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「作りたいモノを作ってみないか?」TokyoCamp Azuchi 開発者ストーリー

こんにちは
TokyoCampです

今回はTokyoCamp開発者の長澤創についてのご紹介です。


名前とものづくりの原点

私の名前は長澤創です。

私は「」という名前を両親から授かりました。

両親からの「新しいものを生み出し、価値を創造してほしい」という願いが込められています。

つくる」という珍しい読み方だったこともあり、小中学校のころは先生に呼ばれるたびに恥ずかしくて、自分の名前があまり好きではありませんでした。

ですが社会人として多くの人と接するようになると、一度名乗れば覚えてもらえるこの名前を自己紹介の一つの武器として使えるようになり、その頃から自然と恥ずかしさも消えていくと共に、同じ名前の人にいまだに出会ったこともない、珍しい名前を付けてくれた両親に感謝しなければならないと思えるようになりました。

そうした名前を授かったからか、思えば幼い頃からものづくりやデザインに興味を持っていたことを覚えています。

兄の影響もあってプラモデル作りに没頭していたり、特撮ヒーローでも特にこのシリーズがかっこいいから好きとか、好きな車は黄色いコルベットとか。

その中でも特にファッションへのこだわりが私の原点でした。

小学生の頃から自分の好きなデザインに謎のこだわりがあり、その時気に入っているものじゃないと着たくないと、だだをこねていたのを覚えています。

そんな少年時代を過ごした私はいま、この「」という名前の通り、新しい価値を生み出す存在でありたいと考えています。

現在の私たちの挑戦「Azuchi」にも、そんな想いが詰まっています。

ファッションと挑戦の20代

20代の私はアパレル業界で働き、洋服に没頭する日々を過ごしました。

新しい服を買うために食費を削るほど、ファッションに情熱を注いでいた時期も。

今振り返ると無茶でしたが、この経験が私の感性を磨き、デザインの基盤を作ってくれました。

特に刺激的だったのは都内の洋服店で働いていたころです。

その店は当時としては珍しく、洋服だけでなく、家具や雑貨、本、アートから植物まで置いているコンセプトショップだったこともあり、店には多種多様なお客様が行き交うなかなかカオスな店で、そこではアメリカやヨーロッパを中心に買い付けに行くという経験もできました。

当時はまだ若く、お金がなかったこともありますが、食費も削るほど好きな世界に没頭し、無我夢中でした。

ここでは多くのクリエイターと出会え、幅広く世界中のデザインに触れることの出来る環境にいられたことが、私に大きく影響を与えています。

Azuchi」のデザインにも、その頃の情熱が生きています。

力強さと美しさの融合を目指し、唯一無二のアウトドアギアを形にすることに挑戦しています。

旅と多様な視点の発見

アパレル業界での仕事に励む一方で、「もっと広い世界を見たい」という思いがずっとあり、それまでがむしゃらに働いてきたアパレル業界を突然飛び出して、バックパック一つで旅に出ました。

それまでは自分の趣味と好きなデザインを追い求めてアメリカヨーロッパなどの先進国への興味、関心から、最前線を追っていましたが、ふと、その最前線を支えている国々、「モノづくりの現場」である生産、製造国である国の人たちは一体どういう人たちなのだろうという興味が私を旅に導きました。

この旅では主にアジア中心を回ったのですが、各地で出会った文化や人々の生活様式に触れることで、多様な視点を得ることができました。

旅は、私に「本当にやりたいことはなんなのか?」を見つめ直す時間を与えてくれました。

そして、その経験が「Azuchi」のデザインにも大きな影響を与えています。

さまざまなインスピレーションを形にし、単なる道具を超えた物語性を持つプロダクトを作ることを目指しています。

タイに行った際の電車
バックパッカー時代の長澤

技術者からデザイナーへ

アジアで見てきた光景は今も自分の中に焼き付いています。

その多くは生活を守るために仕事をする人たちでした。

驚いたのは都会や先進国に出ていくためにお金をためているという当時の自分より10も年の離れた若者。

その理由を聞くと、「稼いで家族を楽にさせたい。だからお金が必要だ」という答えでした。

モノづくりをしている現場にも様々な思いがあることを学んだのですが、みな共通しているのは、誰かのために役に立ちたいという想いからくる行動や発言なのだと思います。

帰国後、「誰かの役に立つ仕事をしたい」 そう思い立ち、すぐにモノづくりの現場に飛び込みます。

金属加工の現場で6年間、技術を磨きました。

そこでは新幹線などの鉄道部品や、時にはF1マシンのパーツ製造に携わり、精密加工の厳しい基準を学びました。

ミスのできないプレッシャーのかかる現場でしたが、先輩、後輩にも恵まれて、社会の役に立っているという充実感を満たした日々を送っていたとおもいます。

ただ、一方で、図面通りのモノを作るだけでは満たされない自分にも気づいていました。

誰かの役に立つ」仕事ではあるものの、指示書、図面通りに作ることが要求されるので、自ら企画したものが役に立っているという感覚はなく、そこに満たされないものを感じて悶々としていました。

そんな日々を過ごしていたとき、旧知の仲だった現在の社長に「一からモノづくりをしてみない?」という誘いを受けたことがきっかけとなり、プロダクトデザイナーへの道を歩む決意をしました。

TokyoCamp「Azuchi」の開発者 長澤創

そして2020年、TokyoCampのプロダクトデザイナーとして就任、その後「Azuchi」の開発に携わることになりました。

Azuchiは、織田信長の挑戦と夢の象徴である安土城にインスパイアされています。

現代のアウトドアギアにその精神を宿し、安全性とデザインを極めた製品を目指しました。

多くの試練や壁がありましたが、仲間と共に挑戦を続けた結果、ついにその形を完成させることができました。

私たちが手がける製品が、あなたの新しい冒険や日常にインスピレーションをもたらすことを願っています!


発売情報はTokyoCamp Azuchi 公式LINEから

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