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#001 はじめてのIBIZA レポ 1 -島だ、島なんだよ-

ついにIBIZAに行ってきたのでせっかくなのでレポート。
まず帰ってきて伝えたいことは、IBIZAのクラブシーンだけを見て、訪れることを躊躇していた自分を叱ってやりたい。もっと早くいけばよかった!Amnesiaを見てIBIZAを見ず、というやつだ。

IBIZAはコマーシャルになり過ぎて音楽的にはもう終わった。金持ち西洋人のパーティアイランド。といった前評判も耳にしていたので、正直期待していなかった自分がいたことは認めよう。しかし、やはり何事も自分の眼で確かめてみるとわかることがある。体験を通してしか人は自分の角度を語れない。

Party All Night Long!いや、そうでもないぞ。

意外にもこの島は素朴だ。海と樹々とソヨソヨ気持ち良さそうに風になびく畑。夕暮れに褐色に乾く土と風。空と雲。まるで沖縄の離島に来たような落ち着く感じがする。中心部の対岸、美しい海が広がるSan Antonioまではバスで30分ほど約2EUR程度。島のサイズも大き過ぎない為、自然へのアクセスのしやすさも気軽でいい。Fancyな世界観だけを想像していた私は、この素朴な自然が大半を占める土地の親しみやすさにはころっとやられてしまった。異常な物価は島のほんの一部。ヨーロッパの物価としては安くて美味しいレストランも見つかる。新鮮な海鮮や肉を素材に使ったスペイン料理を小洒落たロケーションで食べられるだけでありがたい。

そもそもクラブに行かなくたって充分に楽しい街ということが前提にあるわけだ。なるほど。その上で世界最高と言われるクラブがあり、DJがプレーしているのですからあえて言いましょう、あそこはパラダイスだ、と。

雰囲気としてはフルムーンパーティで有名な、タイのパンガン島と近しいものを感じました。昼間は美しいビーチや自然の中でゆったり過ごし、夜は好きなパーティに出かける。コマーシャルなものもあれば、ディープなものもある。パンガン島によく行ったのは15年ほど前なので、今はどうかわからないですが、当時は似た空気があったと思います。

地中海、自然、イビザ城、美味しいスペイン料理、のんびりした空気、総合力として、島のポテンシャルがとてつもなく高い。私は勝手に、Ibiza=Partyと結びつけていましたが、なんならPartyはおまけですらいい。Partyも含めたひとつの”島の体験”として捉えることで、なぜイビサが世界中の人を魅了するのかを理解できる気がします。

だからこそ、クラブシーンのコマーシャル化だけを切り取って、イビサはもう微妙だよねという風評被害的なものが、興味がある人の行く気を削いでしまうのはもったいないと思うのです。

さて、核心となるクラブシーンはどうなのか。これは訪れる人のマインドセット次第で受け取り方が大きく変わるという印象です。クラブ体験の詳細については次のレポに続きたいと思います。

とにかく、イビサに行くのを迷ってる人がいたら行くことをオススメしたい!Vamos!