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『相棒』シーズン22-5「冷血」/世文見聞録114
下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
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○『相棒22』第5話(ネタバレ注意!)
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川口世文:ついに女性脚本家が“人事”を起こすのかと思ったら、残念ながらそうはならなかった。今回はその興味でずっと観ていた。
木暮林太郎:新レギュラーの加入や旧レギュラーの卒業を描くのは“生みの親”の脚本家だけだって話ね。
川口:「薬物銃器対策課」も最近は角田課長が孤軍奮闘だから、そろそろ若手の一人ぐらい定着してもいいんじゃないかと思ったんだけど。
木暮:先週は絶対怪しい犯人が真犯人だったから、今回はその逆だとは思ったけど、さすがに“反社の息子”は警察には残れなかったな。
川口:今回のサブタイトルの「冷血」はやっぱり大河内首席監察官のことだったのかな?
木暮:そりゃそうだろう。強いていうなら右京さんが第二候補……「桐生」は“熱い血が流れている”って表現していたけど、あれは皮肉だったのか?
川口:お菓子のラムネと飲み物のラムネを勘違いするくらいだから、案外そそっかしい奴だったんじゃないか?
木暮:そういう意味では1シーズンぐらい、人となりを見てやりたかった。
川口:今回は“捜一トリオ”も活躍しないし、いろいろ大変なんだよ。それにしても萎びたミントの葉から「フルドラ」にたどり着いた右京さんは凄かった。
木暮:「泳がせ捜査」は男でも思いつくけど、“生クリームどら焼き”をああして使う発想は女性脚本家っぽい。
川口:『科捜研の女』の脚本も手掛けている人だからな。
木暮:ああ……それなら納得(笑)
川口:で、結局「スコルピオ」を殺したのは誰かって話だけど、あの“靴鳴り”はさすがにわからなかった。
木暮:前回に引きつづいて、右京さんが犬並みの聴覚を持つ“犬のお巡りさん”ぶりを発揮していたな(笑)