~新潟県支部の活動から学ぶ、高齢化社会における防災活動のヒント~
防災士さんのためのIT勉強会
目次
阪神・淡路大震災から生まれた「防災士」という資格
防災士さんのためのIT勉強会、2回目のテーマは?
Google Workspaceを活用した情報共有のススメ
デザインツールCanvaの魅力とは?
新潟県支部、連絡手段はメール?LINE?
高齢化社会における防災活動の課題
新潟県支部の強みは「災害経験」
最後に
1. 阪神・淡路大震災から生まれた「防災士」という資格
皆さん、こんにちは!
Phase Freeこちら防災情報部ナビゲーターの乾です。
本日もよろしくお願いします!
本日は「防災士さんのためのIT勉強会」の2回目になります。
今回のテーマは、
勉強会後に参加者から出てきた
「防災士会の活動における悩みや課題」についてです。
さて、防災士という資格は、
今から29年前の
1995年、阪神・淡路大震災で生まれたと言われています。
阪神淡路地域が、大きな地震に見舞われた時、
警察も消防も自衛隊も、
そして兵庫県の県庁、神戸市、西宮市、芦屋市など、
全ての公的機関にお勤めの皆さんも、
人として、そして建物も被災を受けました。
その現実を目の当たりにした時、
「どうやって生き残っていくのか、どうやって復興をやっていくのか」
という課題に直面しました。
そして、同じ市民として、同じ県民として、
同じ地域に住むものとしての協力が、不可欠だと痛感したのです。
私も神戸市灘区で被災した時、
制服を着ていらっしゃる方には
1週間、2週間ぐらい会わなかったように思います。
自分たちで身の回りのことをし、
被災者同士で力を合わせていく、そんな場所でした。
2.防災士会のためのIT勉強会、2回目のテーマは?
防災士の役割の1つは、
公共の部分でできないところを
補い合うことではないでしょうか。
そういった成功体験から、
防災士という資格が始まったのです。
しかし、現在、全国で活動している防災士の高齢化が進み、
活動が難しくなってきているのも事実です。
そこで私たちは、
「ITツールを普段から勉強して使って、災害に備えよう」
という趣旨で、この勉強会を始めました。
今回は、前回に引き続き、
Google WorkspaceやCanvaといった
デジタルツールの活用方法について解説しました。
Google Workspace
Google Workspaceは、
Gmailを中心とした無料のデジタルツールです。
ドキュメント作成、表計算、プレゼンテーション作成など、
様々な機能が含まれています。
防災活動においては、
例えば、
会員名簿の作成・管理
メーリングリストによる一斉連絡
Googleカレンダーによるスケジュール共有
など、様々な場面で活用できます。
Canva
Canvaは、オーストラリア発のデザインツールです。
2023年からは東京都の教育機関に対しても無料で提供されており、
小学校や中学校の先生方が授業で活用しています。
Canvaの魅力は、
デザイン経験がなくてもプロ並みの作品が作れることです。
テンプレートも豊富で、パソコンだけでなく、
タブレットやスマートフォンでも使えるので、
場所を選ばずに作業ができます。
防災活動においては、
例えば、
ポスターやチラシの作成
名刺の作成
プレゼンテーション資料の作成
など、様々な場面で活用できます。
3. Google Workspaceを活用した情報共有のススメ
Google Workspaceの説明が一通り終わった後、
新潟県支部の支部長も参加されていたので、
防災士の活動について雑談が始まりました。
新潟県支部の皆さんは、
連絡手段として主にメールを使っているそうです。
LINEも使っているそうですが、
主要メンバーに限っているとのこと。
メールの方が使い勝手が良いとのことでした。
確かに、郵送となると費用もかかりますし、
年に数回しか使わないのであれば、
Google Work spaceなどを活用した方が良いかもしれません。
4. デザインツールCanvaの魅力とは?
東京都大田区の高橋さんからは、
「高齢者が多いので、なかなか行動するのが難しい」
というコメントがありました。
確かに、年齢を重ねると、
体力的な問題や健康上の不安などから、
防災活動に参加しにくくなる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、新潟県支部の皆さんは、
75歳のレジェンド小田さんを筆頭に、
精力的に活動されています。
5. 新潟県支部、連絡手段はメール?LINE?
新潟県支部では、
メンバーを増やすために、
高校生を取り込んでいるそうです。
高校の生徒会連盟に防災部を作り、
高校生がイベントに来てくれるようになったとのこと。
素晴らしい取り組みですね!
新潟県は、
60年前の新潟地震、
20年前の中越地震、
三条の水害、
焼山噴火など、
多くの災害を経験しています。
これらの災害経験が、
新潟県支部の皆さんの防災活動の
原動力になっているのでしょう。
6. 高齢化社会における防災活動の課題
大田区では、
高齢化が進んでいるため、
なかなか地域住民の意識を
高めるのが難しいとのことでした。
確かに、阪神・淡路大震災を経験している筆者からすると、
東京は防災意識が低いと感じることがあります。
しかし、関東大震災から100年以上が経ち、
人口も地形も大きく変わってしまった東京では、
当時の知恵が活かせるかどうかは分かりません。
だからこそ、防災意識を高める必要があるのですが、
なかなか難しいのが現実です。
7. 新潟県支部の強みは「災害経験」
新潟県支部の皆さんの話を聞いていると、
彼らの強みは「災害経験」にあると感じました。
災害を経験しているからこそ、
防災の大切さを実感し、
積極的に活動できるのでしょう。
また、新潟県は、
防災を産業として売り出そうとしているそうです。
防災クラスターを作り、
県を巻き込んで、
防災をビジネスとして
発展させようという取り組みです。
8. 最後に
本日は、防災士さんのためのIT勉強会、
2回目の様子をお届けしました。
新潟県支部の皆さんの活動から、
高齢化社会における
防災活動のヒントを得ることができました。
Phase Freeこちら防災情報部では、
今後も様々な情報を発信していきますので、ぜひご期待ください!
ポッドキャストもご視聴いただけると幸いです
ハッシュタグ
本日はどうもありがとうございました!また次回もよろしくお願いいたします!