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白タクに乗った話
今日は移動日。スクレからポトシに行くよ。
今日はたったの3時間のバスの旅だから、きっと安く済むし、運賃に300円を奮発してリクライニング付きの二階建てのバスで景色を楽しむんだ。
朝、ホステルの受付の人に聞いた通り、相変わらず地元度99%のバスに揺られ、相変わらず運転手の隣に座るので、運賃のお会計係など手伝いながら
「あ、野ブタがプラスチックのゴミを食べながら歩いてる。環境汚染はいけないね。うふふ」などと景色を楽しんでいたら、
なんと「ミリタリー ボリビア」とゲートのかかった建物に突入。皆さん銃を携帯してるし、迷彩服をお召しになってますね…。
運転手が「あれ?ここじゃなかった?どこに行きたいんだっけ?」と聞くので
「我、ポトシ行く、故に、バスターミナル行く」と答えたら、
「よし分かった、ポトシだな。連れて行ってやるよ!」と自信満々で、
どう見ても、近くのバスロータリーではない、ガレキ場みたいな所で降ろされた。
うわー、これ絶対面白い展開にしかならないわと思っていたら、運転手さんが目の前の乗用車を指さしている。
運転席で昼寝をしているお兄さんに、「ポトシに行きたいの」と一応言ってみると
「よしきた!」と。えぇえ…
どう見ても普通の8人乗り乗用車です。バスどころかタクシーですらありません。
スクレからポトシまで25ボリで行くと言うので、面白そうだからお世話になることにしました。運賃300円て!
助手席にカップル(常にチューしている)を詰めた白タクは、インディヘナのお婆ちゃんや私などをみっちり乗せて3時間の旅へ。
勿論、外国人は私だけ。絶対気になるよね。普通、観光客は乗らないもんね、白タク。
皆におやつを分けてもらったり、オリガミショーをしたり、延々と流れる昭和歌謡のようなボリビア歌曲を口ずさんだりしながら、
ポトシの、またどう見てもバスロータリーではないガレキ置き場みたいなところで降ろされる。どうしようこれ。
待てども待てどもタクシーの一台も通らないので、戦法を切り変えて、
道路の真ん中でヒッチハイク(私をcentroまで連れてって作戦)を敢行。
なかなかつかまらないなーと思っていたら、先ほどの白タクに乗り合わせたお姉さんが、「何危ないことやってるの⁈」と血相を変えて、一見普通の乗用車の白タクを拾ってくれたのです。
ありがとう!まっとうな人間になります!
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