メルカリの旅アプリ「mertrip」を使ってみた
【追記】2018年12月20日、メルカリのグループ会社であるソウゾウは2019年1月31日に「mertrip」のサービス終了すると発表しました。
2018年11月1日(木曜日)、株式会社メルカリの100%子会社である株式会社ソウゾウが、旅のストーリーを共有する「mertrip」というアプリを密かにローンチしました。
世間に対しての大々的な発表はありませんでしたが、既にアプリストア上で公開されているので、どういうアプリなのか紹介したいと思います。
どんなアプリ?
メルトリップに関する情報はまだまだ多くはないですが、一言で言うと「旅先の思い出を共有する」アプリです。
メルトリップを使うと、旅先で撮った写真が「マップ」と「旅程」の形で自動的にまとめられます。そして、旅先での思い出話やお役立ち情報などをページに記入すると、ストーリー(旅の日記)が完成し、旅の思い出を他の人と共有することができます。
ストーリーの編集は、通信環境を必要としないため、飛行機の中など、いつでもどこでも思い出をまとめることができるようになっています。
他の人はメルトリップ内で投稿された情報から、まだまだ世間には広く知られていないユニークな旅情報を入手することができます。
思い出共有者が旅した時期、旅費、旅ルートが分かるので、そのような情報を参考にすれば、自分の旅程が組み立てやすくなります。たとえば、旅ルートは、距離感を直感的に教えてくれるので、自分の計画している旅程内でその場所に訪れることが可能かどうか判断しやすくなります。
もし思い出共有者の情報が参考になり、あなたがハート型のお気に入りボタンを押せば、思い出共有者はチップという対価を得られるようです。
チップは現時点では現金に還元したり、メルカリの買い物でポイントとして使用することができないようですが、将来的には「現金」「マイル」などのようなかたちで、思い出共有者の次の旅が安くなるようにしたいそうです。
ちなみにチップはストーリーを作成したときに1番稼ぐことができます。写真や情報を多く記載するほど、多くのチップが獲得できるような仕組みになっています。
なぜ旅なのか?
メルカリグループは、現時点で、ものの取引をするフリマアプリの「メルカリ」、お金の取引をする金融関連事業「メルペイ」、それ以外の経験やことを扱う「ソウゾウ」の3つから成り立っています。
ソウゾウは次のメルカリ級ビジネスを新たに作ることをミッションとし、「コミュニケーション」「旅行」「VR、AR」の領域で検討した結果、ゲームチェンジャーになれる可能性があるとして、旅行事業に絞ったそうです。(Business Insider「メルカリ、旅行事業参入へ 。子会社「ソウゾウ」旅行プラットフォームを今秋開始」より)
アプリを使ってみた感想
正直、まだまだ簡単には旅のストーリーを共有することができません。アプリが自動的にストーリーの型を作成してくれるのは魅力的ですが、肝心の中身を作成するにはやはり労力と時間がかかってしまいます。Instagram のストーリーのように動画で投稿できるほうがはるかに簡単で楽ですし、労力や時間がかかるのであれば個人的には Youtube や note のコンテンツを積極的に作成します。
また、情報がタイムラインで流されるため、情報の整理がされていないため、能動的にストーリーを検索して情報を取得することができません。現時点では、投稿された情報をただ眺めて見るだけの旅行ガイドブックのような感じです。
けれども、公開されたストーリーの中には検討もしていなかった面白い旅先や日本でも面白い旅の仕方があり、インスピレーションを得るのにはいいなと思いました。例えば、「北海道で六花亭を巡る旅」というように、北海道に散らばる六花亭関連の場所を訪れる旅は、少しマニアックなコンテンツで個人的には好きでした。
Instagram でも旅に関するインスピレーションは得られますが、大半が写真からだけのものです。仮にインスピレーションを得ても、そこに行こうと思った時に住所が載っていないことがあります。写真だけでは伝わらない情報や、お店の情報などが整理されていると旅行者としては助かります。
最後に、おそらく世間に大々的に「メルトリップ」のローンチを発表しなかったのは、初期ユーザーと一緒にアプリを良いものにしていくためだと思うので、是非ソウゾウの皆さんには開発を頑張ってもらい、旅の仕方をアップデートしてもらいたいです。
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