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デュアルモメンタム投資 #2:デュアルモメンタムの基礎的知識

こんにちは、バムです。
#1のモメンタムに引き続き、今回はデュアルモメンタムの基本的な概念を説明してみます。


デュアルモメンタムの基本

デュアルモメンタム戦略の基本的な考え方は、市場のトレンドを利用してリターンを最大化し、下落リスクを最小化することです。
そのために2種類のモメンタムを使うためデュアルモメンタムと呼ばれています。すなわち「絶対モメンタム」と「相対モメンタム」を利用します。

相対モメンタムとは?

相対モメンタムとはある資産のパフォーマンスを他の資産と比較する方法です。例えば、株式と債券の2つの資産クラスがある場合、過去の一定期間(例:12ヶ月)のパフォーマンスを比較し、より良好なパフォーマンスを示す資産に投資します。#1で説明したモメンタムファクターとは相対モメンタムと同じものと考えてください。詳しくは第一回のnoteを参考にしてください。

絶対モメンタムとは?

絶対モメンタムとは特定の資産のパフォーマンスをその資産の過去のパフォーマンスと比較する方法です。特定の期間(例:12ヶ月)における資産のリターンが正(すなわち、過去の価格よりも高い)の場合、その資産に投資します。リターンが負の場合はリスクの低い資産(例:キャッシュや短期国債)に移動します。
比べる特定の資産とは自分自身でも問題ありません(例えばSPYに投資するときに、100日移動平均が負の時はキャッシュに退避する、正の時はロングポジションを保有するやり方は絶対モメンタムと同じです)

なぜデュアルモメンタムを求めるか?

  • 市場の不確実性: 現代の投資環境は不確実性が高く、マーケットは非常にボラタイル(価格変動が大きい)です。

  • モメンタム戦略: 価格が上昇する銘柄を保持し、逆に下落する銘柄は避ける戦略。歴史的に高いリターンを実現してきました。

デュアルモメンタムの基本構築

  • 相対モメンタム: 他の資産と比較して、どの資産が最も好パフォーマンスかを判断。

  • 絶対モメンタム: ある資産の過去のリターンが正か否かを判断。

  • 組み合わせの魅力: これらを組み合わせることで、市場の上昇時はリターンを最大化し、下落時はリスクを最小化。

デュアルモメンタムの優位性

バックテスト実例も確認しましょう。

  • リスクの軽減: 絶対モメンタムを使用して大きな損失を回避。

  • リターンの最大化: 相対モメンタムを活用して市場平均を上回るリターンを実現。

  • デュアルモメンタムで良いとこ取り

デュアルモメンタムの実行にあたって

  • ユニバース(投資先資産)の選定: 主要な資産クラスにはS&P 500, 米国債, 金など。

  • ルックバック(評価)期間: 一般的には直近12ヶ月(または直近一か月を除く過去12か月)のリターンを基に評価。

  • リバランス頻度: 月次でポートフォリオのリプリケート(=リバランス)

  • リスク管理: 退避先アセットのポジションを決定。一般的にはキャッシュや短期米国債に移行。

デュアルモメンタムのバックテスト実例

今回はportfolio visualizerを使って実際のバックテストを確認します。
赤のグラフはSPY(S&P500指数ETF)となります。
期間は2020年1月1日ー2023年8月11日で統一しています。
それぞれの違いを確認しましょう。

相対モメンタムのバックテスト


相対モメンタム

モメンタム(相対モメンタム)は強いものを買うスタイルのため、上昇トレンドにうまく乗れた時の爆発力は大きいです。

絶対モメンタムのバックテスト


絶対モメンタム

絶対モメンタムは地合いが悪い時期には安全資産へ退避します。そのため長いドローダウンを避けやすくなります。リスクを減らすことはリターンに直結します。

デュアルモメンタムのバックテスト

デュアルモメンタムのバックテスト

これは最初の相対モメンタムのバックテストに絶対モメンタムの要素を追加したものです。デュアルモメンタムは攻守を兼ね備えたスタイルです

モメンタムに共通する点とは?

それぞれ特色が異なるモメンタムですが、どのモメンタムもSPYより良好なリターンとシャープレシオでした。

まとめと今後の展開

いかがだったでしょうか、駆け足ながらデュアルモメンタムとは何かを説明しました。次回以降はportfolio visuallizerの実際の使い方、モメンタムの危険性、など予定しています。

この記事は過去13年間で200倍のリターンを得たデュアルモメンタムという投資スタイルについて解説していくnoteになります。


#この先は何も書いていません。初めてのnoteなので有料設定時の挙動やシェアの協力など設定したときにどのような表示になるかいろいろと試してみたいと思っています。よろしくお願いいたします。


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