もりしげ先生一問一答【花右京メイド隊/こいこい7/サクラサクラetc……】
『花右京メイド隊』『こいこい7』『フダンシズム-腐男子主義』etc……連載デビューを果たした1999年から、数十年に渡り様々な美少女が登場する作品を描き続けてきたもりしげ先生。そんな先生に、一問一答形式で直撃します!
Q1.本気でプロの漫画家を目指そうと思ったのはいつ頃ですか?またそのきっかけは。
もりしげ先生(以下もりしげ):小学生の頃からです。当時は楽しみが絵を描くことくらいしかありませんでしたので。
Q2.はじめて本格的に漫画を描いたのはいつ頃ですか?
もりしげ:トーンは中学生から、付けペンは大学生でした。付けペンを手に入れるのに苦労をした覚えがありますね。
Q3.学生の頃はどんな生活を送っていましたか?
もりしげ:ひたすらアルバイト三昧でした。
Q4.アマチュア時代に、どれくらいの原稿を描いていましたか。
もりしげ:月産10~30Pくらいでしょうか。アルバイトの忙しさで変動していました。
Q5.商業デビューのきっかけを教えてください。
もりしげ:司書房さんという出版社に何回か持ち込みに行って、なんとか掲載まで漕ぎ着けることが出来ました。その後、アルバイトをしながら作品を描いていたら、秋田書店さんからお声をかけていただきました。今でも有難いことだと思い続けております。
Q6.ネームの切り方を教えてください。
もりしげ:
①ざっくりとした展開を短文で書く。
②頭の中に浮かんだ台詞を付箋に書き出していく。
③全体の調整をしながらコマを割り、絵を入れる。
Q7.ネームを切る際に意識しているポイントがあれば教えてください。
もりしげ:総没に備えて、主題への道筋の残し方だけは考えておくことです。
Q8.現在作画に使っている画材や、デジタルであればソフトなどを教えてください。
もりしげ:人物などはかぶらペン (zebra) と筆サイン細字 (zebra)。仕上げにはComicStudioを使っています。
Q9.作画の際こだわって描いているポイントを教えてください。
もりしげ:見易さだけは常に心がけていたいですね。
Q10.「これを覚えてから作画がグッと良くなった、効率が上がった」というテクニックなどがあれば教えてください。
もりしげ:残念ながらございません。あったら是非とも教えていただきたいです。
Q11.作品のアイディアは、どのようにして思いつかれるのでしょうか?
もりしげ:編集さんのお話を伺ってから、形に出来るかを考えてみます。とにかく、まずは依頼内容次第ですね。
Q12.連載開始前に、どれくらいまで連載案を固めていますか?
もりしげ:自分用に全体的な時系列表やキャラクターの感情の折れ線グラフと結末までの荒いネームを作っておきます。ある程度まで形にしておけば、追加の意向などを反映させ易いからです。
連載が進むにつれて自分用のネームと、提出用のネームの内容は別物になっていきますが、自分の中だけで完結している物語を描くよりは、編集さん的に面白いものになっているのではないかと思いたいですね。
Q13.デザインや背景設定など、キャラクター像はどのようにして固めていきますか?
もりしげ:編集さんとの打ち合わせやネーム直しなどで固められていきます。
Q14.現在連載中の『サクラサクラ』について。本作の連載案はどのようにしてまとまっていったのでしょうか?また、「少子化が極限まで進んだ世界」というアイディアはどのようにして思いつかれたのでしょうか?
もりしげ:毎回、依頼内容が連載案のようなものですね。アイディアは、公園に老人しかいない光景を見ていたら浮かんできました。
Q15.本作のメインキャラ5人(春、姫城さん、敷島さん、唯野先生、橘先生)はどのようにして・どのような順番で生まれていったのでしょうか?
もりしげ:姫城・春・唯野・敷島・橘の順番です。
Q16.本作から絵柄が少し変わっているように見受けられるのですが。
もりしげ:常に絵も話も試行錯誤しております。
Q17.最後に漫画家を目指す学生の方へメッセージをお願いします。
もりしげ:漫画以外の技能があった方が、漫画にとってもプラスになると思います。青春を謳歌してください。