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コロナウィルスと信憑性

ポール・グレアム(Paul Graham)が執筆したエッセー「Coronavirus and Credibility」の日本語訳になります。

2020年4月

最近、テレビのジャーナリストや政治家たちがコロナウィルスはインフルエンザほど悪くないだろうと自信に満ちた様子で言っている動画を見た。その動画に関して私を驚かせたのは、彼らがどれほど間違っているように見えるかだけでなく、どれほど大胆でもあったかだった。どうして彼らはそのようなことを言うのが大丈夫だと思うのだろうか?

私が気づいたその答えは、彼らは自分たちが巻き込まれるとは思っていなかったということである。彼らは誤った予想をすることにどんな危険があるのかを理解していなかった。こういった人たちは常に誤った予想をし、処罰を免れている。なぜなら、彼らが予想することは、あまりにも感傷的な結果なので、彼らは偉そうに振る舞ってその場を切り抜けることができるからである。または、彼らが予想することはかなり遠い未来に起こるので、わずかの人たちが何を言ったのかを覚えているからである。

伝染病は違う。伝染病はあなたの予想を迅速かつ明確に偽る。

しかし、伝染病は非常に珍しいため、これらの人たちは明らかに伝染病が起こり得ることでさえあることを理解していなかった。その代わりに、彼らは自分たちの通常の手口をただ使い続けた。それは、伝染病が明らかにしたように、彼らが理解していないことに関して自信を持って話しているということである。

このような出来事は、上に述べたように人びとの物差しを測るユニークで強力な方法である。ウォーレン・バフェットWarren Buffettが言ったように、「誰が裸で泳いでいるのかをあなたが知るのは、潮が引くときだけである」そして、潮はかつてないほどにちょうど引いた。

私たちはその結果を見たので、自分たちが見たものを覚えておこう。なぜなら、伝染病は私たちがこれまでに経験する可能性がある最も正確な信憑性credibilityのテストだからだ。私はそう願うよ。


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