カレーの車
2017年6月から始めた、水野仁輔を中心に僕と数名のゆかいな仲間たちwが集まって行っていたカレーの移動販売プロジェクト。
とは言え、移動販売することが目的ではない。
こんなこと言うとちょっとアレだが、カレーと聞いて多くの日本人が思い浮かべる、あの市販のルウで作るようなドロとしたカレーではない新しいかたちのジャパニーズカレーの定番を作り、それをフードトラックに積んで全国各地で提供し、それを食べた全国の人がそのカレーを作れるように、レシピを包み隠さず全て公開しよう、という、ちょっとしたカレー啓蒙活動なのだw。(啓蒙活動はちょっと言いすぎだなw。水野はこれをカレーのオープンソース化と呼んだ。)
最初は「ほぼ日」とタッグを組み、月1~数回のペースで都内各所へ出動していた。
そして、今やほぼ日の名物となっている「生活のたのしみ展」にも何度か出店した。
メインに作っていたのは、2種類のカレー。
チキンスパイスカレー「オレンジ×フェンネル」
チキンスパイスカレー「レモン×セロリシード」
どちらも、チキンスパイスカレーなので、そこは略して「オレンジフェンネル」「レモンセロリシード」と呼んでいた。
このカレーは、自分で言うのもなんだが、本当に僕らの思う、未来のジャパニーズカレーの新定番、といった味に仕上がっていた。
ちなみに、ジャバニーズカレーの新定番は「チキンカレーだ!」と決めていたので、チキンカレー以外のカレーは作らなかった。なぜチキンカレーなのか?ビーフカレーやポークカレーじゃーダメなのか? 細かく説明するといろいろあって長くなるのでざっくり書くが、牛や豚は地域差があったり(カレーに入れる肉と言えば?と質問すると、牛肉という西、豚肉という東、みたいな差)、美味しい肉とそーでない肉の味の差が大きかったから。その点で、鶏肉はその差が少ないと思ったから(自分ら感覚でね)。そして、これも大きな理由のひとつ、チキンカレーが一番再現しやすい(調理しやすい)と思っていたから。
先ほども書いた通り、「全国の人が作れるように、レシピを包み隠さず全て公開」するのに、そのレシピが再現性が低く、作る人によって味が違いすぎるようでは、ジャパニーズカレーの新定番にはならないだろう、と考えたからだ。
そして、この2種類のカレーのレシピは、チラシで配ったり、ウェブで公開したり、更には大量調理版として、動画でも公開した。
ちなみに、3種目の定番カレーとして、チキンスパイスカレー「プラム×オールスパイス」があったが、「これだ!」といえるスパイスの配合とレシピが確定できず、オープンソースには至っていない。(あきらめたわけではないw)
スパイスの配合と書いたが、カレーの車で使っていたスパイスは、水野と僕で、最も良いと思える香り(単純に自分の好みで香りのよいと思うもの)のスパイスを選別して使っていた。
メインで使うスパイス数種を、それぞれブランド(メーカー)の違う4種、つまり、クミンパウダー(4ブランド)、コリアンダーパウダー(4ブラド)、ターメリックパウダー(4ブランド)、チリパウダー(4ブランド)・・・等々を並べ、個別にその4つのブランドのスパイスを嗅ぎ、香りの好きなに順に順位をつけ、その上位のブランドのスパイスを使っていたのだ。
その、香りチェックをしているときの写真がコレ。
もちろんこのチェックは、どのスパイスがどのブランドかわからないようランダムに置かれ、僕らもお互いに、どのスパイスにどの順位をつけたかわからない状態で選んだ。 結果は、おもしろいくらい、水野と僕の順位が一致していた。1位2位の違いはいくつかあったが、4番、つまり、僕も水野も、これは使わないな、と思ったスパイスは、ほぼ一緒だったw。
一つのブランドのスパイスが全部4位ということはなかったが、水野か僕が4位を付けたブランドのスパイスは、別のスパイスで、僕も水野も1位を付けることはなかった。 どのブランドが4位だったかは、、、さすがに言えないw。 とゆーか、もう覚えてないから、会ったときに聞いたりしないようにw。
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ほぼ日との活動は1年ほどだったが、一応、いまでも「カレーの車」は、水野と僕とゆかいな仲間たちw、通称「カリーソルジャー」の活動として続けている。・・・と言っても、もう1年近く「カレーの車」は出動していないないが・・・w。
その、カリーソルジャー名義でのカレーの車は、dancyu祭や松屋銀座でのイベント、銀座sonyparkでのイベントにも出店してきた。
カリーソルジャー、dancyu祭 この辺の話はまた別の機会に書くとしよう。
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