速弾きに対する誤解、のお話。
ハロー、こちら東京メタルシティです。
桜も咲いた柔らかな春の昼間です。花粉さえなければねぇ、と独りブツブツ言ってます。
みんなは元気にしてるかな?ほうじ茶でも飲んで少しお話しましょう。
唐突ですが、ギターには何故か『速弾き』という言葉があります。不思議ですね。ピアノの速弾き、とかはあまり聞きません。超絶技巧、という言葉は聞きますが。
フルートの速吹なども聞いたことはありません。あるのかな?たぶんないよね。
なんでギターは速弾き、というのだろう。
これは誰が言い出したんでしょうね。
速弾きというのが一般に言われるようになったのはDeep PurpleのBurnのリッチーのソロくらいから、というのを聴いたことがありますが、
どうなんでしょうか。
この速弾きという言葉は一般化されすぎてるが故に揶揄の対象にもなりやすいものです。
ギターやってると必ず聞くことになります。
「速いだけ」とか「感情がこもってない」とか。
アレも不思議なんだよな〜、とずっと思ってます。
ただの表現技法の一つなんだから、速いだけみたいな指摘の無意味さはすぐ分かっていただけると思います。でも、無茶苦茶な話ですよね。
分かりやすい技術だからそう言われるんだと思います。ボーカルに対して「ピッチが良いだけ」みたいなこと言うのとおんなじくらい意味ないよなぁ〜と思うわけですが。
でも、世の中あるあるですね。悲しいことですが。
ただ、まぁそんなことはもう勝手にしてくださいとしか言えないのですが、
今日言いたいのは別に速弾きは速弾きという訳じゃないということです。
曲にはテンポというものがありまして、その中には拍という区切りがあります。速弾きといってもそれらを追い越すような演奏をする訳じゃなくて、どちらかというとその区切りの中で細分していく技術です。
加速していくのではなく、音の長さを半分、また半分と折り畳んでいく技術と時間感覚ですね。
英語だと一般的にシュレッド(細かく刻む)と言われますが、そっちの方が語感としても妥当だと思います。
速弾きを出来るようになりたい、と言う方もいらっしゃると思いますが、速く弾く=音を速く弾くという意識から少し変えて(ありがちですが、拍にはまらなかったり追い越し意識が強すぎてガチャガチャした感じになりやすいです)、一つの音を半分、また半分と細かく折り畳んでいく意識を持った方が力まずに取り組めると思います。
技術自体が他人に対して価値を持つわけじゃないけど(それより自分が情熱や探究心を燃やせるかの方が大事ですね)、技術を持つことによって取り組みの制限がなくなるのはとても良いことだと思います。
ボクもまだまだ速弾き頑張ろうと思ってます。
技術に対する誤解も少しずつ減らしていきたいですね。
東京メタルシティより愛を込めて
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