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ブラオケ的名曲名盤紹介〜マニアックな世界へようこそ…〜 #4「水の音特集」

 いよいよ、秋も深まってきた今日この頃、休日はどこで読者の方々はすごしているだろうか。
11月に入り、一瞬いように暑くなったものの、これからはどんどん寒くなると天気予報は言っている。筆者は、昨日、何とはなしに散歩をしたとき、ふっとまわりをみれば肌寒さと共に、知らない間に紅葉が始まっているのをみてびっくりしていた。

 行楽シーズンの秋、紅葉の秋の始まりである。みな河口湖にいって観光したり、あるいは高尾山にハイキング(山登り)にいったりする方もいるだろう。
 そんなハイキングや観光で山と切り離せないのが水の音、いわゆる川のせせらぎ、というものではないだろうか。

 水の音は、YouTubeで、「癒しの音楽」と調べると、かならずと言っていいほど挙がっている。今回は前置きが多少無理矢理だが、その水の音をだす打楽器について語っていきたい。

1:竹鳴子(バンブーチャイム)

 この楽器は、よく曲で使われているウィンドウチャイム(キラキラとした音)の竹版である。

 見た目はたしかに竹だが、ぶつかるとこんなにも川の音がするのかと驚く方もいるだろう。

 この楽器は、実はかの有名な作曲家真島俊夫作曲、 「三つのジャポニズム」の第二楽章「雪の川」にもでてくる。

 2001年に東京佼成ウインドオーケストラから委託された曲であり、曲の始まりのしんとした雰囲気とマッチしている。

 また、課題曲としては2013年吹奏楽コンクール 課題曲Ⅴ「流沙」にもでており、下は洗足学園音楽大学の動画だが、同じくしんとしたなかで聞こえる水の流れをあらわしている。

 ちなみに、このような形で音楽にも使われるが、しんとしたところに使われていることからも分かるように、本数が少ないと意外とうるさくない。
 また、竹と言うこともあってよく自作されている楽器でもある。

2:レインスティック

 これはもうみての通り、雨音のする楽器である。
 発祥は不明だが、雨乞いの儀式に用いられた説もあり、干からびた筒状のサボテンの内部にサボテンの刺や種をいれたものが元々とも言われている。

 実は簡易的なものであれば、もしかしたら作ったことのある人もいるかもしれない。サランラップの芯等で作ることも可能である。

3:オーシャンドラム
 今度は海の音、オーシャンドラムである。
 上記がオーシャンドラムの音となる。
 実はこちらも手作りが可能で、例えばティンパニのヘッド(上部分)を二枚用意し、小豆や砂などをいれてくっつければあっという間に完成、だったりもする。
 樽屋雅徳作曲「絵のない絵本」にもでており、穏やかな海の音をあらわしている。
※確認したものの動画やCDに公式のものが見当たらなかったため、是非ご自身でご確認いただきたい。

 ここまで三種類の水の音をあつめたが、いかがだったろうか。
 水の音さえも自分達で作れてしまうと言う少し不思議な体験だったのではないだろうか。
 
 最近では、編集の力で、水を叩いた音、水のこぼれた音、キャップを水に叩きつけた音で曲を作る人もいる。
 普段日常で聞いている音も、山に登ったときに聞く音も、身の回りには音が溢れている。それらに少し耳を傾けるのも楽しいかもしれない
              文 うめ 


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