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『相棒』シーズン23-12「細かいことが気になる患者」/世文見聞録159

下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて”今年”も語ります。

○『相棒シーズン23』第12話(ネタバレ注意!)

木暮林太郎:まだこんな話が作れるんだと感心するほど面白かった。シーズン23の後半戦はなかなか快調だ。

川口世文:右京さんが入院する話は前にもあったと思うけど、「脳波の刻みが細かい」から検査入院というのは笑った。しかも、それが普通の状態だったと確定する。

木暮:シリーズ完結に向けた“死亡フラグ”なんかじゃなくてよかった。ちょっとそんな心配をしていたんだ。

川口:ライリー・櫻井率いる詐欺集団の描き方も緻密でよかったな。4つのステージに分けて、夢を与え、金を与え、仲間を与え、すべて奪う──実にわかりやすい。

木暮:院長がちょっとバカすぎたけどな。しかし、右京さんが入院していたのが運の尽きだ。

川口:ニセのエンジェル投資家がしていた高級時計にこだわる右京にライリーが「このやりとりには何か意味があるんですか?」と突っ込むところも笑った。

木暮:いよいよ「杉並武蔵病院」が危なくなって角田課長と“捜一トリオ”が呼ばれるんだけど、いつになく協力的で、何となく“必殺シリーズ”を思い出したよ。

川口:ここ最近、“捜一トリオ”を扱うルールがなぜか緩くなってきたようで面白くなってきた。右京さんが定年退職してもこのスタイルならつづけられるかも。

木暮:「安楽椅子探偵」になっても彼らが協力するか?

川口:それはともかく、右京さんは過去に遡ってすべてを罪に問いたいと張り切るけど、“必殺シリーズ”みたいに悪をバッサリ斬って終わりにしなかったのもいい。

木暮:ライリー・櫻井自身もどこか憎めないキャラで、彼自身の人生に救いを与えたいというラストだった。あと10年がシリーズがつづいたら再登場してくるかも。

川口:劇中映画『素晴らしき嘘つき野郎』ってどんな話だったんだろう? 「ハニーです」っていうライリーの謎の口癖もその映画に出てきたのかな?

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