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『相棒』シーズン23-2「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」/世文見聞録135

下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて今期も語ります。

○『相棒シーズン23』第2話(ネタバレ注意!)

話のスケール感は十分

<あらすじ>
総理大臣の藤原 (柴俊夫)が、遠隔操作の爆弾で襲撃されるという不測の事態が発生。議員殺害事件から続くこの状況は、1900年代初頭、当時内務卿だった大久保利通と、時の総理大臣・伊藤博文が相次いで暗殺された歴史的大事件に通じるものがあったが、警察は犯人の狙いすら掴めずにいた。いっぽう、臨場した右京(水谷豊)は、現場の痕跡から、テロ実行に闇バイトが使われていた可能性に気づく。その推理は的中し、手掛かりをたどっていくと、一連の事件にある人物が深くかかわっていることが判明。警察はその線で捜査を進めるが、右京は一人、違和感を覚えていた。

そんな中、高田(加藤清史郎)が勤務する交番を訪れた右京と薫(寺脇康文)は、高田から「議員殺害事件の現場に同行してほしい」と頼まれる。右京の捜査手法を肌で学びたいのだという。改めて現場検証を行う一行。すると、残されていた血痕から、思いも寄らない事実が浮上。ところがその直後、手分けして捜査にあたっていた薫と高田が絶体絶命の窮地に。さらに、政界を裏で操る利根川 (でんでん)の周囲でも不穏な動きがあり…。

公式サイトより

木暮林太郎:今回のサブタイトル「逆転殺人!真犯人は二人いる!!」はネタバレすぎたんじゃないか?

川口世文:元国家公安委員長の殺害と現職総理の爆弾テロに関連性がなかった可能性を示唆しちゃっていたな。

木暮:「与党幹事長」のところでつながってはいるんだけどね。「自生党」は総選挙に勝ったんだろうか? 結局、現実の「自民党」より“うまいことやった”ってことか?

川口:「自生党」政権の日本も生きづらそうだけど(笑)

木暮:シーズン第1話の大事件が“フェイク”というパターンは毎度のことだとして、ラストは幹事長に対する特命係の“宣戦布告”かと思ったらあっさり相手が引退しちゃったな。ちょっと現実に寄せすぎていたのかも。

川口:かつては初回のテーマを最終回で決着させることが多かったんだけど、最近はそうじゃないからね。ここで幹事長は撃退しておくことになったんだろう。

木暮:「君らを消す」という捨て台詞は気になったなぁ。

川口:『警視庁150年史』も無事に書き上がったみたいだけど、今回の事件とはそんなに深く関わりきれなかった。右京さんが書いた本自体には興味があるけどね。

木暮:「警視庁は政府を守るために作られた」と幹事長にいわれてさらに燃えてきたって感じかな? それより、気になっていたのは「警官A」のほうだろ?

川口:残念ながら刑事課配属にはなったもののレギュラーにはならなかったな。「人事」は起こせなかったんだ。

木暮:亀山の姿を見て特命係はムリと感じ、右京さんから「自分の相棒を見つけろ」といわれたのはよかった。

川口:プロパンガス中毒で死んだり、先輩が逮捕されて警察を辞めたりしなくてよかった。そろそろ“スピンオフ”を作って、その主役にしてもいい逸材キャラだった。

木暮:相変わらず右京さんの観察眼も鋭かった。地下室に落ちていた“ボタン”──あんなの気づかないよ(笑)

明日の『相棒』はきみだ!


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