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[例会参加レポート]YouTubeクリエイターから学ぶビジネスのつくり方みがき方

千代田支部が後援した2022年7月4日開催の青年部特別例会『YouTubeクリエイターから学ぶビジネスのつくり方みがき方』は、千代田支部会員の「バレエ&コンディショニングプリマ」代表の隅田咲さんが報告者として登壇されるということもあり、千代田支部からもたくさんの方が参加しました!!

会場とZOOMのハイブリッド開催でたくさんの方が集まりました。

企画当時にはYouTubeの登録者数が12万人台だった隅田さんのチャンネルは、つい先日、登録者数が15万人を超えたそうです。参加者の中には、自社でもYouTubeを活用してみたいと考えていた方も多くいたのではないでしょうか。

隅田さんのYouTubeチャンネル『SAKI エレコアメソッド』

千代田支部会員で広報チームのメンバーでもある日本プロポリス株式会社の増田充弘さん例会レポートを書いていただきましたので、ご紹介させていただきます。たいへん盛り上がった例会の熱気が少しでもお伝えできたらと思います。


2022年7月4日開催 青年部広報委員会特別例会レポート(千代田支部後援)

「YouTubeクリエイターから学ぶビジネスのつくり方みがき方」
ご登壇者:バレエ&コンディショニングプリマ 代表
隅田 咲さん(千代田支部会員)

=誰もが想像するであろうサクセスストーリー=

“海外でも活動経験があるバレリーナが、その経験を活かしパーソナルトレーナーに転身。事業拡大の最中、コロナ禍に見舞われるもスタートしたYouTubeが、2年も経たずに登録者数10万人を達成。しかも、その数は今なお順調に伸び続けている…。”
こう書いてしまうと、限られた人にしか許されない、キラキラとしたサクセスストーリーのように聞こえるかもしれません。また隅田さんを一目見れば「今の結果は必然」だと感じる方もいるのではないかと思います。
「バズる」「はねる」などの用語が飛び交う動画配信の世界、その代表格であるYouTubeでの成功は、確かに「才能」や「運」の要素は欠かせません。ただ、成功を構成するものは、そんな行き当たりばったりな偶発的要素だけなのでしょうか。そもそも、YouTubeにおける成功とは…?
私自身、今回の特別例会において、(一見遠い世界のように感じる)内容が、どれだけ自分のものとして吸収できるのか、よりはっきり言えば「自分のためになるのか」それが未知数であり単純な興味でもありました。

バレエ&コンディショニングプリマ 代表 隅田咲さん

=ストーリーからにじみ出る思いっきりの良さ=

序盤は隅田さんのストーリーについて伺いましたが、そもそもパーソナルトレーナーを目指されたきっかけはバレエ時代の過度な体調管理だったとの事。
アメリカでの資格獲得を経て、名古屋で開業。その後、自らの預貯金と銀行からの融資で自身のパーソナルジムを開設。サラッと書いていますが、この行動力にまず圧倒。ジム開設も決して小さな決断ではなかったと思いますが「ダメならしょうがない」と言い放つ度量にも感心させられました。
また、このタイミングで、500以上のブログの記事をひたすら書き溜めたと言うエピソードも披露。その時の失敗や徹底的な姿勢が後のYouTubeにも発揮されたようです。
そして、名古屋での事業も軌道に乗り、東京での新事業が動きだしてきた矢先、起こったのがコロナ禍。様々な逆境、課題の中ではじめたのがYouTubeだったそうですが、その道のりはキラキラとは程遠い、驚くほど綿密で、また愚直なものでした。

コロナ禍で東京での活動が白紙に・・・

=「才能」や「運」だけではない成功の秘訣=

かつてのブログの反省を鑑みながら、まず行ったのがYouTubeそのものの仕組みの勉強だったそう。動画配信の目的、そしてゴールをプロットし、構造を理解した上で、ターゲットの策定競合の調査をすすめ、改めて自身の強みを深掘りし、コンセプトからしっかりと構築。この時点で既に、相当練られています。
また何より「登録者1000名まで挫折しない」「動画に出る以上、不特定多数の目に触れる事を気にしない」等の決意を持ってスタートしたという話が何とも印象的でした。

