママの体の真実を、徹底的に解説していきます。

ダメージを受けた子宮の回復:約6~8週間
妊娠・出産によって、子宮は大きく伸び、そして収縮します。この回復には、約6~8週間かかると言われています。

会陰切開や帝王切開の傷の痛み
出産時にできた傷は、座ったり歩いたりするだけでも痛みを伴い、回復には時間を要します。特に、会陰切開の傷は、排泄時にも痛みを感じるため、精神的な負担も大きくなります。
ロンドン大学の研究によると、会陰切開を経験した女性の約90%が、産後2ヶ月間、何らかの痛みを経験していることが報告されています[2]。これは、多くの女性が、産後しばらくの間、痛みを抱えながら育児をしているという現実を示しています。

後陣痛
子宮が元の大きさに戻ろうとする際に生じる、収縮の痛みです。特に授乳中は、オキシトシンというホルモンが分泌され、子宮の収縮が促されるため、痛みを感じやすくなります。「後陣痛、恐るべし」と、私の妻も、その痛みに顔を歪めていました。

悪露
産後数週間続く、子宮からの分泌物です。量や期間には個人差がありますが、生理用ナプキンでは対応できないほどの量が出ることもあり、専用の産褥パッドが必要です。

母乳トラブル
乳腺炎などの母乳トラブルは、産後によく見られます。乳房の痛みや発熱に加え、授乳が困難になるケースもあります。乳腺炎は、産後女性の約10%が経験すると言われており、決して珍しいトラブルではありません[3]。
さらに、英国国民保健サービス(NHS)は、産褥期におけるホルモンの変化や体力の低下が、疲労感、睡眠障害、気分のむら、そして身体的な痛みをもたらすと指摘しています。[1]

これらの症状に加え、頻回授乳による睡眠不足、慣れない育児への不安など、ママの体は、肉体的にも精神的にも、限界ギリギリの状態と言えるでしょう。

専門家の意見
米国の著名な産婦人科医であるDr. Sarah J. Buckleyは、その著書「Gentle Birth, Gentle Mothering」において、次のように述べています。

産後は、女性が人生で最も体力的にも精神的にも大きな変化を経験する時期であり、周囲のサポートが不可欠である」[4]

Gentle Birth, Gentle Mothering

この言葉からも、産後1ヶ月のママの体調が、いかにデリケートな状態であるかが分かります。

夫(パパ)にできること

  1. 妻の体調を最優先に考える:

    • 「自分にできることは限られている」と決めつけず、まずは妻の体調を最優先に考え、少しでも休めるように積極的にサポートしましょう。

    • 例えば、夜間の授乳を交代したり、休日にママが一人でゆっくりできる時間を作ったりすることが挙げられます。

  2. 痛みの理解と共感:

    • 出産に伴う様々な痛みを「知識」として理解し、その上で妻の痛みに共感し、寄り添う姿勢を示しましょう。

    • 例えば、妻が「痛い」と訴えた時には、「痛いよね、辛いよね」と声をかけ、背中をさすったり、温かい飲み物を用意したりするなど、できる限りのサポートを心がけましょう。

  3. オープンなコミュニケーション:

    • 体調や気持ちの変化について、夫婦でオープンに話し合える環境を作りましょう。

    • 「今日はどんな感じ?」「何か手伝えることはある?」など、日常的に声をかけるように心がけ、何でも話せる「夫婦のホットライン」を構築しましょう。

結論

産後1ヶ月のママの体は、想像以上に大きなダメージを受けています。この時期に、夫(パパ)が積極的にサポートすることが、ママの体力の回復、そして夫婦の絆を深めることに繋がります。

しかし、体力面のサポートだけでは十分とは言えません。

実は、産後1ヶ月のママを支えるためには、もう一つ、見過ごされがちな、そして非常に重要な側面を理解しておく必要があるのです。

それが、「精神面」のケアです。

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