『スター・トレック:ピカード』シーズン1-7「ネペンテ」/世文見聞録90
「世文見聞録」シーズン2。シーズン3の興奮冷めやらぬ川口世文と木暮林太郎が彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『スター・トレック:ピカード』をシーズン1から観直していきます。
○『スター・トレック:ピカード』シーズン1第7話(ネタバレ注意!)
川口世文:いざクライマックスに向かっていく前に状況を整理しておこうという回だな。
木暮林太郎:ソージにピカードを信頼させるにも、それなりの時間が必要だしね。
川口:その場所としてライカー夫婦がいる“ネペンテ”を選んだのはいい選択だった。息子のサドが死んだ話はすでにここで出ていたんだな。シンス禁止令のせいで特効薬が手に入らず、やむなくネペンテに移住していた。
木暮:“ピザ職人”に徹するライカーも微笑ましいけど、演じる方も観る方も物足りなさが残ったんじゃないか。
川口:それでも初見時はライカーとトロイが出るだけで十分ありがたかった記憶がある。
木暮:ピカードたちが比較的のんびりしているのに対して、ほかのクルーたちは大変だ。今回は3つのプロットが縒り合わさっている。
川口:ジュラティ博士が抱えていた秘密も──まずは視聴者に対して──ようやく明かされた。錠剤型の追跡用元素ってかなり人体に悪そうな気がする。
木暮:彼女は頭や心がいっぱいになるとすぐ“吐いちゃう”設定がいい。演劇の舞台じゃまず不可能な演出だ。
川口:リオス船長が彼女ではなくラフィを疑うのも無理のない話だったし。ロミュラン人ナリクの追跡からは逃れたものの、新しいクルーたちのあいだには依然不穏な要素が残ったまま、またピカードたちと合流する。
木暮:シーズンの最後の最後まで、新しいクルーたちの真の結束はお預けってことだな。
川口:エルノアもまだ合流していないしね。残念ながら“ブルー”に死亡フラグが立っていることはわかっていたけど、また一人古いキャラに決着がついてしまった。
木暮:そして、セブンがまた戻ってくるんだろうけど、おれは“クランドール船長”が誰なのかに興味がある。