隅田さんはYouTubeを始める前からたくさんの戦略を練っていました。

=動画から想像する華やかさからは想像できない裏の作業=

動画配信開始後は常にトライ&チェックの日々。登録者数が少ない段階では、自分強みである「3種類のコンテンツ」をそれぞれアップし続け、再生数の伸びを確認しながら方向性を絞っていった、そんなプロセスが披露されていましたが、その取り組みたるや広告におけるABテストさながら。
また、立ち上げ当初は動画編集も一人。慣れない中仕事をしながら1日5~6時間をYouTubeに費やし、週2~3回のアップを維持し続けたと聞き、そのストイックさに会場は感心から若干引き気味な空気も…。更に動画企画競合調査事例研究等々、日々常に繰り返し続けたという話に、動画配信も「アップした、バズった、はねた」の単純な世界ではないのだと痛感。
この取り組みがようやく功を奏し始めたのが半年後だそうで、ある動画がきっかけで登録者数1万人を達成。さらに半年で10万人を達成との事。この間も、各フェーズでアプローチを変えながらマイルストーンを設置し、着実に自身のチャンネルを育ててきたそう。

登録者数が大きく伸びるきっかけとなった動画はこちら↓

時に動画再生ランキングに涙し、それでも自らを奮い立たせながら現在の登録者数に至るその様は、キラキラユーチューバーではなく、動画職人としての神々しさ、そして真剣に取り組む本気の経営者としての意思を感じました。

参加者に自身の経営体験を伝える隅田咲さん(千代田支部)

=YouTubeにおける成功をどう位置付けるか=

最後にこのYouTubeでの飛躍で隅田さんが得たものについてお話頂きました。
広告収入が入れば、委託によって自身のリソースも節約でき、総合的な広告宣伝費も安く抑えられるというメリットがあります。
一方、動画でご自身のブランディングが認知、確立された事で、オリジナルメソッドの書籍化も決まり、その効果は多方面に波及しています。更に今後は、食生活を含めたサポートサービスの展開なども視野に入れているようで、YouTubeでの活動実績が繋がりの拡大や新規事業への追い風になることは間違いなさそうです。
「YouTube=副収入」と捉えていた自分の浅はかさが恥ずかしい…。

=素晴らしいシェアからの学び=

これらのシェアを受け、グループ討論では「自社でYouTube動画を配信するとしたら、どのような動画を作りますか?競合よりも優位な自社の強みは何ですか?」「グループの中から1名選び、その方の会社で、どのような動画を作るか一緒に考えてみてください。」と言うテーマで話し合いました。
自身の事業に立ち返って考えてみると、どのような動画が適切なのか、非常に頭を悩ませます。見てもらう(価値のある)動画でありながらも、ビジネスへの導線は確保する、配信するコンテンツが自身のサービスの一部なのか、直接的なものではない(ブランディング的な)ものなのか、業種によっても様々だと思います。また、そもそも動画配信のゴールをどう定めておくのか、その上で有効な手立てなのか、そう言った総括的な視点も不可欠です。
改めて動画配信の難しさを感じつつ、議論も各グループで白熱していました。

グループ討論の結果を発表する増田充弘さん(千代田支部)

=惜しげもないシェアに心から感謝=

今回の特別例会では隅田さんに、成功までの施策やご自身のエピソードに至るまで、様々な内容を惜しげもなく披露して頂きました。中には話難いもの、また自身のノウハウとして口外がはばかられるものもあったかもしれませんが、思い切って話してくださったおかげで疑似体験のような非常に深い学びを得る事が出来たと思います。
余談ですが、自らの事業をプレゼンテーションしたのは今回が初めてだったとの事。そんな事は一切感じさせない堂々たる内容で驚きしかありません。隅田さん、ご多忙のところ本当にありがとうございました。

記:千代田支部広報チーム 日本プロポリス(株) 増田 充弘

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