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続けることで見えるもの、のお話し。

ハロー、こちら東京メタルシティ。
小雨の降る春の木曜日です。雨ごとに緑が柔らかく輝いていきます。
みんなどう過ごしてるかな?お茶でも飲みながら少しお話ししましょう。

音楽をやっていて、『凄い人』っていますよね。独自性というかちゃんと個性的な発想があってキャラクターのようなものが成立してる人。
音楽だけじゃないけど、物事に対して斬新な角度で捉えられたりアイデアを出せる人。
ボクは若い頃からそういう人たちを横目で見てまして、すごいなー、と思ったり時には引け目を感じて落ち込むこともありました。

ちょっと新しい感じの音楽やってたりとか何やら強烈な印象があったり、ちゃんとロックンロールを背負ってたりとか、そういう人たちを見る度に「すごいなー」と「ボクは凡だなぁ」の合間を行き来してたような気がします。
ボクは自分の好きなことをただ整理してるような感じの時もあるし、あまり斬新なことを考えてはいないよなぁと思ったり。

とはいえ、これは大事なことだと思うのですが、だからといってボクは自分が「向いてない」とは思いませんでしたし、仮に向いてないとしても向いてなかったらなんだよ、好きだからやってるんだよね、って気持ちも持ってました。

すごいなーと思ったらちょっと考えて自分できそうなことを探してみるとか、比べて落ち込んでしまったら別のことを考えてみるとか、そんなこともしていました。落ち込むってことはまだ自分の可能性を信じてることでもあると思いますし。
諦めてたら落ち込む必要もない。

最近では比べて落ち込むというのではなく「どういう風にやってるのかな?・取り組んでるのかな?」という方にほぼ振り分けることが出来るので好奇心も刺激されますし、割と楽しいことです。取り組めば大体のことが出来る様になりますし。

そして大事なのは歩き続けることなんだなぁと思います。気がつけば随分と長い距離を歩いてきてはいるように思います。
ボクが今いるところにボクより早く着く人も沢山沢山いるでしょう。近道を発見して通り越していく人も沢山いると思います。
でも、ボクが歩いた距離を同じ脚で歩ける人は他にはいない訳です。当たり前のことを当たり前に言ってるだけで恐縮なんだけど。
ふと気がつくわけです。これは替えが効くものではないなと。たとえ限りなく凡だとしても、この歩いてきた距離と思考・試行の積み重ねは誰にも譲れない大事なものと分かるわけです。
そこから出るもの、作られるものは凡かも知れないけど、紛れもなく替えの効かない自分自身なんだなぁと思うと、最近は改めていろんなことが楽しいです。

世の中はやはり、独自性や新規性があること、明確なキャラクターをもつことが『才能がある』とジャッジされる訳ですが、実はそうではない道にも物凄い喜びがあることを多くの人にも知ってほしいなぁと思ってます。
これも音楽だけのことじゃないけども。
そして「人と比べない」って言葉の本当の部分じゃないかなぁと思ってます。

自分の道のりを大事にしていきましょうね。

東京メタルシティより愛を込めて

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